肥料の施用量(10a当たり)
堆肥
2t〜3t
有機配合肥料
160Kg
菜種粕
60Kg
魚粉
30Kg
1990年度より実施
 
有機質肥料へのこだわり
完熟堆肥、米ぬか、油粕、魚粉等の有機質を惜しみなく使用し、長年の研究から生まれた配合マニュアルを基に配合し土全体を柔らかくし、微生物やバクテリアの繁殖を促す事で土を活性化させ健康な梨樹作りをします。この微生物やバクテリアの繁殖を阻害しないように除草剤は一切使用しません。そのため、梨園の土壌内には良く太った「ミミズ」が沢山生息して、そのミミズを狙って「モグラ」が土を掘り進みます。このモグラのおかげで園内の土はさらに軟らかくなり、梨樹の根に酸素が供給されやすくなります。 関東で有名な「芳賀の梨」は「さっぱりとした甘さ」、「みずみずしさ」、「大きな玉」などと喜んでいただけますが、実はこの自然の摂理を上手に利用することが美味しさの秘訣だったのです。そのため当梨園では「土作りが梨の命」とばかりに各々の土壌に適合するように配合レシピを作成し土壌の活性化を促進しています

化成肥料を長年に渡り使用した畑は、土が固まってしまい肥料成分が植物体に吸収されにくくなってしまいます。そこで有機質肥料及び堆肥を施用する事で、土が軟らかくなり、根の張りも良くなり、肥料成分が効率よく植物体に吸収されるようになります。 しかし、梨は永年作物であるため短期間では効果が判りにくい事をあらかじめ予測して、当梨園では1990年から施用して参りました。ここ3〜4年でようやく効果が現れインターネットでお知らせできるようになったのです


 
有機物が自然に優しいわけ
機物を構成している窒素は、元をただせば大気中の窒素ガスなのです。大気中の窒素ガスは、雨により降下し微生物によって分解され、植物の根によって吸収され、植物体に貯蔵されるのです。 この植物は、動物に食べられ動物の体成分となって、動物体内のタンパク質を構成していきます。このように窒素は、大気→土壌→植物→動物→微生物→水→大気と循環され、これが自然界のリサイクルになるわけです。左図の肥料の部分を化学肥料に頼らずに有機質の肥料で補う方法が、これからの自然にとって最も優しい農業の姿でしょう。 当梨園ではこれらの基礎知識を基に人間が破壊しつつある自然界のサイクルを「自然に戻す」努力を数年前から実行して参りました。「食を守る」とは「自然を守る」なのだということを皆さんにもご理解いただけたかと思います。しかし、私たちだけの力ではどうする事もできないこの地球規模の自然サイクルは私たちの考える方向とは全く逆方向へ進んでいるのではないでしょうか