シェラハとシェリルについて思ったこと。
考察というには答えが仮定すらされていない、疑問の投げかけだけに留まっているものも多くてまとまりがないです。
矛盾する事もあるかと思いますし、かなり勝手な解釈もありますので、何か御意見があれば教えてください。うっかり忘れている公式設定との違いでもいいです。
■シェリルという存在について
シェラハの記憶が戻った時点で、シェリルの意識は消えてしまうと思ってました。
シェリルの記憶がなくなるのではなく、完全に同じもの、「シェラハの記憶として」シェリルの記憶が残ると。
ただ、ミンストのシェリルはSFC版のシェリルと決定的に違う部分があります。私も最近まで気付かなかったのですが、彼女、「記憶喪失」ではないのですよね。
SFCのシェリルはダイヤモンドによって力と記憶を封じられ、人間として彷徨っていたという設定ですが、ミンストのシェリルは、=シェラハであり、=シェラハでない…シェラハが封じられた後に生まれた、新しい人格だったようです。
シェリルは記憶を失っているわけではなく、何も知らないだけ……、シェラハであることも、シェラハのことも。
1000年の間生き続けることについて何か疑問を持っているそぶりは見せないので(見せないだけかも知れませんが)、その辺りはダイヤモンド(orエロール)がうまく誤魔化しているのか、それともある一定の周期(or何らかのきっかけ)で、同じ肉体年令をループしていて、その時に悲しい記憶以外がリセット(or全消失にも関わらず、悲しい記憶だけ意識の中に残ってしまう)されているのかもです。
SFCでいうところの記憶喪失も、寿命にとらわれない故の処置として記憶を定期的に消されているので、ずっと記憶喪失でい続けているのかも知れないですね。
とにかく、今回はシェラハとシェリルが、その精神が分離しているのです。
■シェラハとシェリルが同時に存在している理由について
闇の宮殿は彼女と世界の闇の源であり、闇は彼女自身であり、つまり闇の宮殿は彼女そのものなのではないかと思います。
どう言えばいいのか、その外ではシェリルの身体がふたつの精神の容れ物であり、そこから離れることはできませんが、ここでは闇の宮殿がその容れ物になり、その中に主人公達が入り込んでいる形になるので、別々に彼女達と対話できるのではないかと。
………と書いてから思い出したのは、シェラハ神殿で闇の宮殿に誘われた時の事。
シェラハが消えた後に、シェリルが出て来ますね………あ、仮説がいきなり崩れました(苦笑)。
精神は分離していて、お互いに意識しているものの(シェラハの「シェリルが存在することで〜」という言葉からも)、でもやっぱり彼女達はひとつです。
シェラハとシェリル、交代で出て来るだけで、同時に出て来ることがないからです。
こういう設定にありがちな、シェラハとシェリルの対話もないです。
例えばシェラハが邪魔なシェリルの記憶を消そうとするとか、
シェリルがシェラハの記憶を悲しんでいるとか、
そういう事もないわけで、二人とも淡々と、そして仲良く悩んでいるように見えました。
もしかしたら、サイヴァの中の唯一の良心がエロールとなったように、神は自らの中に、こんなふうに新たな命を宿すのかも知れないです。シェラハが願うなら、シェリルはちゃんと別の肉体を持った存在になり得るのかも……。神としてそういう能力があったから、シェリルの人格が生まれたのかも。サルーインのミニオンは彼の分身であるとされていますが、そんなふうに。
■シェラハの望みについて
シェラハは自分の闇の力が暴走しかけていること、そしてそれが世界に良くないと思っている事を話してくれます。
それは、シェリルが世界で生きてきたことが与えた影響だったのかも知れませんが、わたしとしては、シェリルが生まれなかったとしても、シェラハは元々こういう神ではなかったのかな、と思います。
結果として人間や世界を狂わせる存在ではありましたが、彼女の意志として、世界を闇に堕とそうとか、滅ぼそうという気はなかったのではないかと。
自分は光と共に世界に不可欠なもの、闇を司る存在として、その立場を分かっていたと思うのです。
最初は三兄妹揃って破壊衝動にかられていたのかも知れませんが、世界の意味を知り、デス同様、戦いから身を引くことにしたのでは。
その理由を「飽きたから」とするのも彼女らしいというか、元々戦いに意味などなかったのかも知れません。
単純に、退屈していただけかも知れないし、彼女は自分の力を自分でコントロールすることができたから、それでちょっとからかっていただけなのかも。
デスは死を、シェラハは闇を司っていたので自分の存在価値というか、やるべき事を他に見いだすことができましたが、サルーインだけは……その「破壊」を司る神だけは、自らの居場所を世界の中に見いだせなかったのかな、と思います。だから、彼だけ戦いをやめなかった。やめることができなかった。やめてしまったら、何もすることがないから…
今は、自分の中にある闇を、力を制御することができない。
世界が闇に飲まれれば、エロールすら苦戦は免れぬだろうと。
その「苦戦」とは何を意味しているのでしょうか。
闇と光の戦い、それはそうかもしれませんが、……ここで彼女が言うのはつまり、サルーインとの戦いなのではないかと。
デス同様、彼女もサルーインとの戦いに赴く主人公達を、少しだけ助けてくれているのでは。
彼女がその気になれば、サルーイン封印の前、単身エロールに戦いを挑み、勝利することも可能だっただろうと思います。
でもそれをせずにいたわけですし。
■シェラハを信仰する人々
シェラハは自らの神殿を見つけ、そこで自分が人間から信仰されていることを知ってどう思ったでしょうか。
あんまり気にしてないような気もしますが(同時に、信者たちも何も気にしてないというか、目の前で闇の宮殿への道が開かれたりしてるのに全く無関心で………、闇を安らぎの母として信仰する新たな教義なのか、それとも…麻薬に幻想を見る、SFCの頃からの教義の方なのか、それはわかりませんが…)。
■最後に
戦いの後、彼女が闇の中で眠りにつくのは分かっていました。
シェラハにとっても、シェリルにとっても、世界にとっても、それが最善なのでしょうが、シェリルがとても好きなので、それは寂しいなと思っていました。
でも、最後に会った彼女がとても穏やかな表情で笑っていたので、引き止めるわけにもいきませんでした(引き止める選択肢なんてないですよ元々)。
闇の主、眠りの主……もしかしたら、夢の中に彼女を見つけることができるかも知れません。
瞼を閉じたそこは闇で、世界の半分は彼女自身なのだから。
ダイヤモンドを得ることで、自分の中にどんな変化が起こるか、シェリルの事まで読んでいたかどうかはわかりませんが、ある程度は想定のうちだったと思います。
1000年の時の後に、彼女が見たマルディアスは、一体どんな世界だったのかと、気になりますがとても想像できません。 |