ソフトドリンク業界の超大手、コカ・コーラ社とペプシ社が、インドの地質学者らを激怒させています。この二社の広告戦争が、ヒマラヤ山麓の丘陵地帯で繰り広げられているのです。ヒマラヤの山岳地帯に位置するインドの中央政府直轄行政地であるヒマチャルプラデシュのManali-Rohtang峠は、地質学的に重要な地域ですが、そこにコカ・コーラとペプシ・コーラの広告がペイントされています。その広告のせいで、峠が研究に使えなくなってしまったと地質学者らは言います。
「岩にペイントを施すとは、無責任かつ弁解の余地もない行為だ。Rohtang峠の岩石は、ヒマラヤの地殻変動運動に関する多くの情報を与えてくれるし、鉱石もある。もはや、学生たちを連れてゆくことさえできない」「ペイントをはがして岩石を元の状態に戻すのは実質上不可能だ」とはインドの地質学者らの言葉です。自然の浸食作用によりはがれてゆくはずではあるのですが、それには15年から20年の歳月を要すると考えられます。
インドの最高裁判所は2002年8月14日、両社に対し、このようなことをしてなぜ罰せられないのか説明するよう求める通知を送りました。