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このページの最終更新日
2002年03月27日

無断転載禁止



   はじめに    統計的検定    統計学的に有意    危険率

 
  はじめに、このページの表示上の約束事
 * は乗算記号を表します。例 a*b は a 掛ける b を表す。すなわち例えば 2*3=6 (通常の掛け算記号は、アルファベットのエックスと紛らわしい為、この記号 * を使います。)
 / は除算記号を表します。例 a/b は a 割る b を表す。すなわち例えば 6/3=2
 n! は n!=n*(n-1)*(n-2)*(n-3)*・・・*4*3*2 すなわち例えば 5!=5*4*3*2
 nCr は組み合わせの数、すなわち nCr=n!/(r!*(n-r)!)

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  統計的検定
 Aさんは、簡単な透視が出来ると自慢します。本当に透視なんか出来るのでしょうか?
 絶対透視なんて信じられないので実際に実験で確かめたいのです。しかし彼はまだ修行中の身である為、百発百中で透視出来る訳ではないと言います。それではどの様な実験で確かめたらよいのでしょうか?

 次のような実験を考えてみました。
 投げ上げた百円玉の裏表を透視してもらいました。Aさんはみごと的中させました。はたして、Aさんは透視能力者と言ってもよいのでしょうか? あてずっぽうに言っても2回に1回は言い当てることが出来るので、とても透視能力者とは言えないでしょう。
 そこでもう1回透視してもらいました。やはり的中でした。2回テストして2回とも当てました。Aさんはやっぱり透視能力者だったと言って良いでしょうか? やはりあてずっぽうに言っても4回に1回は偶然に当たります。まだAさんは透視能力者とは言えないでしょう。
 それでは3回続けて言い当てた場合はどうでしょうか? 4回連続では? 5回連続では? あるいは連続ではないが、10回中8回言い当てた場合はどうでしょうか?

 又、次のような実験ではどうでしょうか?
 箱の中のスペード、クラブ、ダイヤ、ハートの4種類のカードから1枚を取り出し、透視してもらいました。Aさんはみごと的中させました。はたして、Aさんは透視能力者と言ってもよいのでしょうか? あてずっぽうに言っても4回に1回は言い当てることが出来るので、とても透視能力者とは言えないでしょう。
 8回中5回的中させた場合はどうでしょうか?

 頭の良い学者先生が研究した結果によると、ある現象が起こる確率は
   P=nCr*pr*(1-p)(n-r)
 で計算されます。(ここで n は試行回数。r は的中回数。p は1試行毎の偶然に的中する確率。)

 上の百円玉の裏表を透視する場合の例では p=0.5 で
 試行回数が 1回で見事当てた場合  n= 1 r=1 で P=0.5
       2回で2回共当てた場合 n= 2 r=2 で P=0.25
       3回で3回共当てた場合 n= 3 r=3 で P=0.125
       5回で5回共当てた場合 n= 5 r=5 で P=0.03125(約 3.1%)
      10回中8回当てた場合  n=10 r=8 で P=0.0439 (約 4.4%)

 又、スペード、クラブ、ダイヤ、ハートのカードを透視する例では p=0.25 で
       8回中5回当てた場合  n= 8 r=5 で P=0.023(約 2.3%)

 (注意) 箱の中から取り出した4種類のカード(スペード、クラブ、ダイヤ、ハート)を透視する場合、2回目以降は取り出したカードを箱の中に戻すことを忘れないで下さい。さもないと、最初は p=0.25 ですが、2回目以降の確率は p=0.25 ではなくなります。

 その他、以上の条件に当てはまらない場合の検定方法は、統計学の本を読んで頂きたい

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  統計学的に有意、危険率
 さて上の例で、百円玉裏表の透視を5回テストして5回共当てた場合、偶然に当たる確率は約3%ですが、このような場合「危険率3%で統計学的に有意である。」と言います。すなわち、Aさんは確かに「透視能力があるようだ」と判定します。
 但し、このような判定、すなわち「透視能力がある」という判定は100回に3回は判定ミスが有り、絶対正しいということではありません。
 通常 P=0.05(すなわち5%)つまり危険率5%未満の場合「統計的に有意である」と言い、その事柄が偶然ではなく起こったようだと判定します。
 逆に P=0.05 以上の場合は、「統計学的に有意でない」と言い、偶然起こったかもしれない(透視能力があるとは言えない)、もっとテストをしなければわからないと判定します。
 但し P=0.05 未満の場合、普通は透視能力有り(有意)と判定しますが、慎重派の人(どうしても信用出来ない人など)は P=0.01 未満で有意と判定したり、さらに慎重な頭ガチガチの人が P=0.001 未満でないと有意と判定しないのは、各人の自由です。

 上の百円玉の例で4回テストして4回共当てた場合を計算すると P=0.0625 となり、有意ではないと判定されます。
 同じく10回中8回当てた場合、P=0.0439 ですから有意と判定されます。
 4種類にカードを8回中5回当てた場合、P=0.023 ですから有意と判定されます。

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