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10月4日デモに向け熱気
聞く耳持たぬ政治に鉄槌
                    安岡洋上風力反対の運動         2015年9月30日付

 経済産業省が旗を振り、東京のゼネコン準大手・前田建設工業が住民の同意などおかまいなしにごり押ししようとしている下関市安岡沖の洋上風力発電に対して、10月4日、安岡沖洋上風力発電建設に反対する会が呼びかけて、下関駅前で大規模なデモ行進をおこなう。3度目となる風力反対のデモ行進のとりくみは、反対する会の4人のリーダーが前田建設工業から刑事告訴され、風力建設のための海の調査を拒否しているひびき支店の漁師に対しても恫喝告訴が匂わされるなかでますます盛り上がりを見せている。首相お膝元の下関市民の運動が全国的な注目を浴びるなか、市民がみずからの意志をはっきりと示す意欲的なとりくみになっている。
 安岡地区や綾羅木地区では、自治会を通じて10月4日のデモの案内が回覧され、ポスターも自治会掲示板や商店、病院などあちこちに貼られている。
 風車の建設予定地を目の前に臨む下関市横野町では、1年前に反対する会がつくられ、毎月1回、暑い日も寒い日も200〜300人が国道沿いに立って風力反対をアピールする行動を継続してとりくんできた。下関市内外のたくさんの人人が目撃しており、「一生懸命とりくまれており、感動している」「頭が下がる」「豊北町民の目にもしっかり届いていると伝えてくれ」と各地で話題にされている。横野町民のなかでも「毎月立っているが、だんだん他地区からの参加者が増えている。このあいだは長門市の先生が参加されていてうれしかった」と話されている。各家家の軒先や塀には、自治会が作成した「安岡沖洋上風力発電建設反対」の赤いポスターが目立つようになった。
 農家は毎日、安岡ネギの出荷に追われるなか、10月は3日が定例のアピール行動、4日が駅前のデモ行進と連続したとりくみになる。「3日は市場が休みだが、4日のデモの日は仕事を置いてでも出る」「漁師さんたちも毎日、海の調査阻止で頑張っているので負けられない」「前回は1000人だったので、今回は2000人集めたい」と意気込み高く語っている。横野町のある男性は、友人の工場を借りて、「コラー! 東京・前田建設 下関を食いものにするな!」「空も海も泣いている。子どもの命を守れ!」と書いた手づくりの大きな幟2本を作製し、デモ当日を心待ちにしている。
 漁師町の安岡本町では、28日、前田建設工業が7月以来続けている海の潜水調査とボーリング調査を10月もおこなうとひびき支店に通知してきたことが話題になっている。この間の海の調査は、漁師たちが連日船を出して抗議し、ストップしたままである。漁師たちは「4日のデモには大漁旗を前回よりもたくさん出して、デモの先頭に掲げ、漁師も頑張っていることを示したい」「ひびき支店の総会で風力を同意した1年も前に、廣田らが組合員に隠れて風力の合意書を前田と結んでいたことが明らかになった。みんなの前に出てきて説明しろといっている」「漁場がつぶされる漁師だけでなく、陸の方でも低周波の被害に反対して住民が立ち上がっているので心強い。横野町は毎月道路に並んで粘り強く運動している。一緒になって頑張りたい」と話した。
 当初から署名運動を牽引してきた安岡地区の医療関係者たちも、4日のデモも手づくりのうちわやプラカードを持ってできるかぎり集団で参加しようと意気込んでいる。最近では全国の医療法人や社会福祉法人にも安岡の風力問題を知らせ、署名協力のお願いを広げている。「低周波によって吐き気やめまいなどが起こる風車症候群は全国で報告されているが、いまだに国の規制基準はなく、今のままでは風車が建った後に被害を訴えても因果関係は証明されず、泣き寝入りになる」と、患者の健康を守る医療従事者の使命からとりくんでいる。
 安岡地区のある住民は、昨年9月の環境調査抗議行動に参加したことをめぐり、数日前、突然警察から電話がかかってきたと話した。「前田建設工業から事件性があるから調べてくれと要請があった。車のナンバーから調べたら持ち主がおたくだった」といっていろいろ聞いてきたという。「風力発電は住民みんなが反対しているものだ。しかも去年のことをなぜ今頃になって蒸し返すのか? デモに行かせないように脅すのが狙いではないか。前田建設がここまで強硬なのは代議士がついているからだ。迷惑をこうむるのは住民だ。こんなことをまかり通らせてはいけない。デモを大成功させないといけない」とのべた。

 本紙号外にも反響 国策打ち破る力を結集

 本紙は27日、「安岡沖洋上風力・記者座談会 代議士達の玩具にされる地元―恫喝訴訟繰り返す前田建設」と題する号外を安岡・綾羅木地区に約1万枚配布した。これに対しても大きな反響が寄せられている。
 安岡地区の50代の夫婦は、号外を渡すなり、「風力発電の問題は前田建設というより、バックに経産省がついていることが問題だ」「国策だからこそ、みんなが力を合わせて反対しなければいけない。住民の反対が強かったら国だって強引にはできない」「そうだ。沖縄でも国が強引に辺野古基地建設を進めようとしたが、県民の基地反対が抑えきれなくなって流れが変わってきている。こっちだってそれはできる」「若い人から年寄りからみんなが頭数になって、市民の意志を示さないといけない。横野町だって、お年寄りから若い人まで、みんなが頑張っている。それに続いて自分たちも行動しないといけない」と語った。
 同じく50代の女性も号外を受けとり、「安保法案があったが、あんな採決の仕方があるだろうか。安倍さんが嫌になった。安岡でも住民の意見をまったく聞かずに、企業の側が好き放題やろうとしている。市も県も、住民のために動かない。聞く耳を持たずに風力を強行しようとしている。デモには参加できないが、陰ながら応援している」とのべた。
 安岡地区のある企業は号外を読んで「4日のデモは従業員にも呼びかけ、総出で参加する。今度は自分1人が行くというだけではダメだ。周りに呼びかけ、みんなと一緒に参加して、住民の総意を示さないといけない。麻生が地元に風車を140基もつくろうとしているが、自分の懐のために地元を犠牲にするものだ。次の選挙でクビにしないといけない」とのべた。
 漁師町の70代の婦人は、「号外を読んで安保法案の国会を思い出した。あれだけ国民が反対しているのに、暴力的に決めてしまった。日本は民主主義といってきたが、民主主義も何もない、これは何だろうかと思った。広島、長崎や戦地の体験を見聞きしている世代にとって、居ても立ってもいられない事態だ。風力も同じように強引にやるつもりかと思う。私は成人式の日に安倍晋太郎さんの演説を聞いてからずっと自民党に投票してきたが、もうこういう政治家には任せられない。今からの若い世代や子どもたちに、戦争や風力発電の本当のことを教えて、間違っていることは間違っていると見ぬけるような大人になってほしい。4日のデモには、ぜひたくさんの若い世代に参加してほしい」と語った。
 80代の婦人は、「号外を読んで腹の虫がおさまらない。前田建設は東京からやってきて、どうしてあんなに横着な振舞をするのか。それと市民を守るのが仕事の警察がなぜ住民をとり調べたり、企業の側に立って動くのか。バックにいる経産省や代議士が問題だ。最近では国とか政治家というものが信用できなくなった。安保法案ではアメリカが日本の支配者で、政治家がその手先となって動く。国民に対しては、年金支給額を下げ、掛け金は上げようとする。そのうえ食料品をはじめ値上がりがひどい。ある証券会社の人が、日本経済はアメリカと比べても落ち込みがひどいといっていた。安倍さんが“国民を守る”というたびに腹が立つ。こういう政治家は全部落とす運動をやらないといけない。娘も友人と一緒に4日のデモに行くといっていた」と一気にのべた。
 40代の母親は開口一番、「国民の意見に聞く耳を持たないというのは、風力も安保法案もまったく一緒だ」とのべた。そして、「前田建設は経産省がバックについているというかもしれないが、バックについていればそれでいいのか。国民のことはどうでもいいのか答えてほしい。安保法案でも、母親がどれだけの思いをして子どもを産み育てて大きくしてきたのか、わかっているのか。自衛隊を戦場に送るというのだから、犠牲者は必ず出ると思う。そのとき政治家はどういう責任をとるのか。口先で謝るぐらいではすまされない。自分はこういう責任のとり方をすると血判でも押して国民に約束するならまだしも、アメリカにいい顔をしたいだけでごまかし、責任がまったくない。こういう政治家に日本の将来を任せておけない。国民が行動を起こして、みんなではっきりと意志を示すことが大事だと思う」と力を込めた。
 「安岡沖洋上風力発電建設反対デモ行進」は10月4日(日)午後1時30分に下関市の海峡ゆめ広場(豊前田町3丁目)に集合し、午後3時までおこなう。小雨決行。反対する会は広く市民の参加を呼びかけている。


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