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   <狙撃兵>   WBCと米国コンプレックス        2006年3月25日付

 WBC・野球の世界大会は大きな関心を呼んだ。日本が優勝したが、メキシコや韓国、キューバに勝った以上に、これらの国国のチームといっしょになって、インチキでごう慢きわまりないアメリカを惨敗させたことが最大の痛快事となった。これは日本人の「アメリカ・コンプレックス」をとりのぞくうえでたいへん喜ばしいことである。
 日本チームが初戦のアメリカ戦で直面したのは、審判の度はずれたインチキであった。世界中が見ているなかでルールの監督者である審判が堂々とルール違反をやり、それが最後まで正当化された。アメリカは「ルール遵守の民主主義の国」などでないのだ。イラクでは理由もなしに戦争をはじめたり、自分の国の農業は補助金づけにしながら他国には自由化を要求するなど、ルールなど関係なく自国の利益一辺倒がアメリカ一国主義である。
 日本チームは初戦のインチキで泣いたうえに韓国に敗戦して意気消沈し、帰り支度をしていたところ、韓国がアメリカチームをうち負かしたあと、メキシコがホームランとり消しのインチキ審判に怒ってアメリカをうち負かしてくれたことで、息を吹き返すことになった。決勝を争ったキューバは参加自体をアメリカから妨害されながら、メジャーリーガーぞろいの各国チームを撃破して決勝進出した。これらのアメリカの横暴に屈しない各国のプライドが強い力を発揮するとともに、それが日本チームもやる気にさせた。
 日本のメディアがいま、「勝った。勝った。世界一」とだけ騒ぐのは恥ずかしいことである。そのまえにアメリカの横暴とたたかってうち負かした各国チームの精神と力をたたえ、友情を深めることが、まともな民族の考えることである。小泉首相などはブッシュのイエスマンになって、韓国や中国にケンカを売るばかりであるが、そんなことをしているからアメリカの二軍の審判ごときからもなめられるのだ。
 日本のプロ野球機構も、各国のおかげで世界一になったのだから、世界の代表として、せめて平等の条件で戦えるように、少しはものをいうかどうか注目されている。それもできなかったら、アメリカからは「イエローモンキー」といわれ、各国からは「イエローヤンキー」といわれ、どこからもバカにされることになる。
                                         那須三八郎

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