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     <狙撃兵>     米国黒人の境遇は人ごとか   2005年9月8日付

 アメリカ南部のハリケーン災害で被害を受けたほとんどは黒人であった。アメリカの黒人は、ライスとかパウエルとかの出世した黒人もいるが、ほとんどは最貧層である。避難勧告は出されても、逃げる金も車もなく、いわんや高齢者や障害者などは逃げるすべもなかったと報じられている。大型ハリケーンが襲来すれば、10万人は避難できないことが予測されていたが、ブッシュ政府は護岸工事予算を大幅に削減していたというのだから、これは殺人である。アメリカは市場原理主義の先端を行くというわけで、災害で死ぬのは自己責任というのであろう。それは最貧国レベルであり、人民を養うことができず、統治能力がないということである。
 災害が起きることがわかっているところに放置されたアメリカの黒人の境遇は、数世紀にわたってアフリカから大量に拉致されてきた奴隷の子孫であり、人間ではなくて家畜のあつかいを受けてきた。
 アメリカの黒人の境遇は、日本人民にとって人ごととはいえない。「自己責任で死にたい人はどうぞご自由に」というあつかいは、日本でも大流行である。それが最新の市場原理主義の経済社会運営といって、小泉などはアメリカのような社会に日本を改造しようというわけだから当然である。小泉がいう構造改革は、アメリカのIT長者や株長者を夢見る調子だが、そのことは黒人のような最貧層をつくるということである。ホリエモンのような「稼ぐが第一」の人間をつくる一方で、食えない人間を大量につくり毎年3万人をこえる人人が自殺する社会をつくっている。
 アメリカ支配層は黒人より黄色人種の日本人を尊重しているわけではない。原爆や沖縄戦、東京をはじめとする都市空襲など、人間とはみなさないどころか家畜ともみなさないむごたらしい殺し方をした。最近では、日本の金融機関の不良債権を解決させてもっと程度の悪い不良債権であるアメリカ国債を買いこませたり、毒とわかっているBSE牛肉を食わせようとしたり、アメリカのための戦争に日本の若者を肉弾にさせたり、日本本土を核戦争のたてにしたり、日本人はアメリカ黒人よりあつかいが上とはけっしていえない。
 衆議院選挙は投票になるが、各政党が、だれが改革を立派にやるかを一生懸命に競っている。これはだれがアメリカに一番認められるか、すなわちだれが日本国民を一番奴隷あつかいするかを争っているわけである。日本の選挙にも大型台風を吹かせたいものだ。
                                            那須三八郎

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