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大新聞の「教師への“体罰”」
下関・川中中の体罰報道
            教育を不当支配 教師の指導性攻撃  2004年4月17日付
 4月10日付の『毎日新聞』が、下関市立川中中学校の体育系部活動の男性教師が部活中に部員にたいし体罰をくり返していたという報道をおこなった。それにつづいて12日付の『朝日新聞』でふたたび上塗りをする形で、同様の報道をおこなった。この報道は川中中の父母、生徒、市内の教師から「またマスコミか」と怒りを買っている。
  
 生徒や親の信頼厚い教師
 この男性教師は、生徒や親のなかで信頼が厚く部活動にひじょうに熱心にとりくむ教師と話されている。「部活のなかで日常茶飯事のことで、体罰とか暴力とかいうものでない」「先生は子どもたちのことを思ってやってくれていた」「体罰などと騒ぐのはほんの一部の親だ」と語られている。みなが問題にしているのは『毎日』『朝日』などの大新聞が、生徒と教師の関係などよく調べもせず、また教育的にかかわるのでなく、「ペンの暴力」「教師への“体罰”」を加えていることである。川中中の生徒をはじめ地域や教師たちは、大迷惑している。
 9日付で毎日新聞社に無記名で「川中中の体育系部活動で体罰があった」という内容の投書が寄せられたことがきっかけとなった。毎日新聞がこれに飛びつき、川中中を訪れ「試合のまえなど、熱が入りすぎて何度か平手うちがあった」(下関市教委)と体罰を認めたとして10日付の新聞に「中学男性教諭が体罰」の見出しで掲載したという経過をたどっている。

 これまで通りにと願う父母
 学校側は、新聞に掲載された日の夕方、PTAの役員とこの部活に所属する生徒の保護者を集め、事情を説明し、校長と顧問の男性教諭が謝罪をした。その話しあいの場では、部員の親から「これまでどおりご指導お願いします」「気にしないでお願いします」「先生と子どもたちの信頼関係のことなので」と、部活動のなかの教師の指導について、体罰とは思っていなかったという。逆に親たちは教師の方を心配し、新聞報道に驚いている。その2日後に、朝日新聞が後追い的に上塗りするような記事を掲載したこともひんしゅくを買っている。
 生徒によると、「自分たちが悪いことをしたときにたたかれるだけで普通のこと」「部員が練習についていって、強くなっている」「あれを体罰といったら毎日が体罰になる」「新聞に載るようなこととは思わなかった」とびっくりしている様子。
 ある母親は「息子が部活をさぼっていたときに、先生に“これが最後のチャンスぞ!”といわれ頭をポンとされた。それから息子はさぼらずに部活に出るようになって、朝練(朝の練習)にも行くようになった。先生の熱心な思いが伝わったからだと思います。子どもも必死でついていっている」と語った。「最近、学校をとおりこして教育委員会やマスコミにいっていく親がいますが、それはごく一部。それをとりあげる新聞はよっぽど書く記事がなかったのでしょう。子どもにとっては日常茶飯事のことだし、こわいぐらいの先生が、1人ぐらいいてきたえてもらわないといけない。あの記事は子どもの思いとは違いますよ」とデタラメなマスコミ報道に疑問と怒りを語っていた。
 別の母親も、「記事にしてなにがしたかったのか。子どもたちは先生を信頼してついていっているのに、動揺するのではないか」と、子どもたちへの影響を心配する声も聞かれた。また川中校区の地域のなかでも「たたいて体で教えることも教育だ。それを体罰と騒ぐからいま教育がおかしくなっている。先生も負けたらいけない!」(自治会長)などと共通していわれている。

 教師の教育的情熱失わせる
 市内の教師のなかでは、「毎日学校現場は、子どもとぎりぎりのところでかかわっている。そういう現場の実際を知らずに、マスコミが騒ぐことが許せない。また教師が思いきってやりにくくなる」「体罰、体罰と騒いで子どもの教育にならない。一生懸命やる教師の熱意を失わせるような今回の報道はくやしい」とこれまでのマスコミにたいする不当な教育の介入にたいする積もり積もった思いが語られた。
 これはマスコミのペンによる教師にたいする「体罰」である。一部の親の意見だけをとりあげて騒ぎ、教師をがんじがらめにして、教師の教育的情熱や意欲を失わせ、教師の指導性を破壊してきた。多くの父母や地域の人たちは、学校が「子ども天国」ではなく、教師が指導性を発揮して、いいことはいい、悪いことは悪いと教育してほしいと願っている。また多くの友だちと団結して自分中心でなく人の気持ちがわかる人間になってほしいと願っている。

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