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福田正義の世界描き継承の場に
福田正義没5周年実行委
             朗読・構成詩・意見発表など   2007年4月23日付

 福田正義没5周年記念集会(5月26日、下関市)に向けた第2回実行委員会が22日午後2時から、下関市の福田正義記念館で開催された。実行委員会は「戦争を阻止して平和で豊かな社会を実現する人民運動をどう建設するか」をテーマにした長周新聞読者・支持者の大衆的な論議の発展を反映。記念集会への熱い期待と思いを語りあい、福田正義の業績と精神を今日に継承して展望を切り開くことに寄与する集会の内容、プログラムの骨子(案)、の検討を深め、1カ月後に迫った記念集会を大きく成功させることを確認しあった。

 記念集会へ熱い期待語り合う
 初めに柳田明・実行委員長が「福田さんはこれからの人だといわれる。実りある記念集会になる。大いに意見を出し合い、成功させたい」と挨拶した。
 顧問の頴原俊一氏(武久病院)は、「福田さんは、私が下関に引き揚げて以来の指導者だ。世間を知らない医者が福田さんから教わったことは多い。福田さんを世間の指導者として発揚してほしい」と熱い期待を語った。
 事務局を担当する長周新聞社から、長周新聞紙上での読者・支持者の「福田正義没5周年に寄せて」の投稿意見では、福田正義ゆかりの人、新しく福田正義の著作を読み始めた人、戦争体験者や労働運動、文化・教育関係者らがみずからの人生や活動と重ねて、福田正義の事業と精神にふれた感動を寄せ、未来への期待と展望に満ちたものになっていること、戦争体験者の座談会に続いて、労働運動、教育運動の懇談会も計画されていることを報告。この間、各方面と相談しながら検討してきた記念集会の構想を大まか次のように提案した。
 ★福田正義の戦前戦後のさまざまな分野にわたる事業と精神を『展望前後』や『門司新報』の時期、第2次世界大戦の経験、戦後の50年8・6斗争から長周新聞創刊、以後の文化・教育、労働、市政、婦人、国際連帯、60年「安保」斗争、反修決起などの歴史の節節において浮き彫りにする。
 ★福田正義の著作や評論、長周新聞社説の朗読や構成詩での発表はもとより、歌唱や詩の朗読、さらに映像(ビデオやスライド)、道岡香雲の書(長周新聞創刊25周年に寄せての漢詩)などによる舞台の構成を工夫し、視覚にも聴覚にも訴え、文化的にも充実した内容にし、福田正義ゆかりの人人や戦争体験者・被爆者、文化・教育関係者、活動家などが、現在の思いや意見を語る場を配置する。そうして、福田正義の世界を重層的に描きあげ、その事業の継承へと大きく踏み出す力を発揚できるものに作り上げる。
 ★ 福田正義の生い立ちから長周新聞創刊までのパネル14枚を新たに作製し、長周50周年のパネル(33枚)をそれに続けて会場ロビーに展示する。

 福田正義著作に新鮮な感動 活発な討議に
 討議ではまず、福田正義没5周年に寄せる思いや福田正義著作をめぐる論議、人民運動各戦線・分野での顕彰などについて活発な発言が続いた。
 戦前の幼い時から福田正義と知り合いの大新館会長の高田美智子氏は、子ども時代に「武久海岸で手をつないで歩いた」ことを感慨深げに回想。没5周年を迎えた思いを語った。
 宇部の小学校教師は、福田正義の教育に関する社説「民族の子として育てよう」を教師仲間で読みあい、「1955年の時点で、享楽的、刹那的なアメリカ的生活様式を賛美して、日本人の美徳が打ち消されることを批判している。今日の時点を見据える眼力はすごい」と論議になったことを紹介。教師集団が、福田正義の教育論を学んで論議を発展させ、社会の変革につなげた教育実践へと高めることの重要性を強調した。
 下関のPTA関係者は、「荒廃した社会のなかで親が子どもになにをすることができるのか。福田さんの教育論は、親が教育に関わることの大切さがかなり鮮明にされ、今のことを予測するかのように書かれている」とのべ、「教育関係のミニ集会などで語りあったとき、いろんな方に福田さんの教育論を紹介してきた。今後とも知ってもらうために、努力していく気持ちでいっぱいだ」と語った。
 岩国の平和運動活動家は、「岩国市民は長年の民族的屈辱と苦難から立ち上がっている。単に基地移設に反対というのではなく、その根底とたたかうことだ」と発言。福田正義の「現代の日本をどう見るか」を学び、第2次世界大戦と戦後社会についての鮮明な認識を持って、「労働者が中心になって、日本の独立、郷土と日本の未来のために、いちだんと奉仕する」と、決意をのべた。
 下関市民の会からは、「あるかぽーと開発計画に反対する市民世論が勝利できた確信」のうえに、福田正義の市政・市民論、とくに婦人に関する社説を学んでいることや「人生とかかわって、戦時の体験、戦後の労働運動の経験と重ねて福田さんの著作を勉強していきたい」との意欲が語られた。
 北九州や防府の教師からも、福田正義の教育論を読みあっている教師のあいだで、「いま自分たちは、どのように教師の道をすすんでいくのかが問われている」という意見が出されていること、「生きる場がない子どもたちが、だれよりも社会変革を願っている。私たちが展望をつかまないかぎり、子どもたちに指し示すことはできない」など、福田正義の教育問題の著作の論議をひき続き発展させ、教育実践を高めていく決意が出された。

 戦争を阻止する為に行動へ 各戦線から発言
 広島から参加した「原爆展を成功させる広島の会」の婦人は、「下関での若い人たち、市民の立ち上がりに感激している。明治維新をなしとげた気持ち、原爆や戦争体験を心にとめる心を持ってほしい」と若い世代への期待を寄せた。
 山口県甲飛会の安岡謙治会長は、「戦争で20歳前の1000人の予科練の同期のうち、800人近くが亡くなった。福田さんは早くから実践した大先輩だ」と語り、「戦争の悪い世の中になった。どこに原因があるのか。アメリカによって戦争の実態を発表しても抹消されてきた。若い先生たちを頼もしく思う。戦友たちとは、慰霊中心ばかりではいけない、戦争の実体験を語ることだ、われわれもがんばって行動を起こさないといけないと語りあっている」と発言した。
 福岡県の美術グループあらくさ会員は、「福田さんの著作は新しい。芸術創造に関する“地方現実への方向”“花雲論争”“現実の外にある机”などに学んで、社会的テーマを政治主義におちいらず追求し、感性豊かな作品をつくりあげることができるようにしたい」と語った。
 婦人運動の活動家は、福田正義の婦人問題の社説を読んで、「実際生活の困難のなかでたたかう婦人の問題を広い視野で、未来展望を指し示している。私たちの運動は自分の権利だけで視野が狭く、アメリカの民主主義にいかれていたと痛感する」とのべ、「福田さんの著作に学びながら婦人たちの力を強めるために奮斗したい」と語った。
 長周新聞社の代表は、長崎市長の銃撃事件についての紙面を長崎市内で大宣伝し、大きな反響を呼んでいることを報告。「戦争の社会構造がつくられるなかで、福田主幹の精神・路線が真価を発揮するところに来ている。5周年を期して福田派の全国的大結集をはかるなら、日本を変える力になることを確信する」とのべた。
 劇団はぐるま座から、「既存の平和勢力が崩壊しているなかで、全国各地で“展望前後”など福田さんの著作への新鮮な共感、下関における一連の運動に関心が寄せられている」こと、「福田さんを知っているかどうかにかかわりなく、運動路線への共感が広範にあると実感する」など、全国的な状況が報告された。

 記念集会プログラムも検討 全国から大結集へ
 論議は、事務局から提案された記念集会のプログラムの骨子(原案)の検討へと移り、あらましの構想が定められた【別掲】。
 柳田実行委員長は「この5年間の発展を反映させて、具体的に運動を進めることができるようなものにしたい。民族的な歴史を継承し、万物流転といった哲学的な観点も含めて、大衆的に前に進めるようなもの、全国の流れとの関係で一大提案をうち出す内容にすることだ」と提起した。
 福田著作の学習を発展させている下関市民の会や教師集団、福田正義追悼集会でも『猿とインテリ』などを朗読した会社員から、朗読や構成詩にとりくみむ意欲が語られた。
 60年代後半の山口県の革命的階級的労働運動の体験者からは、「長周新聞バックナンバーで反修決起以後のたたかいを学習している」ことや、「岩国基地調査にはじまる“安保”破棄青年学生共斗会議の活動を通じてアメリカの支配が日本社会全体に貫いていることを学んだ。労働者の懇談会でも認識を発展させたい」などの発言が続き、そのような労働運動の継承、再建につながる意見発表が登場することへの期待が強まった。
 はぐるま座からは、『展望前後』と反修決起から創作集団の結成に焦点をあてた2本の構成詩を上演することへの思いとともに、集会全体の舞台演出を担当し、出演者と協力・連携を強めて多面的な角度から充実したものにつくりあげることが呼びかけられた。
 また、今後ともプログラムに取り入れたらよい内容や形式、朗読したい文章や発言への希望なども積極的に出しあい、さらに煮つめて確定していくこと、当面、具体的なイメージをもって多くの人人に集会への参加を呼びかけ、全国からの大結集に実らせていくことを確認しあった。実行委員会閉会後も、さまざまな提案が事務局に寄せられている。

 福田正義没5周年記念集会要項
 日時 5月26日(土)午後4時から7時まで
 会場 シーモールホール(シーモール下関4階)
 整理券 一般500円、中高生200円

 福田正義没5周年記念集会プログラム骨子(案)
 ▼ビデオ「ありし日の福田正義」
 ▼歌「みなしごの歌」
 ▼朗読「随想・ある幼い友だち」
 ▼朗読『門司新報』のコラムより
 ▼構成詩『展望前後』(はぐるま座)
 ▼被爆者・戦争体験者の発言
 ▼朗読「人民に奉仕する」(福田正義の戦後出発)から
 ▼「50年問題」〜当時の思い出から
 ▼50年8・6斗争〜「広島と長崎」「峠三吉の詩」より
 ▼構成詩「長周新聞創刊と根本精神」(長周新聞社青年勤務員)
 ▼50年代から60年代の福田正義の社説や評論の朗読
 「教育論」「文化芸術論」「市政・市民論」「安保斗争論」「高杉晋作と明治維新」などから(教  師集団、下関市民の会など)
 ▼当時の労働運動経験者が経験を語る
 ▼朗読・詩「ただいま臨終」と「回顧など」(礒永秀雄)より
 ▼構成詩「福田正義文芸路線を受け継ぐ」(はぐるま座)
 ▼子どもたちの構成詩(長周新聞人民保育所)

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