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劇団はぐるま座声明              
             劇団創立60周年と下関移転    2012年5月18日付

 劇団はぐるま座は敗戦から7年後の1952年、サンフランシスコ片面講和と日米安保条約によって日本がアメリカへの隷属の鎖に縛られるなか、人人の平和で豊かな日本社会を建設する力を激励する文化・芸術の創造のために、「人民に奉仕し、人民とともに」を根本精神とする人民劇団として創立されました。以来、山口県内はもとより全国のみなさんの物心両面にわたる多大なご支援、ご援助に支えられ、今日までの歩みを続けてくることができました。そして劇団はぐるま座は今年創立60周年を迎えます。
 はぐるま座は5年前の創立55周年を契機に、「人民劇団再建の決意」の劇団声明を発表しました。はぐるま座が芸術的にも経営的にも破産状況に立ち至った現状を直視し、それをもたらしたのが東京の商業演劇を崇拝して人民劇団としての性格を放棄する商業主義、ブルジョア路線であることをはっきりさせ、それを一掃して誇りある人民劇団として再建するたたかいを開始しました。とりわけ活動を困難にさせてきた最大の要因が1994年の無謀な借金による「会館」建設であり、稽古場を別の場所に移転し、土地を売却して借金問題を解決することを決めました。
 芸術活動では、代表作であった『高杉晋作と奇兵隊』について抜本的なメスを入れて全面改作した『動けば雷電の如く―高杉晋作と明治維新革命』の創造と普及から再建に乗り出しました。続いて2008年には日本人民の体験を集中した原爆投下と第2次大戦の真実を浮き彫りにしていった原爆展運動10年の経験を典型化した新作現代劇『峠三吉・原爆展物語』を創造し、上演活動をおこなってきました。現在新たに『礒永秀雄の世界』を詩劇や童話、朗読などの形で舞台化する準備をしています。
 上演中の二つの作品は、山口県内はもちろん、広島、長崎、沖縄をはじめ鹿児島、宮崎、熊本、佐賀、岡山、大阪、東京など各地で、かつて経験したことのない衝撃的な反響を呼び、デタラメな日本社会の現状に立ち向かって平和で独立した日本をつくる力を強めようという人人の世論と行動を激励しています。
 この創造と普及の過程は劇団内では、ひたすら自己の安住や「私」の利益に固執する非芸術の旧世界潮流と、人民に奉仕する思想に立って大衆のなかに流れる新しい時代意識を代表していこうという潮流との分岐を促し、劇団を透明な思想で純化させてきました。虚名にあぐらをかいていたルンペン的で寄生的な腐敗したものたちがたくさん脱落していきましたが、その一方で「社会を変える演劇に人生をかけたい」という新しい青年の入団が始まりました。リアリズム演劇路線でいけば勝利するという確信を得てきました。
 この秋には、劇団創立60周年祝賀集会を開催したいと考えています。劇団創立以来の総括、とりわけ再建斗争の五年間を支持者のみなさんとともに総括し、劇団活動を飛躍させ、日本を変える芸術活動の任務を大きく発揮させる出発点にしたいと思います。
 また60周年を期して、劇団の活動拠点を下関に移転することにしました。下関は劇団の支持基盤がもっとも強いところであり、全国に打って出て、役割を果たす態勢を格段に強めるためです。妨害もありえたため事後報告となりますが、すでに稽古場については下関への移転を完了しています。今後、山口の土地を売却することによって、多くの人人にご無理をかけてきた膨大な借金を解決して、名実ともに新しい出発点にしたいと考えています。
 創立以来劇団を支え、育ててくださったのは山口市民のみなさんであり、山口には引き続き山口本部事務所を置き、山口市民のみなさんのご支援を仰ぐとともに、役に立つ公演活動に励みたいと思います。
 なお下関移転と土地・建物の解体・売却、山口本部事務所の移設などを勝利させるために、カンパをお願いするものです。それ以上に、創立六〇周年を大きな飛躍の出発点とするために支持者のみなさんの総括運動へのご参加をお願いするものです。

 【稽古場新住所】
  〒751―0833 下関市武久町2丁目61―10  bO83―254―0561

                             2012年5月
                                        劇団はぐるま座


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