トップページへ戻る

母親たちが教育長と交渉
教育アンケート結果提出
             小中50校の親を代表   2005年7月7日付

 有料指定ゴミ袋を値下げさせる会の母親たちが、今年1月からおこなってきた「教育アンケート」「食器アンケート」に寄せられた旧市内の小・中学校50校、2500人の保護者の声を松田教育長に伝える場が四日、下関市役所内の会議室で持たれた。教育長には50校の保護者のアンケート結果を集約した「教育現場に対する保護者の声」の資料と、旧市内小・中学校50校の保護者が記した要望を一校ずつまとめたつづりを提出した。これらの要望は公開質問状の形で回答を求めることとなった。
   
 公開質問状への回答要求
 西岡文子代表は、はじめに学校給食食器にたいし1000万円の予算が計上されたことについて、子どもをかかえる親たちとしてお礼とともに、「子どもたちの生活の場である学校にはまだまだたくさんの問題が山積みだが、食器の問題が第一歩として壁を破ることができたのではないかと思う」とのべた。会として教育問題にとりくむことになった経過として「2年まえにスタートした有料指定ゴミ袋を値下げさせる署名運動のなかで、市民のみなさんから“ゴミ袋が高いのはもちろんだが、ほかにも問題はある”との声が聞こえ、なかでも教育の場である学校の問題がたくさんあがってきたのがきっかけ」だったとし、会の若い母親たちの「ぜひ学校の問題をとりあげていきたい」という思いの結集がアンケートのとりくみとなったこと、親たちの必死な思いを代表してここに届けさせていただくとした。

 ◆ 施設の整備
 その後母親の代表からアンケートの集計結果の項目ごとの特徴が出された。
 「学校の施設について」は「機械警備はやめてほしい」が一番多かった。提出された集計結果の資料には、母親の声として「機械警備になるのは“ぜったいイヤだ!”と子どもがいっています。なぜ、機械警備になるのかを子どもに納得ができる正しい説明が必要です」(川中西小の母親)などが書かれている。これにたいして松田教育長は、「いままでも機械警備等についてはPTAの方ともずいぶん話しあいもし、学校の校長先生とも話しあっている」とあとの発言でのべた。
 学校のトイレの実情は「トイレは掃除をしているのに臭う」との声が半数以上だった。またその他に児童クラブのことや給食食器の要望も多数あった。集約結果には机のサイズがあわないこと、カーテンが破れていることなど、母親の要望が書かれている。
 学校図書館への要望は「心をうついい本をふやしてほしい」という要望が多かった。
 「保護者の負担について」の質問では用紙代など公費で負担している美祢市や山口市のようになることを九割の保護者が望んでいたこと、中学の部活の遠征費やバス代なども菊川町や豊北町のように公費負担を望む声が九割以上であった。また保護者の負担について感じていることとして、「共同で使えるものは学校に備品として備えてほしい」というのが一番多かった。

 ◆ 給食の食器
 また「学校給食の食器アンケート結果について」(総数1120人)は、菊川町や豊浦町のPEN樹脂製が40・3%、宇部市楠町の強化磁器が29・4%、美祢市のCOP樹脂製が28・8%、旧下関市のアルマイトが一・四%だったことも報告された。提出した集約結果には、「食器改善は具体的に誰がどのように決められるのか、いつから、どんな食器を導入されるのか」の質問がされている。
 参加者からは「機械警備のことで、PTAや校長先生と話しあったといったが、一方的に予算がないからとかいってとおしてきたのではないか。子どもたちが土日、宿直がいないので学校で遊べないし、うさぎのえさをやりに行ってもできないなどの弊害が出ている。いまから日本を担っていく子どもの教育ということに、もっと一番目をむけていってほしい。学校に行って給食を食べたが、やはり食器が熱くて持てず、ハンカチで持って食べ、行儀も悪い。教育長さんも一生懸命考えていただきたい」「いつも“予算がない”で終わらないで、保護者の願いを受けとめていく前むきな姿勢に変えてほしい」。
 「子どもの荒れやいじめなどでみなが心を痛め心配している。学校環境をつくることは、子どもの教育にとってひじょうに重要だ。トイレが壊れているとか、机が穴ぼこであったり、カーテンがボロボロであるなど教育環境が荒荒しくなっていくこと自体が、すでに学校で子どもたちの心を荒荒しくさせていく一つの要因。学校の教育環境をきちんとしたきれいなものにし、子どもたちを育てていきたいという願いは強い」「これからの下関を発展させていく子どもたちを教育していく親も教育関係者も重大な関心。教育長さんが、“命きらめき、明日を開く下関の教育”といわれたが、教育長さんの教育にかける情熱を示していただきたい。聞くというだけでなく母親の声を聞いて勇気をふるい起こしてもらいたい」と意見が出された。
 教育長は終始うつむき加減であった。母親たちの要望にたいして教育長は、「いま話になったことは参考にさせていただく。きょうは交渉ということでなく、聞いてくれというので聞いている」と、あくまで聞き置くという態度であった。
 西岡代表が最後に、一生懸命期待して待っている母親たちがたくさんおり、会として公開質問状を出し、母親からの要望にたいして文書で回答を求めることをのべて終えた。
 交渉を終えた母親のなかからは、「わたしたちの側とあちら側(教育長)の温度差がぜんぜん違いましたね」「これだけ意見が出たのだから、なにか答えがあればいいのに」など、教育長の態度に驚きの声が上がっていた。

トップページへ戻る