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母親たちの喜び広がる
下関・アルマイト食器改善
          市が予算団結の力に確信  2005年6月4日付

 下関市の江島潔市長は2005年度の予算概要について発表し、給食食器をアルマイトから別素材の食器にかえる予算を1000万円つけた。母親たちの教育アンケートの運動から、食器問題でPTAも立ち上がったことで、市が動いた。親たちは「行動を起こせばみんなの力で実現できる」と喜んでいる。
 保護者に食器を見せて食器改善の要求をあげた旧市内の小学校のPTA副会長の父親は、「1000万円といえば少ないと思うが、ここまでやってきたのはみんなが継続して、それを無視できないところまできたことだ。トイレにしろ食器にしろ行動を起こせば確実に届いている。これまで保護者のなかで不満だけで終わっていたものが、声を上げれば実現できるという気持ちが親のなかで芽生えたのではないか」と話した。また「PTA総会で食器を見せると意外に先生たちが反応した。これまでも感じていたことを、親が動き出したことが刺激になったのではないかと思う。これで終わりでなく継続していろんな要求を一つ一つ改善していけたら」と意気ごみを語る。
 PTA関係者のなかでは、これまで教育委員会に要望しても「予算がない」といつも実現されず、納得できない思いをしてきた。「今後PTAとしても食器の内容についても検討していくのでは」(PTA関係者)との話もあるが、1000万円ではとうてい旧市内50校の約2万人の小・中学生の分をまかなうことはできない。「豊浦郡の学校はすでに、耐熱性の食器を使用しており、旧市内の50校公平にそろえられるように、いま要求していくチャンスだ」との意見も上がっている。
 1年と4年の子どもを持つ母親は、「PTA総会で食器の話になるまでは、“給食の食器はこういうものなのか”と疑問にも感じなかったが、菊川町などの食器と比べてみてあまりにもお粗末だということがわかった。試食会でアルマイト食器を使ったがあちこち色がはげてボコボコでかなりお粗末だった。今回、1000万という予算がついたが、なんの食器にするのか、いつまでに食器をかえるのかなどはっきりしない。“1000万円だけつけましたよ”では話にならないと思う」とのべ、無計画な新博物館の問題ともだぶらせて、きちんと決めてほしいと語った。
 アルマイト食器改善の運動は、いくつかの小学校のPTA総会で決議や要請を上げることが決定されたり、学校の広報でとりあげられたり、街頭で食器展示をおこなって市民に訴えたりと、子どもの粗末なあつかいを変えていこうというPTAと親がいっしょになった運動として盛り上がっていった。市教委は「PTAからお願いされたから予算をつけたので、母親たちの運動によるものではない」というスタイルをとりたいとの姿勢。
 これまでとりくんできた父母は、「みんなでやったから実現できた」と確信になっており、この姿が子どもたちへの重要な教育となっている。この10年間の教育行政で粗末にされてきた子どもたちの教育環境への母親の要望は、教育アンケートに多数寄せられている。多かった意見から、「機械警備をやめ学校に宿直を配置してほしい」「机やイスなどの備品を新しくしてほしい」「児童クラブの体制を整えてほしい」「学校で使うものは備品として共同で使用できたらいい」などの改善の課題は山積みであり、「みんなで継続して一つずつでも改善していきたい」と語られている。


  勇気と希望もって市政改善へ努力続ける  有料ゴミ袋値下げさせる会代表 西岡文子

 ゴミ袋値下げ署名活動のなかで、たくさんの市民の方から子どもの教育のことが上がってまいりました。会の若いお母さんたちがぜひとりくみたいということで、今年1月下旬から教育アンケートはスタートいたしました。活動をはじめてわずか数週間で一部とはいえ、小・中学校のトイレの補修工事がはじまりました。
 また、教育アンケートで寄せられたアルマイト食器をかえるため、若いお母さんたちが短期間のうちに、あちこちで食器の展示をしながら教育アンケートをつづけてまいりました。街頭で子どもたちや母親たち約1000人が選んだ食器は、半分近くが菊川町の使っているもので、つぎに強化磁器が支持されました。
 アルマイト食器の問題をPTAがとりあげ、食器問題が動きはじめたことは、子どもたちにとってよいことです。少しですが結果が出てきたと思われます。このような形で市民が声を上げていくことが、市民の声が届く市政実現に望みをつなぐものとなるはずです。
 このたび会では、これからの下関について問いかける意味で、104名の市議会議員の先生方に、公開質問状という形をとらせていただいているところです。全市民とともに勇気と希望を持って、市民みんなの会でありつづけるため、今後も努力していきたいと思います。

  
       力を集め市を動かした   下関市長選公開討論会で市政要求した母親
 
 「子どもたちの置かれている劣悪な教育環境をなんとかしたい」ということではじめられた教育アンケートがいま、「給食食器改善要求」という下関の多くの母親たちが参加する大きな活動となっています。犬猫以下の粗末な食器ではなく、家庭で使っているような温かみのある食器を使ってほしいという親たちの共通の願いがこのような大きな活動の原動力となっているのだと思います。
 他市の学校はどのような食器を使っているのかや、どのような素材のものが安全なのかを調べ、メーカーから食器をとり寄せ、そしてスーパーや街頭で子どもの親たちに手でさわってもらい違いを感じてもらうなど地道な活動が一生懸命おこなわれてきました。また各学校のPTAの方方が食器を展示してくださるとともに、総会で決議や要請としてあげてくださり、活動の輪がさらに広がって食器改善まであともう一歩というところまできています。子どもたちは一生に何度利用するかわからない新しい博物館などではなく、毎日使う給食の食器や机やイス・トイレ、図書室の本が新しくなった方が喜ぶはずです。クラブ活動を安心しておこなえる方がいいはずです。
 子どもたちの声を直接聞いていない人たちが、教育のお金をなにに使うか決めるのはおかしいと思いませんか。わたしもそうですが、この下関ではどうせなにをいってもダメだし変わらないよという受け身というかあきらめの気持ちしかいままで持ってなかった親たちが、この活動を見て、子どもの一番身近にいる親である自分たちが、子どもたちの悲鳴を聞いてあげ、そして声を上げることがたいせつだとあらためて感じています。
 また一人一人の力は小さくてもその力をたくさん集めて大きくすることで、目の前の大きなものを動かすことができるとも確信しています。この活動も食器を改善すれば終わりというのではなく、これを最初の一歩としてまだまだほかの教育環境の改善の活動をつづけていかなければならないと考えます。わたしも母親の一人として力は小さいけれどもつづけてこの活動のお手伝いができればと思います。そして一人でも多くの人たちが参加してくださり、もっともっと大きな活動になってほしいと願っています。

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