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引き継がれる被爆者の思い
広島・小学生から届いた感想文
            現代見抜く子供たちの鋭い眼   2014年9月1日付

 原爆展を成功させる広島の会(重力敬三会長)は今年4月から7月にかけて修学旅行生をはじめ、広島市内の小中学校で被爆体験の証言活動をおこなってきた。そのなかで「今年は子どもたちの真剣さがとくに違っている」「今の政治や社会の問題と重ねて、被爆体験をこれからの問題として受け止めている」という手応えとともに、「この子たちを絶対に戦争の犠牲にさせてはいけない」と使命感を強めている。各学校の子どもたちから被爆者に送られてきた感想文には被爆体験を聞いた子どもたちの素朴で純粋な思いが綴られており、とくに集団的自衛権や憲法改定の問題に多くの子どもが触れ、深刻な体験をくぐってきた被爆者の側に立って現在の戦争の動きにはっきりと意志表示をしている。そこには、自己中心的な感覚世界や興味関心で人を殺してはばからない戦争放火者のイデオロギーと一線を画して、戦争によって苦難を押しつけられた勤労大衆の後継ぎとして戦争に反対し、平和な社会の建設を担おうとする意識が子どもや親たちの間でかつてなく大きく脈打っていることを物語っている。広島の子どもたちの感想文のなかから紹介する。
 
 三入東小学校

 ▼やっぱり戦争は怖いです。先生(被爆者)は、いちばんつらかったことは友達や家族がいなくなったことと言っていました。私も先生と同じ立場だったら、一緒のことを思ったと思います。家族や友達、そんな大切でかけがえのない人達を一瞬にして消してしまう、すっごく恐ろしいもの、それが戦争、原子爆弾なんだと改めて思い知らされました。ですが、今の日本はわざわざ憲法まで変えて、戦争が出来る国になろうとしています。私は、絶対に、そんな事がいやです。反対です。いくら他国から守ってもらっても、やっぱり私は戦争なんてものは、やったらいけないと思います。こうしている間にも世界では何万人何億人もの命が戦争によって奪われています。そして、何万人何億人もの人達が悲しみ、苦しんでいます。私は、世界から戦争が一日でも早く無くなってほしいと思います、そして、少しでも多くの人々が笑顔で幸せでいられるような世の中になってほしいです。これからの未来をつくっていくのは私たちです。被爆者の人達の思いを背負って平和な国にしていきたいです。(6年生・女子)
 ▼ぼくは、まずアメリカが自分たちのつくった原子爆弾の威力がどれだけすごいか? という実験をして、それが落とされたから戦争が終わった、という考え方にすごく腹が立ちました。広島の人が焼けたり、ガラスがささったり、大けがをしたり、死んだりしたのに、アメリカでは「おれたちはいいことをした」「戦争をやめさせた」などといっていることに、戦争だからしかたがないで10万人もの人の大切な命を簡単になくさせてよかったのか? 10万人だけではなく、その子孫も生まれてこれたかもしれないのだから、原爆で死んだ人は子孫をふくめ10万人よりももっと多く何億と死んだことになるでしょう。その苦しみを何も知らないから戦争をできて、人を殺せるんだと思います。また、戦争で多くの命をなくして他に何かえられるのか? まえの戦争でもなにかをえたか? 死人を出しただけではないのか? と思います。
 戦争をしても何の得にもならない。国と国の争いの助っ人になるのではなく、戦争をやめさせることをすればいいのに、たったの百年であの苦しさを絶望を忘れて戦争をするのか? ぼくたちが戦争に行くことをやめさせるのは無理かもしれない。しかし戦争をやめさせることはできるはず。(6年生・男子)
 ▼今日は、思い出すだけでつらいのに話してくれてありがとうございます。たった一つの爆弾で十数万人の人が一気に亡くなった。こんなこと一言では絶対にあらわせません。家がなくなったり、親友が死んだり、家族が死んだり、こんな最悪な世の中を生きてきた人はとっても強いんだと思います。そしてこんな最悪なことをもう一度起こしてはいけないから、今、安倍総理大臣がやっている集団的自衛権とかは、絶対にやってはいけないとぼくは思います。だから今まで原爆がおちたときからもう戦争をやらなかったから、これからはもっと戦争をやらないようぼくらが日本から世界中に伝えていって何年後かには戦争もなにもない、とっても平和な地球にしていきますから心配しないでください。(6年生・男子)
 ▼ぼくは今日一番心に残ったことは、先生が本当に戦争はやってはいけないんだと言う気持ちが、ものすごく心に残りました。ぼくも絶対にやってはいけないと思います。戦争をやることによっていろいろな人の明るい未来などがすべて一瞬にして無くなります。今、日本はまた戦争が強い国になろうと言っています。70年前に大変な事が起きて、悲しんで苦しんだというのに日本は今度は逆に苦しくする立場になると考えると悲しくなります。日本が「苦しまないからいいや!」じゃなくて、ぼくは世界中全部が平和じゃないといけないと思います。これからの世の中はぼく達が作っていくのです。広島の人として、これからも今日教えてもらった事を次へ次へと伝えていき、たくさんのおそろしさをうったえ、世界中が平和になればいいと思います。(6年生・男子)
 ▼戦争はダメですよね。最低ですよね。人を殺し、友達を殺し、草も木も動物も何もかも殺してしまう。原爆も一気に生き物を殺し、生き延びた人も「もう死んでしまいたい…死にたい」と思わせてしまう。そうやって今日、先生が教えてくださいました。
 それなのに今の首相は、戦争をする。原爆を世界に売る。戦争はダメだ!! って言っている国か。最低ですよね。実際に被爆者がいて、やめようと言っているのに。
 でも、今日の先生の話のおかげでケンカに対する気持ちがちょっと変わりました。確かに相手の立場になって考えたらケンカもすくなくなりますよね。眞木先生はつらく苦しい過去をぼくたちのために話してくれました。6年間の(話をしてくれた)方々、もちろん眞木先生の思いを受け止めて絶対に戦争はしたくありません。(6年生・男子)
 ▼今日、げんばくの話を聞いて思ったことは、実験するためにばくだんを落とすのか? と思いました。それに悪いことをしていないのに、ケガをしたり死んだりする人がいるのが理由がわかりませんでした。それに、自分の国が落とされると文句を言います。自分は落としたのに、文句を言ったらおかしいと思います。もちろん外国にもいい人はいるけど、日本でもいい人も巻き添えにされました。日本は戦争をもうしないと決めているから、全国でそれを決めると、戦争はなくなると私は考えています。(6年生・女子)
 ▼原爆が落とされました…それも実験のために。とてもひどいことです。人々は苦しんで、悲しんでいるというのに、アメリカは、戦争に勝ったといって喜んでいます。やけどをして死んだり、その家族が悲しんだり…。そんなことがあったのにもかかわらず、戦争ができる国にしようと おかしいですよね。まき先生が教えてくれました。お話を聞く前までは、戦争をできる国にするのか。戦争行きたくないな。死にたくないな。としか思っていなかったけど、お話を聞いた後は、戦争なんて絶対にダメ! 戦争するなんて許さない!! と思います。こうやってお話を聞かせてくださり、ありがとうございました。お話を聞かせてもらったことを忘れずに、次の世代に教えていきたいと思います。(6年生・女子)
 
 五日市南小学校

 ▼一番印象に残ったことは「戦争をして良かったこと」はあったのかです。この話を聞くまで、疑問に思っていて最後に質問しようと思っていたけど、言ってくれたので良かったです。答えは「戦争をして良かったことはない」です。私は眞木さんのいう通りだと思います。いくら国のほしい物や領土があっても、人を殺してそのような物を得るのは、とてもいけないことだとわたしは思います。
 わたしは、一人ぼっちで大金持ちになり、一人ぼっちで暮らすより、国が貧乏でも、みんなといっしょに楽しく暮らす方がわたしは好きです。この話を聞いてよかったこと、それは兄弟や友達でも、争いをなくし、相手の気持ちになることが大切なんだなと思いました。大きくなったら戦争をしている他の国の言葉を勉強して、戦争はいけないことということをしっかりと伝えたいです。(5年生・女子)
 ▼「原子爆弾」とは「あぶないもの」ただそんなに深く考えたことはありませんでした。
 でも今日、眞木さんにお話を聞いて、原子爆弾で何万人、何十万人という人々が亡くなっている。それをわたしはただ単に軽く思っていただけだったなんて、今までの自分がなんだか情けなくなりました。だからわたしは、今後眞木さんのお話を弟、東京の友達など原爆のことをあまり知らない子たちに心を込めて、いっしょうけんめいお話してあげられたらなと思いました。そして、原爆のこわさや切なさを実際に見た眞木さんの立場に私がいたら、正直、だれにもこわくていえなかったんじゃないかなと思います。でも勇気を出して言ってくれた眞木さんをわたしはとても誇りに思います。(5年生・女子)
 ▼今まで私は日本が平和であることについて「戦争なんて遠い話だし、平和で、学校に行ったり、きれいな服を着たり、おいしい食べ物を食べれるのが当たり前」だと思っていました。
 けれど戦争中は、行きたくても学校には行けない、ごはんもないなんていう感じだったと知り、私はとても幸せなんだなぁと思いました。眞木さんのお話の中で、最も印象深いなと思ったことは、大やけどを負っていたのに、痛い! とか思わなかったところです。私たちは普段こけただけで、痛いなぁと思うけど、とりあえず生き延びよう、それだけしかなく痛さが感じられなかったと聞いて、びっくりしました。それに、大やけどしても、ばい菌が入らないようにするだけの、あぶらしか塗ってもらえなかったと聞き、それぐらい資源がなく、たくさんの大けがやヤケドを負っていたのかなと思いました。
 そんな大けがをしていたのに、それでも歩き続けて、家族に再会したと聞いたとき、びっくりしたし、感動しました。日本やアメリカなどは、自分の欲のためだけに、こんなにもたくさんの犠牲者を出してまで領土を手に入れようとしましたが、それは間違いでしたし、「原爆は戦争を終わらせてくれた」と言っているけど、本当は実験台にしていたことに、とても腹が立った。最近は憲法を変えるとか、集団的自衛権だとか言っているけれども、それは間違いだと思う。お互いが、相手の立場になってみたら平和的に解決できたかもしれないのに、なんて浅い判断で多くの犠牲者を出してしまったんだ! と思った。今、私に出来ることは少し、それもとても小さいものだけど平和な心を大切に、平和について考えてみようと思った。お話のおかげで平和、そして命の尊さがわかった。そして今、自分がどれだけ幸せなのかもわかった。(5年生・女子)
 ▼私が一番心に残ったことは、何も悪くない家族を失ったことです。なぜ心に残ったかというと何もお母さんや弟は悪くないのに、アメリカ軍は、ロシア軍に勝ちたい、その思いだけで日本のたくさんの人を犠牲にし、それぞれの愛する家族の命を奪い、人人は悲しみ、とても悲惨な出来事だと思ったからです。
 自分の家族がいなくなることを想像してみると不安になります。これから、私はお父さんやお母さん、妹たちの支えなしで生きていける自信はありません。だからこそ、今日のお話で家族を大切にしたいと思いました。
 上田さんが私たちに伝えたかったのは「次世代に平和のバトンをつなげてほしい」ということだと感じました。このメッセージを受けて、次世代の子どもに平和のバトンをリレーのようにつなげたいです。(5年生・女子)

 鈴が峰小学校

 ▼戦争とは、すべてをこわし、人を死へみちびき、人の希望、夢をすべて、無いものにするもの。どちらかが生き、どちらかが死ぬこと。僕は、戦争をせず笑顔があふれるようにしたいです。平和とは、楽しく生活し、笑顔にあふれ、おいしいごはんを食べれることだと思います。太平洋戦争に行った人はとてもつらかったと思います。日本は今、アメリカと同盟しようとするのが許せません。日高さんは戦争のつらさと戦争という最悪な歴史を教えてくれる最後の人だと思います。(5年・男子)
 ▼私は日高さんの話を聞いて、戦争と平和の違いについて考えてみました。戦争とは人と人が憎み合い、勝っても、負けても本当の笑顔にはなれないし、後悔して、悲しい気持ちにさせる、人としてやってはいけないことです。
 平和とは、世界中の人人が、平等に、楽しく笑顔いっぱいの毎日を過ごせて、今の私たちの当たり前の生活のことだと思います。それは、悲しいことは当然あるけれど、あとからは必ず幸せになるからです。戦争と平和、その違いはとても大きいものです。なぜなら、戦争に勝った時と、平和な世界になった時の喜び方が違うと確信できるからです。(5年生・女子)
 
 彩が丘小学校

 ▼今日わかったことは、戦争では三百三十万人の人が命を奪われたことがすごく悲しかったです。食べ物は、かぼちゃ、さつまいも、いなごのつくだ煮や、お味噌汁などを食べていたことをはじめて知りました。わたしたちは、お肉やスパゲティなどを食べていて、わたしは給食を毎日残しています。戦争の時は食べ物を残したらいけないと知って、わたしは好き嫌いなくなんでもおいしく、できるだけ残さないようにしようと思いました。これからは戦争なく、食べ物をできるだけ残さず食べようと思います。(4年生・女子)
 ▼私は日高敦子さんの戦争の話を聞いて、戦争は怖い、戦争のあと食べ物がなくなってしまうということを聞いて、戦争なんかぜったいにいやだと思いました。
 考えたことは、日高さんが描いてくださった絵を見て、戦争があったときはいろいろな物・人が倒れていてかわいそうだなと思いました。日高さんから学んだことは、戦争があったころは、どんなふうだったのか。友だち、家族が離れ離れになって亡くなってしまったということを学びました。これからわたしたちは何があってもがんばって、悲しいことでも勇気を出してがんばっていきたいなと思いました。私は戦争の話を聞いてよかったと思いました。(3年生・女子)
 ▼私は戦争の話で学んだことは、戦争はこの広島に本当に原子爆弾が落ちてしまっていて、戦争にあった人たちは体のひふがもげたりして、とてもたいへんな目にあうことなんだなぁと学んで、戦争は本当にこわいことなんだなぁと考えました。爆弾が落ちて、燃え上がったきのこぐもは、敦子さんが見せてくれた絵でも想像ができました。燃え上がった家から出てきた人たちもきっととても熱かったと思います。ちょっと火がおさまったとき、川に飛び込んだ人たちの中には死んでしまった人もいて、とてもかわいそうだなと思いました。爆弾をおとしたアメリカはわたしはとってもいけないと思います。私はこれからなるべくけんかをしないようにして、もうぜったいに原子爆弾が落ちないようにします。(3年生・女子)
 
 五日市小学校

 ▼今日は貴重なお話を聞かせていただきありがとうございます。絵や文にして説明していただいてわかりやすかったです。戦争は、人間が人間らしく生きられなくなるとおっしゃいましたが、お話を聞いていて、本当にそうなんだなと思いました。戦争をすることによって、罪のない人、つまり子どもや女の人までが亡くなってしまいます。そんな悲しい出来事が二度とおこってほしくないと思いました。なので、どんなに日本が戦争をしたりしても、絶対に賛成したくありません。そうならないためにも、社会に出てからしっかりとしていきたいです。(5年生・女子)
 ▼今日は、お忙しい中、わたし達のために原爆の話をしてくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。思い出したくないと思うあの日のあの時間のできごとを絵と字と言葉で表してくれました。8月6日の午前8時15分。爆風、熱線の二重奏が、何百万、何千万の人に悲劇をもたらした。日高さんやそのおばさん、いとこまでにも。原爆直後は人や動物の死体や焼け跡に残った家や草木、そして死体。見たくないけど見ないと進めないその光景。いろんなことにこらえ、こらえて生き抜いてきた日高さんの勇気は、だれよりもすばらしく見えます。「戦争は絶対にしてはいけない」その思いを持って。今日は本当にありがとうございました。(5年生・女子)

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