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広島県警の米兵擁護に怒り
                 広島で本紙号外1万枚配布     2007年10月29日付

 本紙は28日、米軍岩国基地所属の海兵隊員による女性集団暴行事件を特集した号外「犯罪米兵を厳重に処罰せよ―広島を遊び場にする米兵」を、広島市内で約1万枚配布した。市民からは、広島市内に遊びに来る米兵が横暴をきわめている実態に驚きが広がるとともに、県警がそれを黙認し、今回の事件でも「被害者にも落ち度がある」として犯罪米兵の身柄引き渡し請求を取り下げるなど、犯罪米兵を擁護していることに怒りが集中した。

 堰き切った様に語る米兵の蛮行
 街頭配布をおこなった本通り商店街、八丁堀福屋デパート前では、年配者、親子連れ、学生など幅広い市民から強い関心を集めた。「マスコミは一切報道しなくなったが、犯人はどうなったのか?」「警察はなぜ逮捕しないのか」と疑問を投げかけてきたり、「家族や友人にも渡したい」と数部まとめて受け取りに来る市民が目立った。
 号外を受け取るなり、「まるで植民地じゃないかね」と声をかけてきた年配婦人は、「終戦直後を思い出す。呉に住んでいたが、米兵の空襲や艦砲射撃を受けて家はつぶされ、たくさんの市民が殺された。すぐに乗り込んできた進駐軍はチョコレートやガムを1軒ずつ配って回っていたが、めぼしい女性は強姦され、混血児がたくさん生まれた。それを見てきた私たちは米兵の正体がわかっている。日本は独立したといっているが、占領時代からまったく変わっていない。被爆地を植民地にしたらいけませんよ」と語った。
 「どうなったんですか?」と真剣な顔つきで号外を受け取りに来た婦人は、「女の子に落ち度もあっただろうが、4対1で襲って、金まで奪っているのだから犯罪だ。逮捕を見送ったのは上からの指令だろうが、犯人をつかまえるのが警察でしょ。米軍は日本を守る気などない。警察も同じですか!」と感情をあらわにした。
 この日は、駅前から事件現場の銀山町、流川・薬研堀地域、本通り商店街、本川地域にかけて戸別配布もした。現場周辺の市民からは、号外を見るなり、占領意識丸出しの米兵の横暴な振る舞いの数数が堰(せき)を切ったように語られた。
 「私も被害者の1人です」と語り出した銀山町の男性店員は、「夜、仕事が終わって帰り道を歩いていると、米兵のYナンバー車が幅寄せをしてきて、手に持っていた鞄をひったくって猛スピードで逃げた。即座にナンバーを控えて交番に通報し、2号線沿いを走っていた米兵の車をつかまえたが、米兵は“鞄は海に捨てた”といってごまかし、入っていた2万数千円の現金を取られて泣き寝入りだ」という。
 「現場あたりはイベントがあるたびに米兵が集まり、明け方まで路上に段ボールをしいて集団で酒を飲んでは騒いでいる。路上に寝ころんでいるのもいる。なにをされるかわからないので、10代、20代の店員は私が車で送り迎えしている状態。警察が野放しなので米兵のやりたい放題はエスカレートしている」と話した。
 70代の男性店主は、「酔っぱらった米兵はまわりの車に体当たりをする。私もミラーを折られたが、警察にいっても泣き寝入り。飲酒運転しても、駐車違反もつかまらないから余計につけあがっている。今回も県警は初めはつかまえるといっていたが、1週間でひっくり返ってしまった。やっぱり腰抜けか」と憤慨して語った。
 「私は家族3人を原爆で殺されているから、腹が立ってやれなかった。アメリカは日本軍の従軍慰安婦を問題にしているが、今は日本人が米軍の従軍慰安婦にされ、このあたりはまるで警察公認の慰安所になっている。警察は女性の証言が曖昧といっているが、流川にはいたるところに監視カメラが設置してあり、ヤクザとのトラブルはすぐに摘発される。同じように米兵の犯罪も監視カメラを見ればすべてがわかるが隠している。映像を市民にも公開しろ」といった。
 薬研堀の60代男性は、「米兵が集まるイベントは、明け方まで振動と大爆音の大騒ぎ。トイレがあるのに民家のまわりで立ち小便をするし、苦情をいえばわざと並んでやる。少し暗がりや、駐車場の陰では性行為はへっちゃら。酔っぱらいから財布を引ったくったり、強盗なども起こっている。だが、米兵の事件は警察は調べもしない」と実態を語った。

 基地の外も治外法権が横行
 今度の事件について、「米兵の集まる場所では酒を気違いのように飲むし、ドラッグはやるし、野獣の天国みたいになる。被害者の記憶がはっきりしないのは当たり前だ。米兵はドラッグでも睡眠薬でも平気で入れる。意識がもうろうとしているときに車に乗せ、気が付いたら強姦されていたという話はしょっちゅうある話だ。基地が在日アメリカ合衆国となっているのもふざけた話だが、基地の外も治外法権で変わらない状態になっている」といった。
 本通りの男性商店主は、「もっと広島が騒がないといけない。このままでは本通りまで米兵のたまり場にされる。流川周辺では強姦されて泣き寝入りになった話はしょっちゅう聞くし、頭にきている。2年前に暴力団員が米兵を撃ったときは、このあたりでも“スカッとした”と沸いた。広島県警は、暴走族には過剰なほど取り締まって、特攻服を着ることさえ条例で禁止したが、米兵は野放しだ。暴走族のたまり場だったアリスガーデンは、今では米兵のたまり場になっている」と話した。
 また、「年寄りたちは、“昔は海軍の生き残りたちが米兵とケンカして、好き勝手させなかったが、最近は米兵とやりあうものがおらん”と怒っている。知り合いの日系アメリカ人からは、米軍のなかでも日系人は弾よけに使われ、前の戦争で部隊の3分の2が全滅したと聞いた。黒人が差別されているというが、日本人はそれ以下と見なされている。人殺し集団に常識を求めても通用するわけがない。締め出さないといけない」と語った。
 本川地区の寺の80代の婦人は、「戦後いた北九州にも米兵が乗り込んできて、町中で女性に“ナイスガール”と声をかけ、振り返ったら家までついて行き、知り合いには母親の目の前で強姦された人もいる。この寺も戦後、米軍が“教会にする”と命令してきたが、住職と一緒に必死で抵抗して守った。米兵について行く女性もいけないが、いまだに米軍がのさばっている証拠だ。広島は原爆で市民が殺された場所。絶対に許せない」と胸の内を語った。
 お好み焼き屋の婦人店主は、「敗戦国だからなにをしても許される関係になっている。私の父は被爆して苦しんできたが、広島の人間として許せないし、もっと怒らないといけない。米軍基地で働いたこともあるが、基地内にはゴルフ場もあり、毎日、昼飯には草履のようなビフテキが出るなど、国民の税金で大盤振る舞いだ。岩国市民は国から補助金を切られても、基地を拒否している。被爆地の広島でこんなことをされて、黙っていたらいけない」と語気を強めた。

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