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広島県警、米兵引渡し請求取り下げ
米兵の女性集団暴行
              「日本の警察か」と市民憤激    2007年10月26日付

 米軍岩国基地所属の海兵隊員4人が、広島市内で19歳の女性を集団で強姦した事件は、広島で全市的な関心を集めている。とくに25日、広島県警が、当初発表していた米兵の身柄引き渡し請求を取り下げ、任意での捜査に切り替えたと発表したことから、怒りは沸騰。「警察は米軍とグルだった」「日本の警察か」との怒りが強まっている。

 「証拠不充分」と被害者を疑う

 広島県警は、「被害者女性が犯行までの経緯について事件発生当時とは異なる証言をしている」「容疑を裏付ける充分な証拠がない」という理由で、「これは慎重に捜査する必要がある」と説明。基地内の米兵4人は、「女性とは合意の上だった」と開き直っており、「捜査に応じません」といえば、そこまでとなる。未成年の女性を集団強姦し、金を奪った米兵ではなく、被害者の方に「合意した」疑いを捜査するという方向転換となった。県警の恥知らずな対応に市民は唖然とするとともに、激しい怒りを呼んでいる。
 週末になれば米兵で溢れるという薬研堀地区では目に余る米兵の傍若無人な振る舞いで、付近は「無法地帯」になるが警察は知らん振りを決め込んでいるため、「日本人は奴隷のように黙っているしかない」現実が語られる。
 深夜まで飲食店を営業する男性は、「土曜の12時をまわると、ここはどこの国か? と疑いたくなる空気になる。コンビニで酒を買って、明け方まで路上で大騒ぎ。普通の人間がいれば絶対にノイローゼになる。連中は税関など通らないから、アメリカ直輸入でドラッグ(麻薬)を持ち込んでくる。それを目当てに集まるものもいる。薬中毒になって、よだれを垂らして地べたに転がっていたり、大声で奇声を発したり、店の中から路上まで異様な雰囲気だ。その中に女性がいれば、みんな餌食になってもおかしくない。こんな状況がわかっていても警察は動かない。一般人は“近寄るな!”が常識になっている」と語る。
 「酔った米兵が問題を起こしたら、米兵でなく店の経営者が処罰される。行政は、治安保護のために公衆衛生組合で夜回りをしろというが、警察がやらないのに、どうやって民間で取り締まるのか。アメリカの天下で、日本人は奴隷と同じだ」と憤りを隠さない。
 別の男性は、「米兵は酔ってビルの非常ベルを勝手に鳴らしたり、タクシーを揺さぶって運転手が飛び出してくるのを楽しんだり、普通の人間では理解できないことをやる。完全に日本人をバカにしている。酒を片手に歩きながら女に片っ端から声をかけて回り、暴行などは被害者が訴えないから表沙汰にならないだけで、毎週ペースで起こっているはずだ。警察は被害者が訴えても逮捕しないのだから、死人が出ないと動かないだろう」と話す。

 基地の街と同じ状況が拡大
 米兵はやりたい放題で、警察は動かない。基地の街とまったく同じ状況が、広島市内でも次第に範囲を広げている。最近では学生や一般買い物客の多い本通りや並木通り商店街でも、昼間から米兵が外車を何台も乗り付け、集団でたむろしている光景が頻繁になっている。「このままいけば、高校生なども餌食にされるのではないか」と危惧(ぐ)されている。
 安佐南区在住の被爆婦人は、「なぜ警察が犯罪者の側に立つのか」と怒りをあらわにする。「最近は高校生でも短いスカートをはいていたり、夜中に徘徊したり、目に余ることはたくさんあるが、米兵が襲っていいということとは別の話だ。これでは、女が夜外出していれば、強姦は許されるということだ。こういう警察が日本を犯罪だらけにしているんですよ」といった。
 南区の婦人商店主は、「若い子が好んでアメリカ人についていく状況があるし、女の子にも落ち度があったのは確かだろう。すべて、政府や警察がアメリカに媚びてきた結果じゃないか。アメリカのやることはなんでもいいなりで、“国際化”といって小学生から英語教育をやらせたり、アメリカを見本に規制緩和で商店街をつぶし、企業も派遣社員ばかりにしてまともに働ける環境をなくした。原爆に対しても抗議するどころか、“しょうがない”という。そういうことが、子どもたちの目にどう映っているのか考えるべきだ。犯人を引き渡さないなら、みんなで嘆願署名でもしたらどうか」とまくしたてるように語った。

 岩国市民”迷宮入りにさせぬ” 岩国での事件と同じ手口・基地撤去の声強まる
 岩国市内では、米軍岩国基地の海兵隊員四人が女性を集団暴行した事件をきっかけに、米軍再編に反対し、基地撤去を求める声がさらに強まっている。
 川下地区で商売をしている70代の婦人は、「またうやむやになって、迷宮入りになるのか?」と話し出した。「米兵が“合意の上”とか“自分は悪くない”と主張するのはいつものこと。物を盗んでも、人を殴っても、事故を起こしても絶対に非を認めない。基地がそう指導しているという面もあるが、日本人ごときは黙っていろという強烈な考えが根っこにある」と体験を語る。
 自分の近辺で起きた、迷宮入りの事件だけでも3件はある。親しかった友だちは、世間話をしてから2日後に死体で発見された。当時住んでいた家の裏側では、九州方面から来てパンパンをしていた女性がドライバーで体中を穴だらけにされていた。また同じ米兵向けの商売をしていた女性は、腐りきってウジ虫がわいた状態で見つかった。「動かしようがなくて、布団ごと棺桶に入れて火葬したと聞いた」という。どの事件も、犯人の目星は大方ついているのに終わりになった。
 「“合意の上”という言葉で闇に葬られた事件は山ほどある。だいたい警察は、日本人なら、まともに証拠がなかろうが、有無をいわせずつかまえる。ウソの自白までさせて点数を稼ぐのに、容疑がある米兵はつかまえきらない。米兵が日本をなめるはずですよ」と強い口調でいった。
 楠町に住む60代の男性は、「イラク戦争あたりから、無茶苦茶をする兵隊が増えた。あれから、コンビニ強盗や、川西の車屋からオーディオを盗んだり、飲み屋に行って目を離した隙にレジの金を引っこ抜いて逃げたりが乱発するようになった。うちの車もタイヤを盗まれた」と語る。
 「昔米兵は、川下からは一切外に出られなかった。MPが橋を封鎖していたからだ。しかしいつの間にか解除され、広島まで当たり前のように行くようになった。広島にMPはいないし、警察はなにもしない。暴行も、飲酒運転も盗みも、なんでも好き放題。時計も読めず、自分の名前も書けず、便器を素手で割るような兵隊を野放しにするのだから、“どんどん好きなことをやれ”と奨励しているようなものだ。最近では、川下もMPはまともに巡回していない。そんななかで起きた事件だ」と様子を話した。
 また、「若い子が異常というのも問題がある。米兵好きで、なかには黒人でないとだめとかいう子もいてビックリしていたが、全部、戦勝国アメリカ、敗戦国日本できた歪みだと思う。国や警察、マスコミまで真実をいわないからこんな状態になった。もっとも危険な海兵隊で死にに行く米兵に、高級な家も食べ物も遊ぶ場も提供して、若い女の子まで好き放題にさせるという植民地状態が1番いけない。小泉から安倍で日本は特に腐った」といった。

 行動をする時と論議に
 市民のなかでは、事件がズルズルと放置され、うやむやにされていくことに怒りが強まっている。同時に、目の前の問題だけを一過性で騒いでも問題は解決されないと、これまでの経験を重ね合わせて語られている。
 中津に住む60代の婦人は、「今までもなにか事件が起きれば、大騒ぎされるがいつの間にか当事者が黙ってしまうということがたくさんあった。警察とか国とかいろんな圧力と、買収されたという話もあった。岩国は、ずっとおとなしいといわれてきたが、もうがまんのならない所にきている。国の在り方が問題だ」と話し出した。
 ベースの仕事に入ったこともあるが、軍曹とか下っ端の米兵クラスの家にも風呂が2つ、ベッドルームが3つとか高級マンション並み。電気も水道も使い放題で、クーラーをかけて窓やドアを開けっ放しにしている。ペリースクールも、夏休みで人がいなくても冷房は入りっ放し。3カ月近くある休みが終わって湿気のために部屋にカビが生えれば、怒鳴りつけてくるという。
 「子どもを見ていても、日本人をばかにしていることがよくわかる。スクールの各教室ごとに、電子レンジと冷蔵庫が備えてあるし、物がなくなればすぐに日本人従業員のせいにされる。掃除をしているとわかっていると、ワザとポップコーンをこぼすし、流し台にはカップラーメンの食べかけなどを山積みしたりする。日本人は一世一代の買い物で家を建てるのに、はるかに豪華な米軍住宅は数年たつと惜しげもなく建て替える。持って帰りたいと話になるほどだ」といった。
 そして、「米軍は新品同様の物もすぐ捨てるから、それだけで日本人なら十分生活できるぐらい。ペリースクールも取り壊すというのに、何年か前に建て増しもした。日本人は、年寄りも若者も貧乏になって生きていけなくなっているのに、アメリカには湯水のようにお金を使っている。もう1度考え直さないとだめなんです」と話した。
 米軍住宅転用問題で怒りが強まっている牛野谷地区の70代の男性は、「今度の事件も愛宕山問題も目の前だけ見ていても、変わらない。愛宕山でも沖合移設とか良い住宅団地とかずっと市民を騙しておいて、できてみれば米軍住宅という。あわせて道路なども整備されているし、初めから国とか県は知っていたはずだ。アメリカに守ってもらうというけど、米軍が日本のために動くわけがない」と強い口調で語る。
 「日本で犯罪を犯しておいて、まともに捜査も逮捕もできないような状態がおかしい。やっていることは無茶なのだから、治外法権もなにもあるか。日本人がアメリカ人をやれば、すぐに撃ち殺されるのが実態ではないか。アメリカ優先で、国民を騙してまで極東最大の基地をつくろうとしているのだから、本国に帰れば、ホームレスになりかねないような米兵が、日本人になにをしてもいいという考えなのだろう」といった。
 そして、「60年の恨みで岩国の人は怒っているし、全国でも参議院選で自民党が大敗したように国民は怒っている。小泉と安倍は暴走の連発できたが、もう通用しない。私の家でも、年金収入が月10万円も減って驚いているところだ。国民みんなが考えて行動するときだ」と語った。

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