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“地元は了解せず”を確認
下関・新博物間計画
               住民怒らせた野村部長   2005年7月30日付

 長府地区自治会長会議で
 下関市がPFI方式で計画する新博物館について、地元の長府地区自治連合会(40自治会)は27日夜に会長会議をおこない、意見交換ののちに市総合政策部から説明を受けることになった。野村宗成・総合政策部長や市教委が呼ばれて、計画の全体像についてはじめて説明をおこなったが、「ガラス製の舟形デザインや立地場所はおかしい」「市民の意見をとり入れるべき」など、世論をとり入れずに突っ走ることに批判が集中。これにたいして市側は、PFI法を示して契約後に変更すればいいなどと、聞き置く程度でのらりくらりの姿勢であったため、論議がかみあわず住民側を逆なでする結果となった。「了解していない」ことが拍手で確認され閉会となった。

 「動議」きっかけで説明会に
 自治会長会議は36自治会が出席して、非公開でおこなわれた。「はじめから、ちぐはぐな会議の設定だった」と、ある自治会長はふり返る。当初の連絡では、アンケートをとった地元自治会と意見交換のための会長会議ということだった。ところがある自治会長から、市当局の意見を聞くべきとする「動議」が出されたことをきっかけに、すったもんだのすえ、すでにロビーで準備していた総合政策部や市教委が招き入れられて、新博物館計画の説明会に入れかわってしまった。まさか市当局が待機しているとは知らず、後日おこなわれるものと思い、休憩をはさんで帰ってしまった人たちもいた。
 さらに驚くことになったのは、野村総合政策部長をはじめ市当局は、「地元にまったく説明せず、いざこざを持ちこんできたことに、なんら釈明はない。それどころか、ガラス張りの舟形デザインも予定地についても、変更はありえないと、突っ走ることを宣言しに来たようなものだった」(70代自治会長)という。説明して理解を求めるどころか、強行宣言をしたことで、参加者は怒りをとおりこしてあきれはてることとなった。
 参加者のあいだでは、つぎのように一部の様子について語られている。市民に説明をおこなわないため、相当の疑問点があることについて問うと、ホームページで公表していると突っぱねる。高齢者をはじめ市民の多くは、ホームページを見る手段を持っていないことをいっても、PFI法ではホームページに載せれば、よいことになっていると主張する。白壁の豊浦高校や長府庭園のそばに、ガラス張りの舟形デザインを持ってきて、良心の呵責はないのかと聞いてみても、専門家の意見を聞いているからいいという。九州の大学教授やデザイン家は長府のことを知っておらず、一社だけではいいなりになると指摘すると、PFI法のガイドラインを満たしているからいいとする。
 なにを聞いても返ってくるのは、裁判所の抗弁のような回答ばかりで、市当局と地元のあいだの溝はますます深くなっていくばかりだった。あげくのはてには、怒りをこらえながら聞いている自治会長のなかから「なんとか設計の変更はできないのか」と、意見が出されたのにたいして、野村部長からは、「(変更は)契約のあとにやることでありまして」うんぬんと、みずから話しあいのよりどころをバッサリと切り落としてしまったという。話しあいにより疑問を少しでもはらそうと、がまんして聞いていた参加者たちまで怒らせることとなり、「(博物館計画は)そんなに慌てることはない」「きょうは長府から(史料を)動かさないということを決めたらいいだけだ」と、会議を打ち切ろうとの声があいつぐこととなった。
 会議は3時間半にわたっておこなわれ、途中退席する人があいつぐなか、自治会長のなかからは「説明は済んでおらず、了解もしていない。市議会にまちがった報告をしないでほしい」との市当局にたいする忠告が、拍手でもって支持されて閉会した。

 超エリートの人物像に仰天
 参加した自治会長たちは、財務省天下りの30歳そこそこ部長の対応にあらわれた人物像にびっくり仰天した。東大出で国際弁護士資格を持ち、超エリートとの思いこみであるが、市民とのつきあい方はまったく無知な姿が、ひとしきり話題になっている。住民の同意を得たいはずの場が、話をまとめるどころか、怒らせてしまってブチ壊してしまった。市民は「“超エリート”とは無能ということなのか」と疑問を深める結果になった。江島市長をさらにモデルチェンジした最新型人間のようで、下関市民はこの「超エリート」部長を一目見る価値があると語られている。

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