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JRの各駅舎改築を公約
下関市長選で江島氏
            “利益誘導”も何のその  2005年4月23日付

 下関市長選で江島潔氏が当選して、具体化がはじまっている計画のなかに、JR西日本の各駅改築がある。民営化して利益をふくらませているJR西日本が、さらに収益を上げようと、行政から税金を出させて、駅を建てようというものである。JR下関駅の駅舎改築が大きいもので、梶栗駅、長府駅も計画にあげられている。今回の市長選では、「江島氏支持が見あたらない」といわれるほど、旧市内では現職の不人気がおおいつくすなかで、JR西日本の労資あげた選挙しめつけと下請業者を走り回らせる姿は、異様なほど突出するものだった。どう見ても「利益誘導」であるが、「当然」という顔で選挙に突っ走った。江島市長は当選の見返りのようにJR西日本への傾斜を大きくしている。
   
 JR西日本の労資が江島応援
 JR下関駅の駅舎改築は、選挙まえから江島市長が「観光客を迎えるのにふさわしい駅にする」などといって、主張をつづけてきた。そしてこれはJRへの要望だけではなく、税金まで投入すると表明して、市内各地の駅改築を約束して回った。市民のあいだでは「一民間企業を相手に、冗談ではない」「小・中学校のトイレや外壁すら、壊れてもなおさないのに、なぜJR西日本に入れこむのか」と憤りが上がっている。
 3月22日夜に川中公民館、中央公民館でおこなわれた江島潔個人演説会は、JR関係者や広成建設、下請業者が、動員をかけられて仕事帰りの作業着で、参加している姿が多かった。一日の仕事を終えて、日ごろなら家庭でほっとしているころで、疲れ切った労働者のなかでは、うたた寝している人やケータイ電話でひまつぶしをしている若者の姿もあった。
 そのなかで、壇上にのぼって江島氏の応援弁士として、カツを飛ばしていたのが、西日本JRの助役出身である定宗正人市議であった。会場の雰囲気とはかけ離れた鼻息の荒さで、「JRに籍を置かしてもらっているが、縁の下の力持ちとして、(江島市長には)力を発揮してもらっている」と、JR西日本の工事事務所の会合さながらの内容で、人がびっくりするような持ち上げぶりだった。
 さっそく演壇に立った江島氏は、当選後はじめての仕事は、新下関駅周辺に新市庁舎を持ってくること、梶栗駅の「再築」や長府駅を新しくすることや、JR下関駅の駅舎改築をおこなうことを公約。「駅舎の関係はほかの候補では、実現できない」と、みずからJRの利益代表ぶりをアピール。つぎの会場の中央公民館でもつづけられた。JR西日本や広成建設の下請作業員は、ほかからの動員が集まらないからと、何会場もぐるぐる回されて疲れがピークに達していた。選挙戦ではJR西日本の労資から応援をとりつけて現役からOBまで総出の集票マシンとなった。

 一部大企業の要求だけ実現
 「利益誘導型」の市長選は、江島選対を丸抱えしてきた自民党・安倍事務所が、もっとも得意としてきたものである。JR西日本だけでなく、サンデン交通、山口合同ガスなど、「特権階級」といわれる政治がらみの企業が、下請しめつけや選挙動員をおこなってきた。選挙後、これらの企業や団体に、当然のように利益配分がおこなわれてきたことが、そのことをものがたっている。「市民の声に聞く耳もたぬ市長」だが、一部の大企業にはしっかりと聞き、実現していると怒りの声が噴き上がっている。

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