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各候補が信任されるか焦点
上関町議選告示
             誰が当選するかは意味が乏しい   2006年2月7日付

 上関町議選挙が7日告示となる。選挙は既存の「反対派」が5人にしぼり、推進派がそれにこたえて9人で押さえて議席を保証しあう形であるが、そこに両方の組織に規制されないところから戸津の候補が出馬を表明して町民世論は活気が出てきた。「異端者の候補をつぶせ」ということで、戸津から推進派が出るという予想もある。
 選挙は、9対5の推「反」談合の無投票構造を基本として、14議席にたいして16人立っても落ちるのは2人、15人なら1人となる。選挙はだれが当選してどんな顔ぶれになるかはたいした興味を引かない。顔ぶれに大きな変化はないのである。推「反」談合の支配構図にたいして、その枠外から出た候補がどういう結果になるかが、唯一楽しみな変化となる。
 だが選挙は町民の意志表示であり、だれが当選するかだけをあらわすものではない。町民の票は、だれをとおすかだけではなく、だれを信任しないかという意味も持つ。「親せきの数と金の力」といわれ、地縁、血縁の関係が深い町議選挙であり、曲折した形ではあるが、町民の候補への評価はしっかりあらわれる。
 今度の選挙に際しては、年末の祝島漁協の合併決議、すなわち漁業権の実質放棄、漁業裁判のとり下げがあり、室津の反対派議員が推進派に寝返って出馬を表明、上関の反対町議の選挙母体も推進派柏原町長の選挙をとりくむ有様であった。中電側からすれば、これらの「反対派」幹部の崩れに乗じて、「反対派」議席を激減させ、町内の反対を貫いてきた人人をあきらめに追いこみ、その力を崩してしまうという意図が働いていた。それはしかし、インチキをしてきた幹部だけが崩れて、町民の側が私利私欲の売町政治・中電の支配構図と一線を画して、町の発展のため、町民のために、推進派、反対派の町民対立を乗りこえて団結する、再結集の方向へすすんだ。
 9対5でおさめようとしたことは、町民の力が崩れるどころか強くなり、中電と推「反」両陣営の中枢が町民を恐れたことを証明している。祝島も漁協合併をすんなり認めるわけではなく、中電の補償金は受けとらないという方針転換をするなど、島内の反対の力があなどれない力を持っていることを証明した。祝島や上関の「反対派」幹部の上層から騒がれてきた「室津の反対派の崩れ」は、元反対町議と反対幹部の義息の2人だけという実態が明らかとなった。四代の共有地裁判の原告が子どものいる都会に連れて行かれたという事件が起きて、つぎは四代の裁判のとり下げが心配されたが、四代の反対の力は弱まるどころか強まることとなっている。
 さらに、「反対派」候補以上に信頼をなくしているのは推進派候補の側であった。「地域を繁栄させる」といって原発推進にかりたててきたが、24年たった現状は廃村・無人島化であった。いいことをしたのは一部の幹部だけであり、町のことも町民の生活もなんの関心もなく、我欲だけしか関心のないものばかりが議会にとぐろを巻いて、町を売り飛ばしてきた実態に、広く町民の怒りが噴き上がるところとなった。
 選挙は、町民の信任がどうなるか興味の深い顔ぶれである。3年まえの町長選の選挙違反で辞職した元町長。そのときに警察に引っぱられた年寄りらが、今度は選挙権がとりあげられていたり、深く悲しんで死んだ人も多い。このみそぎ中の身で出て、しかも柏原町長以下6人余りの議員をかかえる一族の頭領である辞職町長が町民からどう評価されるか。反対派から推進派に寝返った元反対町議はどんな評価を受けるのか。祝島の「漁業権を放棄する反対運動を継続する」という反対町議。推進町長を応援した一族の「反対派」町議。室津の議員であるが上関の推「反」を牛じる一族に属し、室津の神社地問題で大あばれした町議の評価なども興味深い。そのほか神社地地代行方不明疑惑をかかえる四代の町議、白井田の「仁義なき戦い」の4人組とか、どの顔ぶれもホリエモン顔負けの「常識破り」ぞろいで、「これが、選挙の構造改革だ」といわんばかりである。しかし町民からどんな評価を受けるか、興味は深い。
 前回選挙で、最低の当選者の得票は184票であった。今回150票もとれないものは不信任であり、当選辞退に値する。選挙は、中電の支配構造の力で自由な立候補は制限されているが、いずれにしても町民の力を証明する信任選挙になろうとしている。

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