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唐戸商店会が“合意書”破棄
下関・あるかぽーと開発
               臨時総会開き決定    2006年11月20日付

 下関市の市有地あるかぽーとの大型商業施設をめぐり、開発業者のみなとまち開発が唐戸商店会の1部幹部と交わしたインチキ合意について、18日にやり直し総会がおこなわれ、反対多数で合意破棄を決めた。また執行部は責任をとって辞任し、同商店会としては江島市長に対して、あるかぽーと開発の白紙撤回を要求する申し入れをする。江島市長は「仮契約しないから論議が起こっている」と主張して16日に仮契約を強行。総会前には商店会会員に市長とりまきの土建業者や推進派議員が揺さぶりに練り歩いたが、インチキ合意を許さない正常化を求める力によってはね返された。

 江島市長派の妨害はね返す
 臨時総会は同商店会の有志が、「商店街全体をつぶすような商業施設誘致なのに、みんなが本当の意見がいえないということはおかしい」と、臨時総会を開くことを申し入れたもの。今年2月に商店会の1部幹部が、みなとまち開発とのあいだで反対から一転して賛成の合意書をかわして、会員の総意を踏みにじったことに対し、怒りを結集したものであった。
 18日夜に亀山儀式殿でおこなわれた臨時総会は、日ごろの倍近くの会員が出席して、あるかぽーとの大型商業施設誘致に対する反対の意志をぶつけた。臨時総会は非公開でおこなわれたが、会員らによると「茶山のシャッター通りのようにされてはいけない」「今から10年、20年と生計を立てていくことはできなくなる」と、一方的にあるかぽーとの大型商業施設が優遇されて、既存店がなぎ倒されることに怒りが噴出した。また「お客さんから“唐戸は1番困るはずなのに変だ”とよくいわれる」「開発事業そのものが非常に不透明だ」など、市民の世論に背いたことをすべきでないとの意見が出された。
 採決を前にして賛成派からは、「数カ月おいて採決すべき」「賛否が分かれれば、商店会が分裂する」などと引きのばし戦術がとられたが、これは見抜かれて否決され最後の揺さぶりもあえなくついえた。続いてあるかぽーと開発計画の賛否をめぐる採決になり、記名投票の結果、委任状と書面提出の投票も含めて、反対25人、賛成20人、棄権1人となった。同商店会の1部幹部とみなとまち開発によるインチキ合意は、会員の総意をもって破棄されることとなり、9カ月ぶりに正常化された。執行部は退陣して2週間以内に新執行部を選出する総会を開くこととなった。

 力再結集し新しい商店会へ
 また唐戸、赤間商店街で同商店会のやり方に反発して辞めた店主たちや、その他の事情で入れない店主にも入りやすい環境に整えて、半数以下である現状の加入を引き上げていく計画である。唐戸商店街全体の力を再結集する新しい商店会の方向は、会員以外の店主達からも歓迎され、意欲が高まっている。総会をへて飲食店の店主は、「今までは推進派の議員などが、大声を上げてみんなは意見がいえなくされてきた。あれだけ人が集まったのは、力を合わせて現状を変えたいという現れだ」と確信を深めている。物販店の店主は「江島市長の暴走を止める唐戸の第1歩だ。これからは市長が何をしようと、商店会として“待て”という運動ができる」と意気ごみを語る。

 常務理事平岡市議にも批判
 このなかで平岡泰彦議員が、同商店会の常務理事としてインチキ合意を先導し、やり直し総会前にも「委任状を渡してくれ」「賛成の方にくれ」と、陰で1部の店主に執拗に迫ったことに怒りが出された。公の席である総会では1言も発言せずに、中立派のような装いをしていたが、「退陣は免れないものだ」「卑怯ではないか」と語られている。あるかぽーとの建設促進の賛成集会をした土建業者が、期日前でだれも知りえないはずの書面議決書コピーを持ち歩き、すでに反対で投票した店主に「賛成に書き替えてくれ」と工作するなど、江島市長派は議員から業者までグルになったインチキ総動員となったが、力を合わせた店主たちのたたかいに押し返された。
 同商店会のインチキ合意をめぐっては、江島市長が反対する地元自治会に揺さぶりをかける材料に使われてきた。八月には建設委員会や港湾審議会であるかぽーとの埋め立て地を、緑地から商用地に用途変更させて、12月定例会の用地売却議案提出に突っ走ってきた。江島市長は地元自治会や商工会議所とのあいだでも、合意できてないものを「できた」と主張してきたが、唐戸商店会の合意破棄により偽装で固められたあるかぽーとの大型商業施設は一層、白紙撤回に向けて追い詰められることとなった。

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