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日本潰す売国政治への審判
衆院山口2区補選告示
               浮き上がる自民党代議士集団     2008年4月16日付

 衆議院山口二区補欠選が15日告示され、自民党新人で前内閣官房地域活性化統合事務局長の山本繁太郎氏(59歳・公明党推薦)と、民主党比例前職の平岡秀夫氏(54歳・社民党推薦)が立候補を届け出た。福田政府にとって初の国政選挙となり、内閣の浮沈に関わる選挙とあって、自民党も民主党も“大幹部”を次次投入。「政局」「政権選択」などと、空中戦が加熱している。しかし、大衆のなかでは、米軍再編や上関原発問題に加えて、小泉政府から続く規制緩和や後期高齢者医療、農漁業の破壊など、日本をつぶす自民党政府と山口県民の真向対決との世論が動き、全国的に大注目となっている。

 米軍再編、農村潰し争点に

 補選は、今年2月の岩国市長選に出馬するため、前職の福田良彦氏が辞職したことにともないおこなわれる。就任後、半年あまりで支持率が30%を割り込んだ福田内閣と自民党本部にとり、「危機脱出」の頼みの綱とあって安倍晋三前首相や高村外相などを次次投入。民主党も小沢代表や菅代表代行などが、2区内を回るなど、大騒ぎが繰り広げられている。
 岩国市多田でおこなわれた山本氏の出陣式には、自民党の伊吹文明幹事長や公明党の北側一雄幹事長、林芳正、岸信夫両参議院議員、河村建夫衆議院議員、中川秀直元自民党幹事長、石原伸晃自民党政調会長など、大幹部や国会議員など10数人が顔をそろえ、公明党からも国会議員などが参加。吹田氏や佐藤信二氏も演壇に上げられ、2区内の各市町長や県議会議員、市町議員も前面にずらりと並んだ。
 50分弱の出陣式の大半は、“幹部”たちによる挨拶や来賓紹介、メッセージに使われ、肝心の候補の発言は3分あまり。山本氏は「東京や大都市だけが進むのでは日本の将来はない。地域の活性化なくして、日本の再生はない」と、地域活性化の一点を何度も強調。官僚色のイメージ打破のためか、並んだ背広のなかでただ1人スラックスにジャンバー姿で、自民党が市町村合併や農水産物の輸入を進め、自身も内閣中枢で積極的に「地方切り捨て」に関わってきたことは忘れたような調子で演説。
 応援弁士の伊吹氏や北側氏なども、「日本の将来や山口県の未来、子どもや孫のため」の地域再生を熱く語り、「なんでもタダになると都合のいいことばかりをいう」と民主党を批判。「誰が日本をつぶしてきたのか?」の疑問をもたれる内容。また、近年の自民党選挙の定石通り、時の政権政党であり、公明党とあわせて尋常でない組織を握っているにもかかわらず、「新人で出遅れた」「やっと追いついてきた」「現職(平岡氏)はなにもしなかった」の3点セットの主張を繰り返した。公明党が、「勝利のために全力を尽くす」と宣言する姿に、眉をひそめる人もいた。

 民主党は抽象論に終始
 一方、民主党平岡陣営は、錦帯橋の河川敷で出陣式。社民党の辻本氏や民主党代表代行の菅氏が、後期高齢者医療や暫定税率、物価高騰などを批判。「長州は明治維新。草の根の志士たちが立ち上がり、当時の権力者の徳川幕府を倒した」「一揆をおこせ」と繰り返した。
 挨拶にたった平岡氏も「日本をどっちの方向に導いて行くのかこのことが決まる大きな選挙。古い体質の政治にピリオドを打って生活第一の政策を実現する政治を行う。世界的にも政権に腐敗や問題があった時は政権交代して克服することが通常」などと発言。
 「奇兵隊の一員となったつもりで」とか「政権選択」など、かけ声は勇ましくかけるものの、食料自給や米軍再編、日米関係など自民党と具体的になにがどのように対立しているのかは、不鮮明。参加者からは、「抽象論ばかりで、態度が煮え切らない。もっとはっきり自民党と対決しなければ、応援するものも応援できない」とも語られていた。
 27日の投開票日までの12日間、自民党も民主党も「大物」や「有名人」などを、入れ替わり立ち替わり投入する予定とされる。両党と同時に、マスコミも「政局」として大騒ぎとなっているが、2区の県民のなかでは、お祭り騒ぎの空中戦には冷めた空気が漂っている。
 今津の60代の婦人は、「“自民党の○○さんが、岩国入りしました!”とか、テレビが大騒ぎしているから驚いた。選挙は、関心を持っているが、勝手に浮かれた調子とは全然波長が違う。ドンチャン騒ぎについていく人はいませんよ」とあきれた口調で語る。
 「今度の選挙は、自民党政治を1度やめさせるための選挙。私の子どもや孫、周辺でも、給料は安いのに物価が高騰して、子どもを育てられないと悲鳴を上げている。年寄りは後期高齢者医療に怒っている。食料も自給出来ず、子どもも育てられないような国はおかしい」と話した。
 また、「“地域活性化”というが、結局役人だけの活性化。岩国も再生といって、福田さんが通ったが、身動き出来なくなっている。口先だけで、ついていく国民はもういなくなっていますよ」といった。
 自転車店の70代の店主は、「自民党がいいか、民主党がいいかは関係ない。山本氏の出陣式で、長谷川県議が“高杉晋作のように”といっていたが、アメリカにペコペコしていてよくいえると思った。私も少し前まで、根からの自民党だった。しかし、艦載機問題で反対を示したのに、国は強引に押し通そうとする。戦後、民主主義になったといってきたが、間違いだった」という。
 そして、「参議院選挙で国民が意志を示すと自民党のボロがどんどん出てきた。平岡さんも、煮え切らない態度で“自民党からも票を取ろうとしている”と聞くが、市民の思いはそんなものでない。私の田舎の本郷村でも、部落消滅が相次いでいる。自民党の好き勝手にさせて、日本が潰れるのを守らないといけない」と語った。
 70代の男性は、「後期高齢者のペラペラカードをもらった瞬間に、これは国から“死ね”といわれていると実感した。いろいろふくめ、2000万人近くが対象というが、姥捨て山どころでない。安倍時代から強行採決を繰り返したが、後期高齢者問題もなんの説明もなく一方的。米軍再編も一方的だ」と強い口調で話す。
 また、「日本人は貧乏なのに、米軍には年間2000億円も金を払う。裏をふくめれば、どれだけかはわからない。しかしいざとなって、アメリカが日本を守るわけがなく、利用しているだけというのは、岩国の人ならみんな知っている。岩国から、日本を変える大事な選挙だ」と語った。

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