トップページへ戻る

二足わらじはびこる警察
警官の犯罪の実情
               市場原理で社会正義崩壊     2008年5月26日付

 警察や自衛隊などの破廉恥事件や犯罪があふれかえっている。犯罪の取り締まりどころか、犯罪の温床になっているのである。警察という肩書きこそ犯罪にはもっとも有利というわけで、警官を見たら犯罪者と思えという世の中になっている。市場原理・民営化の世の中で、警察も社会正義などはふっ飛んで、二足のワラジがはびこっている。全国でいったいどんなことになっているのか見てみた。

 不祥事続きの福岡県警
 5月中旬、戸畑署に勤務していた福岡県警の巡査部長(56歳)が売春あっせん業を営み、少女たちを食い物にしていたという、デタラメ極まりない事件が明るみに出た。「自分は警察官なので表に出られない。あなたの名前でやってほしい」と知人女性(元風俗店経営者)に派遣型風俗店の開業を持ちかけ、開業資金を提供していたほか、経理や少女の面接、客への紹介や送迎などをしていた。17歳の少女に「売春しないと客がつかないよ」などと勧め64歳の男性客に紹介して売春させた容疑。5日間で10数人の相手をさせていた。「タナカ」という偽名を使って身分を隠していたものの、外部の人物に警官であることがバレて、逆に恐喝されて数10万円を支払っていたことも明らかになった。
 不祥事続きの福岡県警では、04年には大牟田署の巡査が計5人の女児を車に押し込んでわいせつな行為をしていた事件や、博多署の巡査がJR博多駅で高校2年の女子生徒の太ももを触ったり、飲酒運転などを起こしている。また昨年は、50代の警部補がATM窃盗団に捜査情報を提供して数10万円を受領していた事件も発覚。その数年前にも、中州・カジノバー経営者に捜査情報を流して複数の現職警官が現金を受け取った事件があった。
 今年に入ってからは、同県警本部に勤める巡査長が、自宅隣室のベランダに侵入して女性をのぞき見していた変態事件が起き、3月末には48歳の警部が捜査で知り合った女性をホテルに連れ込み乱暴しようとして、強姦未遂容疑で逮捕された。同時期には同県警に採用が決まっていた“警察の卵”である2人の男が、知人女性に睡眠薬を飲ませて乱暴を働き、準強姦容疑で逮捕された。性犯罪の発生率が3年連続で全国ナンバー1の福岡県では、警察が率先して買春や婦女暴行、変態事件をひき起こしている。

 汚職野放しの山口県警
 お隣の山口県警では、下関署の巡査部長が少女買春をやっていた。50万円を支払って解決したといっている。昨年は、取調室で肋骨を骨折させるなど乱暴を働いたり、速度違反の取り締まりで拳銃を抜いて威嚇するなどした警官が同県警内では問題になっていた。ちまたの飲屋街などでは「(今春退職した)下関署長が親族の不幸にさいして、香典として全署員からカネを巻き上げていたようだ」とか、飲酒運転のもみ消しなどが話題になっているが、不祥事としてはほとんど表に出てこないと不思議がられている。「逆に腐敗が深刻なのではないか」とも見られている。山口県警の本部長には警察エリートの出世頭が配置されるというけれど、市民、県民を取り締まるのは得意だが、政治家絡みの汚職・腐敗などは摘発したためしがない。「疑惑が浮上しても、テコでも動かないのが山口県警」との評価が定着しているほどである。

 全国で警察の犯罪頻発
 ちなみに5月だけ振り返っても、全国で山ほど警察官による犯罪が頻発している。暴力団となにがどれだけ違うのだろうか? と思うぐらい、まるで“犯罪の巣窟”だ。女性を襲うことばかり考えているのか、嫌になるくらい変態的な性犯罪者が多い。そして横領などカネにまつわる犯罪ばかりなのも特徴だ。
 秋田県警では、巡査部長が勤務中にパチンコをし、客がパチンコ台に忘れていった玉貸し用カードを盗んだとして逮捕された。神奈川県警では巡査(29歳)が、交番勤務で知り合った少年が恐喝で手に入れたゲーム機を売却していた。ATM(現金自動預払機)に女性客が置き忘れた現金数万円を持ち去ったとして、皇宮警察に勤務する40代巡査部長にも縄がかかった。
 広島県警では巡査長が、徒歩で帰宅途中の女性に後ろから自転車で近づき、手提げかばんをひったくろうとして捕まった。「スロットが趣味で、遊ぶ金が欲しかった」などと供述。使用した自転車も同僚から盗んだものだった。長崎県警では警察官舎の共益費を横領した巡査長(45歳)が停職1カ月の懲戒処分になった。入居する島原署官舎内の会計を担当していた期間に共益費約26万円を横領していた。
 北海道警では、事件捜査で知り合った少女にみだらな行為をしたとして、巡査長(29歳)が捕まった。同時期には、別の巡査が出会い系サイトで知り合った15歳の少女にいかがわしい行為をしていたことも発覚した。兵庫県警では、女性のスカート内を盗撮しようとしたとして、巡査部長(34歳)がご用となった。100円ショップ内で、女性客(39歳)に後ろから近づき、デジタルカメラ機能付き携帯電話で撮影しようとした疑いで取り押さえられた。証拠となる携帯電話は逮捕される前に壊すなどして、「冤罪だ」などと主張している。
 大阪府警では、巡査が出会い系サイトを通じて知り合った中学2年生の女子生徒2人に1万円ずつ渡して、いかがわしい行為に及んでいた。東京都内でマッサージ店を経営する女性から携帯電話のメールアドレスを聞き出し、要求に従わないと店を取り締まると女性を脅迫し、わいせつな行為をした元警視庁警部補(57歳)には、懲役3年の判決が出た。この男は、風俗営業などの取り締まりを担当していて、別のマッサージ店店長の女性とも「交際」。昨年にはエステ店店長から約50万円を受領していたことも明らかになった。暴力団そのものである。警視庁ではその他、同僚のクレジットカードを使ってパソコンを購入しようとしたとして、巡査長(43歳)が捕まった。
 自衛隊関連では、4月に19歳の自衛官が脱走して、鹿児島でタクシー運転手を刺殺した事件があった。「死刑になりたかった」「人を殺したかった」から殺したという理不尽な理由。同時期には熊本県で30代の自衛隊員2人が集団強姦未遂の疑いで逮捕された。常連客として利用していた飲食店で、他の客がいなくなってから、2人がかりで20代の女性店員を襲ったというもの。「国を守る」などという以前の問題である。先日も盗撮容疑で逮捕者が出た。

 国民は嫌らしい取締り
 世の中はもっぱら厳罰化で、「犯罪が多いから国民に思い知らせる」といって諸々の法整備が進行。車の後部座席のシートベルトをしていなかったら罰金、携帯電話を使用しながらの運転に罰金、自転車の2人乗り、タバコのポイ捨て、駐車違反などなど“マナーの問題”だったのが、いつの間にか罰金だらけになった。団塊世代を多く抱え、警察OBが天下るための食い扶持先確保と連動して、それらが民間取り締まり機関に丸投げされる構造にもなっている。
 しかしこの厳罰化とか取り締まり、嫌らしいことこの上ない。
 下関市の山の田中学校前では、夕方の5時過ぎになると、テニスコートとグラウンドを挟んだ道路沿いで、下関署の警察官が大騒ぎをはじめる。子どもたちは笑って見ている。パトカーが3台、警察官が7〜8人も身構えて、一方通行道路(17時〜18時30分のみ)に車が進入してくるのを待ちぶせして“獲物”がきたとばかりに取り締まる。罰金7000円。知らない人が見ると、傷害事件でも起きたのかとビックリするほど物々しい。
 道路の入り口で、棒でも振って「進入禁止です」とお知らせすれば車は入らないのに、駐車場を囲むコンクリート壁の陰から気付かれないように1人がのぞき、無線で「今○台入りました!」と本隊に知らせる。横道に走っていく車があれば「逃げたぞ〜! 捕まえろ!」などと叫んで、警官が走り回る。はしゃいでいる風にも見える。
 地域の住民が「どうして入り口で進入する前に注意しないのか?」と質問すると、「取り締まりとはそういうものではないのだ」とか、交通安全について説教。20年来の“穴場”で、部活動に励む子どもたちの目の前で“狩人ごっこ”は繰り広げられてきた。「入り口で立ってもらえれば一人で十分。水揚げが目的のようだが、高給取りが大勢やってきて、人件費の方がよっぽど無駄じゃないか。道路片面を占拠するし、車が必死に逃げたり追いかけたり、よっぽど危険だ」と住民たちは語る。
 関門橋下の国道沿い、下関インターチェンジの出口、垢田の小道、下関体育館前など、暇さえあればやっている。また、駐車禁止が厳重になりはじめてからは、住宅街の道路でも、ペタペタとシールを貼って去っていくようになった。こちらは罰金1万5000円で、レッカーで持っていかれたら合計3万円。金額としては、下関署の警官が少女を買春した値段も1万5000円だった。
 高齢者が後期高齢者医療制度の撤廃を求めて市役所前で座り込みをしたら10人がかりで「検挙するぞ!」と恫喝したりした。このときもパトカー3台。ただし、検挙される根拠がまったく意味不明なので「わしらみんなを検挙したらいい」といわれて困ったのは警察だった。要するに権力を勘違いしているので、ホラ吹きのようなこともへっちゃらでやる。
 近年、有事法制の強化とセットで、警察国家・国民監視社会の整備が進められてきた。「治安維持法」の上をゆくといわれる「共謀罪」「盗聴法」の導入など、一連のハイテク技術システムや法整備が連なって、かつての特高もできなかったような国民監視を生業にしている。
 「治安維持法」の現代版は「犯罪撲滅」をスローガンにしているのが特徴だ。「権力の番犬」とはむかしの人からいい継がれてきたけれど、少女買春・婦女暴行や金銭横領の巣窟に取り締まられる国民は、たまったものじゃない。

トップページへ戻る