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沖縄戦と全国空襲 
         原爆と峠三吉の詩原爆展追加パネル集   


・沖縄戦の真実/下関空襲の記録/全国空襲の記録/戦地の体験/きけわだつみのこえ/礒永秀雄の世界
    
   
     編集・下関原爆展事務局       A5判 56頁

 下関原爆展事務局の編集による『原爆と峠三吉の詩原爆展追加パネル集--沖縄戦と全国空襲』のパネル冊子が発行された。
 『原爆と峠三吉の詩』の原爆展パネルは、2000年7月に開催された下関原爆展のために、被爆者の体験に即して制作された。その後広島原爆展、長崎原爆展、東京や沖縄での街頭原爆展をはじめ全国原爆展キャラバンなど数1000カ所で展示されるなかで、被爆体験とともに沖縄戦や全国の空襲、戦地での体験など、第2次世界大戦の痛切な体験にもとづく真実が語られた。そして「沖縄戦の真実」「下関空襲の記録」「全国空襲の記録」「戦地の体験」のパネルが制作されてきた。このパネル冊子は、すでに発行されている原爆パネル集の続編として、追加されたこれらの戦争体験のパネルを縮小したものである。
 パネル集は、「沖縄戦の真実」「下関空襲の記録」「全国空襲の記録」「戦地の体験」「きけわだつみのこえ」「礒永秀雄の世界」で構成されている。
 「沖縄戦の真実」は、原爆展全国キャラバン隊が1000人の沖縄県民に聞いた声と写真を組みあわせて、@1500隻の艦船、55万の米軍が襲った--地形がかわるほどの艦砲攻撃、A無差別の県民大虐殺、B沖縄の土となった兵隊に哀惜、C「私も艦砲の食い残し」、D誇りをもって語られるコザ暴動、E基地奪い取るための大量殺りく、の表題がついた6枚のパネルで構成。
 「下関市民の証言--下関空襲の記録」は、無数の下関市民から聞きとった空襲体験、提供された当時の貴重な写真や資料を豊富に配置して、下関空襲の真実を再現している。パネルの表題は、@食べ物がなかった戦時中の生活、A父や兄弟を戦争にとられて、B欲しがりません勝つまでは、C毎日のように空襲警報、D「飢餓作戦」の要とされた関門海峡、E海岸には無数の死んだ人が流れてきた、F日本の海軍は壊滅状態だったのに、G市街地を狙った焼き払い、H動くものはみな狙われた-低空からの機銃掃射、I軍や三菱は無傷だった、J占領された市民の屈辱、K焼け跡生活の苦労、L戦争の痛手を乗りこえて、M下関空襲の真実を語らせない力が働いてきた、Nいまも残る空襲の傷痕、O戦争繰り返すな-平和のために語りつごう、で合計18枚で構成。
 「全国空襲の記録」は原爆展全国キャラバン隊が各地のパネル展示のなかで聞いた、なまなましい空襲体験にもとづいたもの。@東京大空襲の惨状--なぜ10万人も殺す必要があったのか、Aみんな手足がバラバラになって死んだ 3月-大阪・神戸・名古屋が丸焼けに、B街を取り囲むように爆撃--6月-地方都市の空襲はじまる、C毎晩、都市が焼き払われる、D青函連絡船もねらい撃ちに--7月-焼け跡に艦載機で機銃掃射、E終戦まぎわまで空襲がつづく、F戦後支配の野望のために虫けらのように焼き殺した、の表題のついた七枚のパネルにまとめている。
 「戦地の体験」は、戦争体験者が原爆展で語った実際の体験をもとにしている。ほとんどが戦後60年たってはじめて語った体験であり、衝撃的な真実の声に即して第2次世界大戦を描いている。パネルの表題は@日本は中国を侵略して負けた、A海軍では1年しかもたないといわれていた、B南方の無謀な作戦で悲惨だった、C米軍が、長沙やマニラの町を焼き払った、D武器も食糧もなく輸送船に乗せられ殺されにいった、Eみんな病気と飢えで死んでいった--アメリカは飢餓作戦をやった。6枚のパネルで構成。
 「きけわだつみのこえ」は2枚のパネルに5人の戦没学生の手記を載せている。また、「米軍再編をめぐる岩国市民の声」を2枚のパネルにして紹介している。
 最後に「礒永秀雄の世界--戦後日本人民の魂をうたった詩人」を収録。礒永の詩を中心に9枚のパネルにまとめている。表題は「いまわしい戦争の思い出」「残された命を詩人にかける」「人人の役に立つ詩を」「極限の場で鑑賞に耐える芸術」「挫折ムードと高度成長のまやかしの中で」「くたびれた細胞で何の革命」「新しい海へ」「星と燃えなん」。
 追加のパネル集は、沖縄戦や全国空襲、飢餓作戦、戦地での体験など、第2次世界大戦での日本人民全体に共通する痛切な経験を、視覚に訴える写真と体験談で構成しており、若い世代、小中高生など、戦争体験のない世代にも、わかりやすい内容になっている。戦後60年たった現在、ふたたび原水爆戦争の危険が近づいており、しかもアメリカは日本を戦場にするための米軍再編を強行し、日本の若者を肉弾として動員しようとしている。新たな戦争を阻止し、平和で豊かな日本社会を建設する広大な運動を巻き起こすために、すでに発行されている『原爆と峠三吉の詩』のパネル集と合わせて活用されることを期待する。
(A5判、56頁)

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