トップページへ戻る

ろくでもない市議へ怒り沸騰
下関市議会選挙
               下関どうしたいのか示せ    2010年12月27日付

 下関市議選は1月23日告示、30日投開票と残り一カ月となった。仕事も雇用もなく、まともな生活のめどがない下関の市民の怒りはうっ積している。市民のなかで満珠荘の福祉条例廃止の強行は、「議会で決まったので終わり」という受け止めはほとんどなく、「10万もの署名を踏みにじる議会の方を変えろ」の世論となって噴きあがっている。議員たちが目の色を変えて動き回っている姿を見て、自分のことしか考えず自分の食い扶持しか考えない議員、市民のこと、下関のことなど考えもしない議員への怒りが表面化してきている。「議員になって何をしたいのか」「下関をどうしたいのか」「市民の生活感覚をどう見ているのか」、市民のまなざしは厳しさを増している。
 市民の前に現れる現職や新人たちは、国道沿いや橋のたもとでペコペコと毎朝頭を下げている者、旗を振りまわしてみたり、人に目立つように駅前でゴミ拾いをして見せたり、わざわざ拾ったゴミを写真撮影して自慢したり、「ワシの後援会名簿を集めてくれ!」と泣きついたり、選挙前なのにふんぞり返って威張っていたり、様様である。多少の違いこそあれ、議員になって何をしたいのかサッパリわからないこと、政策について真面目に語る者がほとんどおらず、「がんばります!」の一点張りであったり、中身のない「下関のために」といったセリフが踊っている。
 後援会しおりの一覧から見てみたい。
 安倍派の現職では、関谷博「燃える志!」。福田幸博「下関のために尽力する」。亀田博「“支え”のいらない人はいない 弱きを助け、強きをのばす、支えの市政」。桑原博「喝!」。田中義一「ふるさと王司と下関の未来のために!」。木本暢一「活力とぬくもりのあるまちづくり」。林透「本当の福祉、本当のまちづくり」。平岡泰彦「とりもどせ!元気」。西本健治郎「創新!」。
 安倍派元職では、香川昌則「下関に活力を! 街にぬくもりを!」。戸澤昭夫「雑草魂の如く 再挑戦」。
 安倍派新人では、前田晋太郎「晋太郎とつくろう、もっと輝く下関!」。板谷正「わくわくする下関の未来へ ターボですこれからの下関オモシロイよ!」。小熊坂孝司「元気!創造宣言」。磯部亜紀子「やさしさあふれる下関」。吉田真次「若さと情熱、行動力と信念」。松田英二「元気な下関をつくる!」。
 林派の現職では、スローガンなしの門出眞治。林真一郎「論客。情熱。行動力。信頼 凛として志士(松陰)の如く」。鵜原明人「スピード一番。誠実さ一番。夢一番」。安岡克昌「市民全員参加で元気な街づくりを!」。倉田健治郎「一生懸命 32歳!」。異儀田博己「あなたと市政のパイプ役に徹します。あなたの代弁者に徹します」。
 その他の保守系では、井上隆純「熱血宣言!」。中谷紀由「人・街・くらし 明日の下関に向かって」。新人で、濱岡歳生「新しい風」。村中克好「下関市の活性化のために」。
 自称市民派の現職中尾派では田辺ヨシ子「市民の生活が第一」。松村正剛「市民の声を市役所へ!」。
 労組議員では、神戸製鋼・菅原明「コツコツと大きなことをする人 菅原明」。社民党(JR西日本)山下隆夫「みんなが市政の主人公」。
 一見して何をしたいのかがない。市民のため下関のために何をするのか、政策がない。空疎な中身空っぽの「元気」「輝く」「燃える」「情熱」「活力」など。人が見ると気持ち悪がる感覚を失った自己宣伝、「自分をほめる」ナルシズム。タレントの人気投票かと思うほど。そして口先だけの「市民のために」。
 「日共」修正主義裏切り者集団になると、独特の存在感を持っている。本池の政策チラシが評判がいいとなると、すぐに似たような「生産振興、雇用確保」などの「政策」のチラシを配る。かれらの票は、生活保護や市営住宅の斡旋など福祉予算に飼われて稼いでいるものが主である。そのエサをもらうために、満珠荘問題のような10万人署名になって、社会福祉切り捨て、民間委託などの突破口と対決する大きな施策には運動を切り崩したりと協力する。しかし市政批判派の格好をして人をだまして得る票の加算を必要としている。
 最近、林派の副議長誕生に貢献した論功行賞で、念願の監査委員に就いた「日共」近藤議員が、本会議の採択で座っている場面の写真を掲載して「老人休養ホーム廃止に断固反対した共産党」「ウソだらけの長周新聞。ヒットラーと同じ」という汚いチラシを配った。
 四年間にわたる満珠荘運動のなかで、利用者の会にたいして「あきらめろ」「老人休養ホームの文言を署名から外せ」「現地再開を求めたら多数派になれない」などと運動を分裂させ、民間委託へ先陣を切ったのが江原満寿男議員を先頭とする彼らだった。利用者の会は負けずに運動を継続し、かれらの思惑は失敗した。しかし本会議では「我が党は反対した」格好をする。賛成多数で可決するのがわかっているからだ。行動で推進して表向きは反対の振りをする、このイカサマが特徴なのだ。
 長周新聞を罵倒しているが、選挙は「長周と同じだろう」と思っている人人の票に依存している。だから政策の真似をしたり、宣伝カーを市民の会と似た格好にするとか、ゴミ袋値下げは「自分たちがやった」と主張し、満珠荘は福祉をずっと要求してきたようなウソを平気でいう。だから選挙の時に大大的に長周新聞と争う度胸はない。親切ごかしと冷酷なエゴイズム、紳士面と乞食的ものほしさの同居。この大ウソつきが本質的な特徴なのだ。
 公明党は、創価学会の組織票で議員たちは天下太平選挙できた。公明党の全国ポスターはいま「クリーンな政治」とやっている。市民のなかでは「長議員のようなのが公明党のいうクリーンなのか」と話題しきりとなっている。長議員は下関市議会最大の実権派といわれる。関谷議長ほか安倍派議員の上に立つ安倍派代表の議会とりまとめ役といわれる。「金に汚い」とか「威張っている」とかで地元彦島でも、学会内でも評判になって、いま必死に戸別訪問をしている。公明党は県議を二人にして必死の時であり、長議員がどういう審判を下されるか、市議会のありようと関わって注目されている。

 候補者少ないのが特徴 多数あがる落選候補

 市議会がどうなるかは、安倍派、林派がどういう審判を受けるかが最大注目となる。今回の選挙では、ベテランを含む現職が八人辞めるのにたいして、立候補者が少ないのが特徴になっている。安倍派では元秘書だった佐伯伸之(菊川町)、同じく秘書あがりの兼田一郎(吉田地区)といった古手が退く。安倍派は古手をやめさせて若手に交代させる動きとなっている。
 際だった特徴は旧豊浦4町で、1万人の有権者がいる豊北町では「日共」江原議員の他に、安倍派の20代新人・吉田氏しか立候補予定者が見あたらない。現職の江原聡議員も本人は続投したいのに引退する。自民党支部で長年役をしてきた男性が出馬の動きを見せていたものの断念。自民党とくに安倍派のなかで「一本化」の力が動いている。雲の上が吉田氏に決めるというもので、豊北町の有権者は選挙前という雰囲気すら漂ってこず、選挙権を奪われたような気分になっている。
 豊田町は安倍派の木本議員が町内単独候補として票田を独占。菊川町も7000票近くありながら、安倍派・佐伯議員の後継となる松田氏一人のみ。対立候補がおらず、安倍派が3町だけで3議席をきっちり獲得する構図になっている。
 安倍派ではベテラン組が粗悪品扱いになっているのが特徴。引退する面面のほかにも、安岡方面その他の古手市議の陣営からは「若手ばかり持ち上げて、ベテランがいてこそのありがたみがわかってない」といった恨み節も漏れる。安倍派議員のなかで「晋太郎世代」を一掃して、20〜40代を中心とする「晋三世代」への衣替えをはかっている模様が語られている。
 「ぶっちぎりのトップ当選」といわれているのが、9月まで安倍事務所で秘書をしていた前田晋太郎氏。大学を卒業して友田保県議のお抱え運転手をしていたところ、安倍事務所にスカウトされて安倍昭恵氏のお気に入りになったとかいわれている。同事務所が力を入れているもう一人の候補が板谷正氏といわれている。自分のところの塗装店が倒産して迷惑をかけたといわれるが、不動産バブルで急成長した建設会社に雇われ専務として鳴らしてきた。そのほか彦島からは小熊坂氏、安倍派の市長選本命とされていたという香川氏も「ベテラン」格として復職を目指している。安倍事務所が面倒を見るといっても、基本的な関係は市議の方が票を掘り起こして代議士の票に貢ぐ関係であり、現在「自分で掘り起こせ」の号令が出ている模様である。
 今度は独自候補を断念した三菱、同じくJR西日本、山銀など金融機関、各種の宗教団体、さまざまな利権団体、安倍事務所の号令下でどこまで割り振りがきくか、注目点となる。若手が自分で集める力がないからといって、関谷議長あたりがわりを食うようになったら、安倍派議員もリーダーがいなくなる。
 林派では副議長経験者である門出眞治、林真一郎の2人が柱で、安岡、倉田の秘書あがりコンビなどがいる。門出氏は地元では「サンデンの票があるので地元に頭を下げる必要はないという態度だ」との威張った態度への批判が強い。それを喜んでいるのが同じ安岡地区から出馬する福田陣営で「門出は落選する」といい、門出陣営も「福田は落選する」といい、競争熱が高まっている。
 新市議会がどうなるかは、公明党長・副議長経験者、安倍派・関谷議長、林派・門出、林真一郎、安倍派の福田の副議長経験者らのボス連中が最大注目となる。また中尾与党の自称市民派・松村、田辺議員ら、「日共」近藤、江原、社民党・山下などの議員への審判がどうなるか、新市議会の性格を決めることになる。
 そして今度の市議選では、満珠荘再開の10万人署名運動を中心とした市民運動の代表として、市民の会の本池妙子氏の選挙が注目を集めている。「略奪政治を規制し、産業の保護と振興、雇用確保と市民生活の擁護」を中心の政策として訴え、また「市政に市民の声を届け、市民運動を強めて市政を変える」のスローガンで新鮮な共感を広げている。「ろくな議員がいない」「入れる候補がいない」の声が圧倒し、そのままではシラケ選挙になるところ、選挙戦全体を「おもしろくする」原動力となっている。
 議員たちが市民の前にあらわれてくるほどに、市民の関心と怒りは表面化している。議員どもは主権者は有権者ではなく議員だと思いこんでいるものが多数派となっている。しかし主権者は紛れもなく有権者である。ろくでもない議員どもを震え上がらせ、今までのようには市政運営はできない状態をつくり出すことを市民が期待している。
 現状では落選候補の名が落選者数よりはるかに多くあがっている。あまりにも嫌われて、議員の総入れ替えの要求が強い。このなかで、農業者代表とか、教育界代表とか登場するなら、いまからでも遅くはない状況となっている。


トップページへ戻る