トップページへ戻る

<論壇> 郡部議員ゼロ作戦覆す郡部旧市の市民の力結集を  2007年1月26日付

 下関市議選をめぐって、「海峡を守る会」が立候補予定者にあるかぽーと計画に賛成か反対かを問う質問状を送りつけたところ、28人が回答を拒絶した。「未来工房下関塾」のアンケートに対しても27人が回答を拒否した。議員になろうかという者が、なにをしたいか自分の見解を述べなくてよいというのである。選挙は市民の信を問うというものではないというのである。
 そうなっている要因に、一方では旧市では市民に嫌われていても安倍派、林派とその関連企業などに取り立てられれば議員になれると思っており、他方では合併した旧郡部が現職乱立でゼロ議員町も出るような状況になっていることがある。38議席に対して59人の立候補といっても、郡部側が全滅に近く、旧市現職にとっては「消去法」により落選することはないと踏んでいるからである。
 旧豊浦郡、とりわけ豊北、豊浦では、7人、10人が乱立し全滅の様相となっている。地域から議員がゼロになっても我欲の張り合いが大事というわけだ。それは切り捨てられる地方にあって、郷土のため、みんなのために尽くすというものが全然なく、地方の切り捨てを「自己責任」で推進するようなあきれた連中だという怒りである。これらの地域では、「こんな連中なら議員ゼロでも同じ」として投票率も大幅に下がると見なされている。
 旧市の現職も、市民の生活のこととか、下関が食いつぶされてしまうとかにはなんの心も痛まず、江島市長の大型利権事業推進の飼い犬議員になって、年収1000万円の議席を温めているとの批判が吹き上がっている。郡部でもそういう事情は同じなのである。
 郡部の立候補予定者はみな現職ばかりである。旧町議会で合併に賛成し、2年間は104人の大市議会に座り、36人の旧市議員に対して68人の郡部議員がいながら、小浜ボス支配の子分となって地方切り捨ての歯止めには全然ならなかった。2倍もの数がいながら地方コンプレックスを丸出しにして議会の片隅に小さくなっていた。旧市の江島市長の飼い犬議員のそのまた飼い犬状態であったわけである。そんな現職が我欲の延長で乱立抗争を演じている。それは客観的に見ると、旧市の江島市長の飼い犬現職議員体制を温存するために、この選挙でもご奉公をしているとしかいいようがない。これでは郡部の市民は困るが、現職を懲らしめようとしている旧市の市民もやれたものではない。
 立候補を調整する力は県議や安倍事務所、林事務所にあるが、そうしていない。放置しているのは、そっちの方が都合がいいわけで、地方の生活を守るなどという意志がないことをあらわしている。「ここは自己責任で全滅を」というわけである。選挙をコントロールする背後勢力は、こんな選挙構図を仕かけて、全市民に江島市長がやること、飼い犬議会がやることに市民がいくら逆らってもムダなことであり、安倍、林代議士の手のひらの上で踊るほかはないと思わせたいのであろう。
 さて、仕かけがはっきりしたなら市民の方も対応の仕方がある。郡部において、住民の力を結集して、合併と2年間の議員活動について、そして選挙乱立について、鉄槌を食わせる必要がある。土下座をさせ大きな顔を2度とできないようにさせ、町のため、町民のために献身するかどうかを迫る必要がある。そして絞り込んで1人でもまともな議員を出さなければならない。それは選挙後も継続しなければならず、住民が縛りつけて、体制に流れぬように圧力をかけ、地方生活を守るために縄をつけて働かせるという関係をつくることである。
 その結果候補者みなが拒絶して、議員ゼロになっても、現状をズルズル行くより損することはなく、むしろ住民のなかの新しい力を結集することで、現状変革の展望を開くことができる。
 この事情は旧市内でも同じである。度はずれた江島市長の反市民市政に対して、第1に重要なことは、市民の世論と運動を結集することである。そのような市民運動を代表して、市民の要求を市政に届け、市政の内幕を市民に暴露し、市民運動を不断に強める議会活動をする議員をつくり出すこと、それは市政を変革していく原動力となる。
 旧市内では、市民に嫌われるほど議員にさせてもらえるという、憎たらしい仕かけをうち破りたいと市民は願っている。安倍派や林派、サンデン、神鋼、三菱、JRをはじめ企業や地縁や血縁などを通じたしめつけ、脅し、そして連合や公明などの古くからの安倍派与党勢力、批判者のふりをして江島市政となれ合うインチキ革新派の欺瞞などによって、嫌われ者議員体制を温存することに対して、市民の反撃がどこまであらわれるか、それはいまや小さな力ではない。

トップページへ戻る