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  <論壇>江島市政の飼犬議会に風穴開くかが焦点   2007年1月29日付

 下関市議選が28日告示された。発足して10年余りになる江島市政のもとで、下関はさんざんに荒廃し、疲弊するものとなった。市議選は、江島市政と市民とのあいだの非和解的な対立関係のなかで、市政の飼い犬のような議会のままを許して、市民生活をさらに破壊にさらすのか、それに風穴を開けて市政を市民の手に取り戻し、市民の生活を守るのかのたたかいとなっている。
 今回の選挙構図の重要な特徴は、市民を愚弄した利権まみれの江島市長をやめさせろの声が圧倒的となり、その江島市政の飼い犬のようになってきた現職議員の信頼が極端に崩壊しているなかでたたかわれる。小浜議長をはじめ古手が7人やめるのは、その反映である。残る29人の旧市内現職が立候補した。しかし、旧郡部の方の信頼崩壊ももっとひどいものがあり、22人が乱立しゼロ議員町が出る様相となっている。旧市内現職が程度が悪いのに、もっと程度が悪い旧郡部現職立候補者を乱立させることによって議席を温存するという仕かけである。
 選挙は、現職にとってはこの間の議員活動について、有権者に報告をしその審判を受ける機会である。奥山清掃工場やリサイクルプラザという安倍総理出身企業の神鋼利権事業や、水族館や取り下げたが文化会館建て替えの三菱利権、駅舎を10前後も2〜300億円かけるJR利権、そしてサンデン・林派の利権事業などにどういう態度をとったのか。そのために、10年で600人近くが自殺したこと、900軒近くの中小企業・商店が消滅したこと、若者に職がなく、働くものが食っていけない状態、年寄りが年金を削減され税金や医療費や介護費の負担は増え、医者にもかかれず、食うのも困難になっていることにどういう態度をとってきたのか。小中学校ではトイレもまともではなく、老朽校舎になり、用紙代やトイレットペーパー代まで父母負担にしている。一方でペンギンの御殿に20億円、捨て猫や捨て犬の安楽死施設に12億円もかけ、市民を狂い死にさせるような江島市長の神経に対してどういう態度をとったのか。そして合併された旧4町が、まるで住民の声は行政に届かなくなり、さんざんな地方の切り捨てになっていることにどういう態度をとったのか。今度の選挙で審判を受けなければならない。
 そして江島市長は、大型利権事業と市民生活の切り捨てをさらに推進しようとしている。あるかぽーと開発事業や、文化会館建て替え、新市庁舎建設、第2関門橋、沖合人工島などの巨大事業を目白押しに計画しており、そして関門特別市構想まで出している。それは市財政を破たんさせ、下関を北九州に身売りする計画である。そこまで現在の飼い犬議会が続いたのでは市民にとってたまったものではない。
 議員集団のなかでは、ボス支配を続けてきた小浜議長にかわって、林派は門出議員などにてこ入れをし、安倍派は兼田、佐伯、関谷の副議長経験者が代表格。そして神鋼・菅原、三菱・砂田、JR・定宗氏などがそれぞれ企業・御用組合のセールスマン議員となっている。公明党は古くからの安倍派与党。「日共」集団は合併で11人いたが、存在感はなかった。批判者というのは格好ばかりで、実際行動ではドブ板の議席温め派であり、江島市政に立ち向かい、市民の大衆運動を組織する勢力でないことは市民の誰もが知っている。
 江島市政というのは安倍総理、林副大臣をバックにして、さまざまな色合いの飼い犬議会、各種の政治勢力に支えられ、行政機構や警察、メディアなどもかかわった権力である。それと対決し打倒する力は、市民の大衆的な運動しかない。江島市長批判を唱える議員が何人かいても、市民大衆と直接に結びつきがなかったら、江島市政に対抗する力にはならない。市民の世論と運動と結びつき、市民の要求を市政に届け、市政の内実を市民に広く暴露し、市民の世論と運動を強めることに役立つ議員があらわれるなら、それは市政を変革する力になる。飼い犬議会にそのような立場の市議を1人送り込むなら、市政を変革する大きな要因となる。
 市議選は江島市政の飼い犬議会に風穴を開けるかどうかが、最大の注目点となる。下関江島市政は、誰もが認める安倍総理の代理市政であり、この市議会の激変は全国的に大きな意味を持つことになる。

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