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<論壇>小泉構造改革、安倍戦争政治に対する、国民の鉄槌  2009年8月31日付

 衆議院選挙で全国の有権者は自民党売国政府をたたきつぶした。北は北海道から南は沖縄まで、国民は日本全国で、相談しあったわけではないのに共通の思いを抱き、共通の行動をとり、自民党を引きずり下ろしたのである。戦後50年あまり第1党の地位を占めてきた自民党が、第2党の野党に転落した。
 自民党は、小泉チルドレンといわれた部分が壊滅的状況になり、とくに小泉、安倍、福田とつづく、暴走を引っ張ってきた清和会が壊滅的打撃を受けた。ごう慢きわまりない振る舞いをしてきたボスどもが軒並み落選したり、かろうじて比例で首をつないで恥をさらす羽目となった。元首相とか元大臣といったいわば使い古し連中が、若い子分はいなくなり、いわば胴体のない頭(かしら)だけの「獄門さらし首」状態となった。
 自民党政治を倒せと動いた世論は、とりわけ小泉政府による構造改革、安倍政府による戦争政治に代表される売国・亡国の政治への鉄槌である。この間、自民党売国政治のもとで、労働者は働くものの後継ぎもつくれぬ国になり、農業のない飢餓列島にし、医者にかかれず、福祉もなく、貧乏人の子弟は教育は受けられぬ。その一方で大企業は百数十兆円の内部留保をため込み、500兆円ともいわれる金融資産をアメリカ国債やイカサマ証券化商品などで巻き上げられ、340兆円の簡保、郵貯を差し出す。そしてアメリカ本土防衛のための核ミサイルの標的とし、日本の若者をアメリカの戦争の肉弾にする。
 このような、売国と貧困と独裁、戦争の政治を許さないという全国の有権者の意志表示であり、独立、民主、平和、繁栄の日本を建設するという世論である。この全国共通した世論が行動となってあらわれたのである。
 選挙は、これほどの自民党批判が爆発するなかで、「オバマ支持」に加えて「建設的野党」などと叫んだ「日共」集団の支持とはならなかった。社民党も凋落傾向に変わりはなかった。自民党売国政治と対決していると見なされていないのである。
 自民党政府をたたきつぶした国民の力は、民主党を支持し期待するというものではなく民主党を縛り付ける力となっている。有権者の多数は、自民党の売国政治をたたきつぶしたのである。民主党は与党となったが、そこには財界やアメリカ支配層が民主党を使うという意志が働いている。民主党政府ができることになるが、オバマのチェンジといいながらブッシュ政治を継承するのと同じで、やろうという政治は自民党売国政治の継承であることは明らかである。
 売国、亡国政治に対して、それを規制する力は、今度の総選挙で自民党政府をたたきつぶした力、すなわち全国的に労働運動をはじめ各層の大衆自身の運動をつくることである。総選挙結果はその条件が非常に大きくなったことを示した。

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