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  <論壇> 下関市議選で市民代表する議員を多数送ろう   2006年8月4日付

 来年はじめの下関市議選挙をめぐって市民の関心が強まっている。安倍、林事務所バックの江島市政が全国突出した市民生活の食いつぶし、市民に聞く耳のない、暴走政治をやってきた。そのなかで、1000万円の議員報酬などの特権にどっぷりつかって横柄このうえない議会への批判は鋭い。市民から選ばれた意識をまったく失って江島市政の暴走をチェックするどころか、その承認役か推進役になってきた議会にたいして、市民の怒りが噴出しているのである。大多数の市民の腹に据えかねた要求は、江島市政の飼い犬となっている議員集団を一掃し、市民を代表する議員を多数送り出して江島市政の暴走を押さえつける議会に刷新することである。
 議員選挙となれば、地縁、血縁その他で上から下までがんじがらめに縛りつけられ、その壁を突き破るのは容易ではないという常識がつづいてきた。
 しかしこの構造はいまや、以前とは様変わりになっていて、かなりの程度に崩壊している。現職がいつもの調子のノー天気に選挙協力を求めると、あっちこっちで懲らしめられている話が飛び交っている。
 地域の自治会長の集まりに数人の現職が呼びつけられ、「いつでも若い者に代えるぞ」といわれてしょんぼり帰った話。ボス気分で、肩で風を切っていた部分が、これまでの後援会の会長、副会長などに愛想を尽かされ、虚勢は張るが名乗りを上げることもできずに、青ざめている話。江島選挙などで郡部議員を仕切っていた安倍事務所直結議員などが、対抗馬が出る動きで弱っている話。14年議長の全国的希少ボス小浜氏などが「今度はやめる」といっている話。そんな話が市民のなかでは興味深く、楽しく語られている。市民に横柄な江島市政の飼い犬議員にとっては勝手の違った選挙情勢になっているのである。
 滋賀県知事選で、自民、民主をはじめオール相乗りの現職が楽勝を決め込んでいたところ、県民の方はまったく別の動きをして落選した。米軍再編を争点にした岩国市長選では安倍官房長官が乗り出したが、そのことでさらに市民は反発を強めてうち負かした。合併を争点にした防府市長選では自民党県連や二井県政がエキサイトしたが逆に負けた。
 その先触れは昨年の下関市長選であり、安倍事務所丸抱え、林事務所、公明、連合など上の方を独占した江島氏が得票の半分もとれなかった。小泉政府の5年をへて、人人はさんざんにだまされたあげくに、選挙は上の方が決めたら下の方はどうにでも動くというわけにはいかなくなっているのだ。
 昨年の下関市長選で、江島氏の得票は4万票余りで、批判票は7万票とはるかに上回った。それをあるがままに反映したら議会は江島市長批判派が半数を超えることになる。そこが下関市議会の伝統的な厚かましさ、しぶとさであり、1000年1日のごとくマンネリ顔ぶれによるほとんど江島与党ノーチェックの態勢。市議選では3000票余りが当選ラインといわれるが、江島与党の現職批判票が5万票動くだけでも、10数人のカビの生えた部分を取りのぞき、新しい市民派議員を当選させて、議会の様相を一新させることができる力関係にある。
 このためには、市民の世論と運動が決定的な力となる。現職のこの間の行動にたいする点検を加え、取りのぞくべきは取りのぞき、懲らしめるべきは懲らしめ、新しい市民派を押し立てることである。そして江島市政の暴走とたたかう市民派として下関市議会を刷新する新鮮な候補者が多数登場することが期待されている。
 そのような志の者は、どこかの上に乗っかって棚ぼた当選を願望するというのではなく、困難にある市民各層のなかにどんどん入って、その実際生活と要求を聞いて、その要求の実現のために尽くす活動を展開する必要がある。1人が直接市民のなかにはいり1万人との意見交流をしたとしても、あと20数万人の有権者がおり、そういう市民派が10数人立候補しても回りきることはできない。そして市民の意見に学ぶなかで、議員特権の誘惑に負けずに市民の期待にこたえつづけられるよう自分を鍛えることである。そういう議員が市民から支持されるのは疑いない。
 安倍、林代議士をバックにした江島市政は、いずれもアメリカ帰りで、ブッシュ・小泉型の全国先端をゆく市場原理主義・暴走市政の模範となった。これが全国先端で崩壊し、市民派議会復権の先端となることは、日本中が関心を寄せ喜ぶものである。安倍氏は総理候補の第1人者といわれているが、地元の市議選で信任とされるのか。林芳正氏もアメリカ型市場原理経済の専門家のようにいって、下関市議会を牛耳りサンデン利権をほしいままにしてきたが、市議選は来年の参議院選挙に直接響くことになる。下関市民の良識と力の見せどころである。

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