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切実さ増す軍港化阻止署名
下関 箱物やめ雇用作れ
             若い世代中心に行動意欲
     2013年11月25日付

 民主主義と生活を守る下関市民の会は23日午後1時から、シーモール下関前で「大型箱物事業と軍港化をやめ、働く場を作ることを求める署名」をおこなった。11人が参加して、通行する市民に呼びかけた。隣では新しい駅ビルが姿をあらわすなかで、若い世代を中心に強い反応が寄せられ、1時間半ほどで100人をこえる署名が寄せられた。
 
 市民の会の宣伝に強い共感

 下関に働く場がなく、毎年2000人の人口が減り、市民生活が困窮するばかりのなかで、中尾市政が公約違反で市庁舎の建て替えなど、不要不急の大型箱物事業や大型店誘致などをしていること、また下関を疲弊させている背景に、国の中枢が長年市民に隠して人工島を中心にした軍港化、戦前のような軍事要塞都市作りをしていることが深くかかわっていることを明らかにし、「下関を再び焼け野原にするような軍港化優先政治をやめ、働く場をつくり、地域に根ざした産業・経済の振興に力を入れること」「失業対策事業を再開すること」「農林水産業をはじめ造船・鉄工など地域に根ざした産業を振興し、働く場をつくること」を要求する署名は、今年初めの開始から1年を通じて、市民のなかで深い論議をともないながら広がってきた。
 この日の街頭署名活動でも、署名の呼びかけを掲載したチラシを受けとり、しばらくして自分から署名に応じようと近づいてくる市民や、「思うことがあっても、いっていくところがない」と怒りをぶつけていく市民など、さまざまな意見が語られながら署名が寄せられていった。
 彦島から来た婦人と年配の婦人の二人連れは、「人工島が大きくて驚いている。なにに使うのか市民にはっきりと示されていないから、ずっとおかしいと思っていた」と話した。人工島を中心に巨大な道路が次次完成していることを知り、「軍港にするといわれたら納得がいく」「本当にそんなことをやるのか」と驚きながら、署名に応じた。
 また人工島に関連する仕事にかかわっているので、署名には応じることができないといいながら、「人工島は初めは今の四倍の計画だったが、安倍晋太郎が死んでから3倍くらいに縮小された。だが、まだまだこれから広くなる」と話していく市民もいた。
 「なんの署名ですか」と近づいてきた、幼児を連れた母親と祖母の3人連れは、若者の職が市内にないこと、雇用を増やさないといけないことに共感し、「私も書こう」と署名。
 60代の婦人は、「下関は住みにくい町だ。税金はとられるけど、私たちのためには使われない。腹が立つことばかりだ」と憤りをぶつけた。下関市内の銀行の窓口で詐欺にあったことにもふれ、「一般市民はいっていくところがない。弁護士などに頼ってもダメだから、やっぱりこうやって市民の力で変えていくしかない」と署名運動に共感を示した。
 60代の男性は、現在失業していることを明かし、「働くところがなく、腹が立つことばかりで、何度も市役所に行くがなにもしてくれない。市議会もなにもしない」と憤りをぶつけていった。また「安倍さんは総理になって偉くなったが、なにもしていないじゃないか」という婦人など、アベノミクスで下関の経済が厳しさを増すなかで、強い怒りが各所で語られていた。
 また中学生や高校生、今年働き始めたばかりの若い世代などが、積極的に署名に応じていった。「まわりの人も一応みんな働いているが、非正規雇用の人も多い」など実情を語りながら署名に応じ、「頑張ってください」と声をかけていった。
 大阪で働いているという30代の男性は、「下関に帰ってくるたびに寂れているのを感じる。建物だけは新しい物が建っているが、生活が厳しくなっていると思う」と話していた。
 山陽小野田市や佐世保、名古屋、門司、埼玉など、市外・県外から下関を訪れた人人も「市民ではないが、署名をしてもいいのか」といいながら、共通して「うちもそうとう厳しい。どこも同じだが、下関はこうやって運動をしている人がいるのがすごいですね。頑張ってください」と声をかけていった。
 市民の会のメンバーは、これまでの地域に入るとりくみと合わせて、署名を持ち込むことで、さまざまな市民の実情や意見をつかむことができること、政治家や議員などに頼るのではなく、市民運動しかないという世論が強まっていることに確信を深めている。また「今の下関の状況は全国共通したものだ」と語られ、今後さらに署名運動を広げていこうと意気込みを強めている。

 今月30日に市民交流会開催

 市民の会では、今月30日(土)午後2時から、カラトピア五階会議室で市民交流会を開催し、1年にわたってとりくんできた署名運動のなかで寄せられた市民のなかの世論と、さまざまな分野の運動の交流をおこなう予定にしており、多くの市民の参加を呼びかけている。

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