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白紙撤回の世論に勢い
下関・あるかぽーと商業開発
                “夕張の様にさせぬ”    2006年12月18日付

 関門海峡沿いのあるかぽーと開発で、江島市長が無理やり提出した土地売却議案をめぐり、市民のなかには「白紙撤回までたたかおう」という批判世論が勢いを増している。18日には下関市議会建設委員会(門出眞治委員長、16人)で再審議される。安倍首相や江島市長の縁故企業に対して、二束三文で市民の財産を売り飛ばし、大型商業施設を誘致して地   あるかぽーとの商業開発に反対し約50人が行動
元商業者をつぶしてしまう計画である。「夕張のようにはさせぬ」「暴走を市民全体で止めよう」と、市政全般と結びつけた論議が交わされている。

 確信深める商店主
 唐戸と赤間商店街のなかでは、たたかう市民の行動が江島市長や飼い犬議員を追い詰めたと、確信が高まっている。50代の店主は「あるかぽーと開発の大型商業施設誘致は、唐戸の当事者にとってみれば、つぶされるかどうかの死活問題。ごく一握りの人たちのために、大多数の市民がひどい目にあう。江島市長は交渉でも、自己責任ばかりをいう。アメリカの市場原理をあおっているが、これが下関全体をだめにした。もう市民が行動するしかないと立ち上がって、わが身に降りかかってわかった」と強い口調で語る。
 衣料品の店主は、「下関を夕張のようにしてはいけない。国のいうとおりにして破たんした。市民は市のいうことだからと信用していない。市長や議員は奉仕者ではなく、自分たちの報酬やもうけのためにやっている。引退組や旧郡部の議員などは、無責任になりすぎだ」と怒りをぶつける。「あるかぽーと反対で動いた市民の力は、議員をしばってきた。夕張のように人が住めない街になるまえに、もっと運動を広げたい」と話す。

 市民を痛めつける象徴
 別の店主は「子どもたちの教育費が取り上げられ、トイレも使えないことや、お年寄りが大事にされない。税金を市の将来のために使わず、箱物ばかり次次に建てる。格差社会は9割以上の人が、数%の人のために苦しむという。その象徴があるかぽーと開発だ。自分の選挙の会計責任者だった藤井氏の会社のために、周辺の土地よりも莫大に安く売る。市民がひどい目にあう。あるかぽーと開発を止める力は、市民みんなを守ることになると思う」と、展望とつなげて話した。
 議会がチェック機能を果たさないことは、市民の前に浮き彫りとなった。ある60代の男性は、「市民が体を張って止める機運だ。いくら市長や議会が突っ走ろうにもできない。世論が許さないという状態だ。議員のインチキが効かなくなった」とのべる。元市職員は「保守系の議員が、あるかぽーと開発に賛成から反対に転じた。ボスの小浜議長に従っておれば安泰だという議員たちの習性が、そういかなくなっている。選挙を考えると、いくらボスのいうことでも聞いておられない。地域の利益誘導は効かず、おかしいことをすれば住民から落とされると、凍り付いている」と笑みを浮かべ、次の市議選に期待を込めた。
 70代の男性は、新博物館を白紙撤回させ、第1別館を解体から一転し活用させたのも、議会ではなく市民の力だったと振り返る。また建設業界でも話題となっており、「地元業者たちの集まりに、議員たちがきていた。“あるかぽーと開発に賛成するなら、票を入れるべきでない”と、面と向かっていわれ、議員はしびれていた」、「地縁や血縁の選挙は、終わりにしないといけない」とも語られていた。
 ある飲食店主は「あるかぽーと問題で、議員たちが右往左往している。市民の運動がつくり出してきた。市政で最終判断をするのは市民だと示した。現職市長の尻馬に乗っておれば、神通力にあやかって、選挙に勝てると思っていた議員は慌てている。私利私欲があるから、街のことはどうでもいいし、審議もしなかった。ところがチェックされるようになった。それは議員がつまらないからだ」と話し、来年の市議選は悪い議員をふるい落とすべきだと訴える。
 「安倍首相や国のいうことだけを聞いていたら、ろくでもないことになる。これまで下関でどれだけ箱物がつくられたか。新市庁舎や文化会館建て替えはもういらない。あるかぽーと開発阻止は、江島市長の無駄づかいを止める一つの運動だ。市民みんなに輪が広がったら、市政も議会も動かせる」と確信を強めている。あるかぽーと問題は、市民の運動が無責任の飼い犬議員や議会をしばってきた。市民のあいだでは「白紙撤回まで市民のたたかいを貫こう」と、意気ごみが高まっている。

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