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下関から安倍政治覆す熱気
下関市民の会・新春のつどい
             戦争阻む市民の団結に確信   2014年1月27日付

 民主主義と生活を守る下関市民の会は、25日、下関勤労福祉会館で「新春市民のつどい」を開催した。つどいには、市民の会の会員、下関原爆被害者の会の被爆者、人民教育同盟の教師、はぐるま座団員など、この間の運動の中心を担ってきた人人をはじめ、各階層の市民など約150人が参加した。昨年1年の安倍内閣の売国・戦争政治とそれと連動した中尾市政の貧困政治に対する怒りが全市的に高まるなか、そのような政治を変える原動力は大衆の力であることを示した名護市長選挙勝利への喜びをみなが共有し、これと共通する思いで力を合わせ戦争政治を許さない、平和な日本社会を下関からつくっていく意欲がいきいきと語りあわれた。各戦線が昨年までの活動の到達に確信をもち、それが一つに大合流して運動の発展の展望があふれるつどいとなった。
 
 名護市長選勝利の喜び共有 来年の市議選へ力結集

 はじめに、市民の会で長年役員を務めてきた古田好都氏が挨拶。「沖縄の名護市長選挙で稲嶺氏が当選し、アメリカの軍事基地に賛成する候補を破った。自民党は、3000億円の沖縄振興費、名護市には500億円の振興費を出そうと、札束で顔をなでてみたがだめだった。69年続いたアメリカの軍事基地、自民党の戦争政治にストップをかけた。軍事基地をもつ沖縄でこういうことが起こった。まさに歴史的快挙。今までの日本の歴史のなかで、軍事基地に反対して、しかも自民党が札束で頭をなでたが、それでも反対という歴史的な出来事。名護市民、沖縄県民万歳!」「このたび特定秘密保護法をつくったが、戦争を放棄した平和憲法を変えてアメリカと一緒に戦争をしようという考え方が見え見えだ。国民の考えを無視した、民主政治ではない独裁政治だ」と安倍政府への怒りを語り、「150年前、徳川幕府を倒して明治維新をつくった薩長同盟、長州藩と山口県がその中心だ。その考え方は、吉田松陰の“草莽崛起”。それを実現した高杉晋作と奇兵隊。政治は武士のためにあり農・工・商は無視されてきたが、草莽崛起で奇兵隊が幕府を倒した。歴史を動かすことができるのは草莽。踏まれても踏まれてもすぐ芽を出す草。そういうことからみても沖縄のこのたびの名護市長選は非常に勉強になる。私たちは、下関市政、日本国の政治は国民の意見に従うよう、草莽崛起を目指して頑張っていきたい」と力強くのべた。
 続いて同会事務局長の本池妙子市議が、昨年1年の活動報告をおこない、激動する社会情勢のなか下関で「30万市民のために」で実践してきた署名運動をはじめとする活動のうえに今年はさらに深く市民のなかに入り、来年に控える市議選に全力でとりくんでいく決意をのべた。

 被爆体験語る意気込み 各界からスピーチ

 第2部に移り、乾杯をした後、新羅会による琴の演奏がおこなわれ、続いて参加者からのテーブルスピーチがおこなわれた。
 最初に下関の商店主の男性が、「市長をチェックしないといけない市議会にチェック機能がなく国会も安倍晋三をチェックしないから、靖国参拝をしたりしているが、日本政府は韓国・中国と仲良くしてもらわないと困る。国際的に孤立していっている」と語り、「下関市政を勤労市民の手にとり戻さないといけない。市長をチェックするあたりまえの議会にしてもらわないと税金を払うのもばかばかしくなる。本池さんには頑張ってもらわないといけない」とのべた。
 続いて彦島の男性は、「安倍内閣は借金をどんどん増やそうと頑張っている。借金は、昨年の1000兆円からあっというまに1100兆円になり、国民の生活はどうなるのかと思う。また、われわれの生活がよくなるのは中尾市長の下では無理。これを打倒する方向でみんなの力で頑張っていきたい」といった。
 続いて、戦争のない平和な世の中にするために、自身の被爆体験を市内の小学校の子どもたちに語り継ぐ活動を精力的におこなってきた、下関原爆被害者の会の被爆者が発言。80代の婦人被爆者は、「今までなにも知らずにきたが、長周新聞、先生方、市民の会に出会い、今まで知らなかったことを勉強させてもらっている。被爆体験を語りに学校に行く機会が多くなったのも先生方のご尽力のおかげで、平和の会も発展している。長年、被爆者というと、影を潜め病気を持っているとか、犯罪者のようにされてきたが、長周新聞の福田さんや、吉本さんが“下関から変えないといけない”といってやってこられ、今では被爆者として堂堂とお話できるようになった。秘密保護法は国民はなにもいうなという、昔の憲兵と一緒、おかしいと思っても口にすれば牢獄に入れられるのと同じだ。私たちは税金も払っているのだから国のすることに対して知る権利がある。自分のお金でないからと好き勝手に使うが、沖縄へのばらまきも、名護市民が反対するとお金をやらないという。することが汚い」と怒りを込めて話し、体験を語り継ぐ活動を頑張っていく意気込みを語った。
 同じく被爆者の会の男性も、沖縄での劇団はぐるま座の公演が大成功し、劇が沖縄の人人と結びつき励ましていったことへの喜びを語り、今の戦争政治に対して、「昔の戦争時代に舞い戻る気がする。一番悪いのは政治家だ」と語った。また先日、あるかぽーとの「はい!からっと横丁」を孫とともに訪れたさい、お客の少なさと料金の高さに驚いた経験を話した。「パートの時給は600円もないのに、観覧車は700円もとり、1人500円の乗り物に3人乗れば1500円。1500円稼ごうと思ったら何時間働かないといけないか。それをたった10分でとるというのは高すぎる」といい、もっと市にとって有効な政策を実行すべきだとのべた。

 地域や学校平和の砦に 教師や教育関係者

 続いて、この間、戦争体験・被爆体験に学ぶことを軸にして、子どもたちを平和の担い手に育てる教育実践をとりくんできた人民教育同盟の教師たちが発言。この日、教師たちは、市民の会の「大型箱物事業と軍港化をやめ働く場を求める」署名をもって安岡・垢田地区に入り、一人ずつ、一軒一軒戸をたたいて署名を訴えて回った経験を報告。「入ったなかで、今の情勢が変わっている。この市民の会の署名がみなさんから感謝される。署名した教師が、こんなに気分良く、署名によって晴れやかに帰ってきたのは初めて。やれば必ず未来が開けるという展望を切り開くことができた」とのべた。教育現場では「みんなのために頑張る」上宇部実践が全国で旺盛に展開され、これに将来の教育を担う若い教師がどんどん参加し、「こんな教育を求めていた」「教師魂を呼び起こされた」と喜びをもって次の日から実践していることが報告された。
 「平和の担い手を育てる教育が各地で発展している。地域・学校を平和の砦にする教育実践が広がっている。勤労人民の跡継ぎを集団で育てる実践が、徳育、知育、体育の総合的な成長として破竹の勢いで広がっている。“教育から世の中を変える”という言葉が実感として確認されている。みなさんと力をあわせて、人民運動の発展のために教育戦線からも奮斗する決意だ」と力強くのべた。
 続いて、北九州の教師がこの日の署名活動の経験をのべた。署名をもって入ると、「働く場をつくらないといけない」と一も二もなく署名に応じ、喜ばれる反応には必ず安倍政府への怒りがぶつけられた。人工島をはじめとした軍港化について話したとき、高齢者からは下関空襲体験が語られ「こういう思いは絶対に子どもたちにさせてはいけない」といわれたこと、その他にも年金をはじめ、さまざまな生活の問題が話され、「みなが“いいことだから頑張ってください”と肩までたたかれ、この署名が本当に歓迎されていることを実感した。ともに、人人の気持ちを学びやっていきたい。そして私たちが自立できたのは、市民の会、被爆者の会、市民のみなさんのおかげだと教師一同感謝している」とのべ会場に大きな拍手が起こった。
 続いて発言したPTA関係者の男性は、「去年、教育集会に初めて参加して、これほどすごいものなのかと驚いた。今の教育が疲弊しているなかで先生方が頑張っており、佐藤先生の上宇部実践が今全国で発展している。去年、市民の会の交流会が2回おこなわれたが、交流会をやるには、はぐるま座、被爆者の会、人民教育の先生方、長周新聞の各団体の意見を持ち寄って、いろんな意見を集約できる体制をつくることが一番望ましい」といった。そして「とくに来年は長周新聞60周年という年になる。来年は市議選もあり忙しい年になると思う。署名活動も含めていろんな形のみなさんの意見が集まって初めて達成できることだ。個個の意見をその都度持ち寄れる場が持てればいいと思う。1昨年ははぐるま座60周年で熱い決意をのべてもらったが、来年は長周の60周年。福田主幹の教育論を読んで参考にする面がものすごくあった。55周年から総括する五年間で、全国的にも下関市でみても問題が起きている。そのなかで市民の力を結集して、市民のための市政をとり戻すということで頑張っていこうと思う。来年の市議選に向けてみなさんの意見を集約してやっていくことが一番だ」とのべた。
 そして「劇団はぐるま座の沖縄公演の感想にあるが、今回の選挙にみられるように、沖縄の人たちが、どんな負担を強いられているのか、行って公演することで勇気づけになり、それが全国に広がっていく。今年はさらにみなで共有しあって頑張りたい」とのべた。今年、下関市内の学校でも、劇団はぐるま座による礒永秀雄の『修羅街挽歌』『とけた青鬼』の公演が決まり、地域を含めて募集をかけ、みな楽しみにしていることを紹介。「こういうものを小・中学校、高校に広げていく必要がある。今年も教育集会に参加したい。市民の方と共有しあって楽しい市政、安心する市政を目指して、地元から声をあげて、ここにいるみんなと力をまとめて、頑張って、一年を乗り切っていきたいと思っている」とのべた。
 ここで、長周新聞勤務員による出し物がおこなわれた。

 全国の斗いと固く連帯 はぐるま座の劇力に

 劇団はぐるま座からは、「名護市長選の勝利は私たちも沖縄の人たちとともに喜びあった。『動けば雷電の如く』のとりくみは、沖縄戦をくぐった人たち、その後の復帰斗争やコザ暴動をたたかってこられた人たちが、二度と戦争を起こしてはいけない、このままいったら本当に日本の独立がなくなってしまう、今行動していこう、という思いがこもったなかでとりくまれた。若い世代も巻き込んで、平和を守るための大運動を巻き起こしたいということでとりくまれた。舞台の反響も、“高杉の行動力、民族の恥をかきたくない。今こそたちあがれ”“いつの時代も動く人人によって時代は変えられる、動かなければ”という熱いアンケートが寄せられた。そのなかで今回の市長選がたたかわれ、金力、権力が今までにないほど動いてきたが、これに対して、魂は売らない、お金では左右されない、日本全国の人と団結してひっくり返していきたいという本当の沖縄の人たちの思いのなかでたたきつけた大勝利だったと思う。私たちも歴史の歯車を前に進めていく役割として、舞台が底流として役割を果たせたことは非常にうれしく思うし、今後もこの方向をもっともっと発展させなければと思う」とのべた。
 また、今年は、昨年つくった小作品「礒永秀雄の詩と童話」を一般公演で広げていこうと、3月を皮切りに準備していること、「市民の会・被爆者の会、先生方と心を一つに、力になる演劇活動を発展させたいと思っている」と決意をのべ、「花」「三池の主婦の子守歌」などの歌を披露した。
 つどいの最後に全員で「働く仲間」を合唱し、昨年1年の活動の成果にたち、今年、さらにそれぞれの戦線で一致団結して奮斗していく決意が会場にあふれ、高揚した雰囲気のなかで散会した。


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