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安倍・林支配の議会に風穴開くか
下関市議選・議会支配も新旧交代
             市民の変革世論は沸騰    2007年1月17日付

 下関市議選は1月28日告示、2月4日投開票と迫っている。江島市政の10年で、市外発注の大型利権事業ばかりに突っ走り、市民の自殺者は600人、商店・企業は800社以上が消滅し、老人は生きていく希望を失い、若者には食べていける仕事がない。江島市長は安倍総理におべんちゃらをすることだけが役目といった調子で、朝鮮が核実験をしたといったら戦時対応会議をやり、防衛省に移行したらお祝いの垂れ幕を下げる。市議会は小浜議長体制の10年で、安倍派と林派、サンデン、神鋼、三菱、JRなどの利権企業のセールスマンのような勢力が大手を振り、批判者の顔をした革新系は江島市長、安倍、林支配にたてついたことはなく、その他大勢の議員生活者が惰眠をむさぼる構造で、江島反市民政治をなにもチェックしてこない飼い犬議会となってきた。市民の生活を守るためには、市民の団結した力でこの抑圧構造に風穴を開けることである。

 何をしたいか不明の現職議員
 立候補予定者は今のところ現職50人、元職2人、新人6人の計58陣営。地区別に見ると旧下関市が37人、旧豊浦町10人、旧豊北町7人、旧豊田町2人、旧菊川町2人。豊浦、豊北などは地元の共通利益放棄で欲の皮の突っ張り合い状態であり、壊滅するか直前に票の取引がやられるかで、実質は50人ほ   あるかぽーと売却議案を廃案に追い込んだ商店主や市民の行動
どでの争いと見られている。ボーダーラインは2000〜2500票といわれる。
市民のなかでは、日が迫ってくるというのに、「今までと比べて静かだ」「議員の姿が見えてこない」と語り合われている。
 市民の前に現れるのは、国道沿いや橋のたもとで、朝立ちをして何もいわずにペコペコと、通勤する車の列に頭を下げている現職議員らを目にするぐらい。票ほしさの「お願いします」一点張りに加えて、旗を振りまわしてみたり、人に目立つようにゴミ拾いをする違いがあるくらい。議員になってなにをしたいというのか、さっぱりわからない。
 市民のなかで多く語られているのは、門出、定宗、兼田、佐伯、植田議員など有名議員が、地元で嫌われていて、本人もわかっていて回っても来ないと語られている。また三菱・砂田、神鋼・菅原議員など企業議員も、企業内で評判がいいわけでもない。「市民をバカにして威張るばかり」とか「自分のもうけになることばかりやっている」とか「日頃往生だ」とか、この間の市民の側の窮状が深刻なだけに怒りもすさまじいものがある。
 山陰地区の自治会長は、「年末年始の会合には、現職議員さんたちが何人か来たが、こちらの話を聞くこともなく、次があるからとさっと帰る。お願いしますだけで、あれではきてもらわなくてもいい」という。「地域は抑えた」との判断でそうとうの自信なのか、市民に合わせる顔がないのかのどっちかである。
 現職の後援会しおりを見ると、「新しい下関市のために働きます」(関谷議員)、「心の通う下関を目指して」(兼田議員)、「この街に生まれて、この街を活かす」(植田議員)、「人・街・くらし。明日の下関に向かって」(中谷議員)などとなっている。安倍総理と林副大臣に、競って握手した写真をはりつけているのも共通している。
 大企業議員では、「市民と共に住み続けたい、街づくり」(定宗議員)、「あなたと創ろう夢のある街下関」(砂田議員)というもので、200億円にのぼる下関駅や梶栗、長府駅など、10ほどのJR駅づくりや、20億円かかる三菱重工の水族館ペンギンハウスづくりを意味するものと見られる。あるかぽーと売り飛ばしに奔走する門出建設委員長も、「まず行動、活力ある街づくり」とやり、平岡議員なども「合併してよかった。市民が自慢のできる街づくり」とやっている。
 ある建設業者は、「議員の票集めどころではない。倒産があいついで、下関ではやっていけないから、県外までかけずりまわっているのに」「全国2番目の電子入札で、ダンピング競争をさせて食べられなくしたのは、江島市長と議会ではないか」と怒りは強いものがある。
 ところが先に挙げた安倍、林派の「有名議員」、大企業お抱え議員は、市民に嫌われても平気で、当選するつもりだといわれている。安倍派やサンデン林派に抱えられたり、神鋼、三菱、JRなどに抱えられたら、市民がなにを文句をいおうがへっちゃらだというわけである。

 市民が嫌う議員を重用 評判悪い企業選挙
 下関江島市政が、安倍総理、安倍氏に取り立てられて副大臣になった林芳正氏の配下にあり、議会も同様であることを疑うものはいない。市議選挙を見るには、この下関の「全能の支配者」がどうしようとしているかを見ないわけにはいかない。
 その特徴は、江島市政10年を支える飼い犬市議会を議長として仕切ってきた林派・小浜議員が引退することである。林派では中田議員も引退。林派・サンデン、合同ガスなどは門出議員を取り立てており、「地元で嫌われてもたいしたことはない」という「大物」に昇格したと見られている。あるかぽーと開発や梶栗駅計画などで率先して突っ走り、市民が嫌がることをするほど票を与えられる関係だ。
 あるかぽーと問題で地元から嫌われた平岡議員も、林派と安倍派の支援を取りつけて「通ったような大きな気持ち」にもどっているといわれている。安倍、林派の議会支配も新旧交代が進行しているのである。晋太郎、義郎の人脈から晋三、芳正人脈への移行というわけである。市民に嫌われることを平気でやる新型の暴走族が重用されている。
 さらに議会で江島市長と組んで大型利権事業で活躍すると見られる企業丸抱え議員がいる。奥山清掃工場やリサイクルプラザなど100数10億円のピンハネ事業をせしめた安倍総理の出身企業である神戸製鋼は、菅原明議員。水族館・ペンギンハウスなどが計画に上がる三菱重工は砂田正和議員。200億円ほどの駅建設を市にさせようというJRは定宗正人議員に全力投球の姿勢である。
 神鋼では選対本部に工場の各課から関連企業、下請企業まで網羅して、100人以上の選対関係者を配置し、従業員や出入り業者、家族など、大がかりなしめつけ選挙体制をとっている。1万5000人や2万人の名簿が集まると見られる。しかし、前回を見ても入った票は3千数100票で、入れない方がはるかに多い。2期目の今度は前回より増えるとは見えない。
 JRや三菱重工の事情はもっと悪い。JR西日本の至上命令のもと、定宗議員は梶栗駅や長府駅、下関駅舎など200億円受注に向けて、選挙に向けて急発進状態。JRからそのOB、また駅舎事業にともなう利益誘導などの総動員ができるというわけで、地元で嫌われようとなんのそのという状態。しかし前回もJRが支えたが最下位から2番目であった。
 三菱の砂田議員は、前回選挙では下位から4番目であった。三菱の企業選挙だけでは不安というわけで、三井企業にも支援を取りつけたと見られ、オール彦島独占資本の選挙体制。
 これらの企業選挙は、それぞれの社内でも議員の評判が悪いといわれているが、企業自体が力をなくしているのがもっとも大きな不安となっている。JRは民営化専門企業で下関駅のほかすべての駅は外注社員となった。梶栗駅新設も無人駅で定宗氏の票にはならない。三菱重工も神鋼も高利潤をあげているが、本工は圧倒的に少なくなり、下請けや派遣などその日暮らし雇用が主力をしめる。搾られるだけで恩義を感じるものが少なくなっているのである。それはサンデンにしても同じ。その辺も4年前とは大きな変化である。
 市議会は、以上の顔ぶれが市民に嫌われるほど取り立てられるという関係の、安倍、林、利権企業直結の江島市長と同じ型の主役となると見られる。

 「日共」に強い批判 11人いても存在感なし 江島市政を擁護
 そして自民党安倍派与党として長い歴史を持つ公明党は、1万5000票ほどを集め、5人の候補は組織乗っかりの天下泰平選挙の様子である。選挙の心配はなく、議会に出たらいつも与党で、江島市長べったりのマッチポンプを展開してきた。岩国市の市長選では、公明党が米空母艦載機移駐に賛成派候補を推したことで、学会員から総反発となったことや、江島市政に食いものにされた市民生活が重ね合わせて語られている。議員ばかりがいいことをして下のものを食いものにしているとの批判もある。
 全国まれな江島市長の反市民市政のなかで、最大の批判者のようなふりをして、全然猫のような状態を続けてきたのが「日共」集団である。かれらはよくビラをまくが、そこでよその議員が半分しか発言をしていないといって、票を奪い合う関係の隣の議員の悪口はいうが、江島市長や安倍、林代議士の文句はいわない。豊関合併で旧市内4人と旧郡部から7人が加わり11人となったが、2人しかいなかったときと違ったという存在感はまったくない。11人が自分の席を温めていただけという印象である。市民から「あんたらいうこととやることが違う」「反江島でやったことがあるのか」と反発されている。
 批判者のようなふりをして、実際は江島市長にとって痛くもかゆくもないことしかせずに、擁護するという役目を果たしている。生活保護とか市営住宅とかの斡旋、ドブ板斡旋で江島市長からよく見られ補助金のばらまき斡旋で票を集める。それでは票は足りず、「共産党」の看板で、批判者のような格好をして浮動票をかき集めるという仕かけである。江島市長はアメリカ占領軍がそうであったように、革新系を抱き込み批判者がいないようにすることに熱心である。
 今回擁立するのは5人。頭が痛いのは今回市民の会が兵頭氏を立てたことから、フワッとした体制批判票が自分たちだけには来ないことである。そして郡部側は地域割りも人が少ないところばかりで、内心では本当の敵は内輪にありというところ。
 議員にはその他大勢がいる。古手のなかには、市議選は通ったつもりで、関心は議長選だといって回ったり、人さまざまである。そのほとんどが、市民のために議員をやるという姿勢は乏しく、自分のために、年収1000万円で、働きもせずに遊んで暮らせ、おまけに議員特権にうつつを抜かして威張って暮らせる、3期をやれば議員年金がつく、という議員生活者である。そして、安倍、林体制議会の江島市長応援団をやってきた。
 この状況は、サンデン、三菱、神鋼、そしてJRといった大企業が利権をほしいままにし、安倍晋三総理とそれに隷属した林芳正副大臣が支配して、江島市長を抱え、市議会をコントロールしているからできていることは、みんなが遠慮していわないだけできわめてはっきりした事実である。そして市民が難儀をしているのである。

 飼い犬議員に風穴を 噴き出す市民の底力
 選挙は、単純に誰がよいかというだけではない。安倍、林代議士が支配する江島市政と市民の対立であり、市民の世論と運動がそれを打開する最大の力である。市議選はまさに江島市政を打倒して市民生活を守る市民の世論と運動をいかに結集するか、そのような市民を代表する議員を送り込み、飼い犬議会に風穴を開けることがもっとも重要な課題である。議会の買収、籠絡構造のなかに取り込まれるのではなく、市民運動に足場をおいて、市民の声を市政に届けるとともに、市政の反市民的な内幕を市民に暴露する議員をつくり、市民の運動を強いものにすることが、市政を変革する力となる。
 江島市政10年で、600人近い市民の自殺者をつくり出した。小売店は844店もへり、就業人口は大幅に少なくなったうえに、まともに妻子を養えない半失業の職場が広がった。安倍代理の江島市政のもとで、さんざんに下関が食いつぶされてきた。利権がからんだ市外発注の大型事業で、市の財政はさんざんに食いつぶされ、そしてゴミ袋から税金、手数料など引き上げ、医療や介護、教育などを切って捨ててきた。小中学校では子どもたちがトイレにも自由に行けない状態にしておいて、ペンギン御殿の20億円とか、捨て猫の安楽死施設に13億円とか、市民をバカにしているとしかいいようがない。
 そして熱心なのが、防衛省発足を祝った垂れ幕を下げたり、朝鮮の核実験となると意味のない「情報収集」会議を招集してはしゃいだり、水族館がテロ攻撃を受けたとか、不審船が入港したと想定してテロ対策訓練をしたり、アメリカの軍艦が入ると江島市長が、花束を持って歓迎する。市民が食えないようにして、また市民の声が市政に届かないようにして、戦争を誘致しようとしているのである。安倍総理のおべんちゃらをし、アメリカに売り込むことが第1で、そのために市民を利用するだけというのである。
 このような江島市政とその飼い犬議会に風穴を開けることは全市民の死活の問題である。市議選で市民の意志と力を見せつけようとの世論は沸騰しはじめている。

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