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市政変革求める市民の熱気
下関市議会議員選挙
            低調きわめる既存陣営   2011年1月26日付

 下関市議選が告示から3日目を数えるなか、下関市民の会から立候補した本池妙子氏(長周新聞勤務員)の選挙カーは、旧市内や豊浦町、豊北町などの旧郡部地域を回り、日を追うごとに市民の強い反響を呼んでいる。市民からは、単に「本池氏の選挙」ではなく、市政変革を求める市民自身の行動として、熱を帯びた様相があらわれている。
 本池候補の選挙カーは、告示日から旧市内の市街地をはじめ吉母、旧豊浦町、旧豊北町の住宅地の中までくまなく回りながら、市役所前や商店街、駅前、国道沿いのスーパー前などで街頭演説を展開している。
 演説では、中尾市政と市議会は、老人休養ホーム・満珠荘の存続を求める10万人の市民の署名を無視して満珠荘条例を廃止し、市民の声にはまったく聞く耳のない態度の別世界にいること、市内では若者の就職場所がなく、市役所でさえ3年契約の嘱託職員が900人となり、農林水産業、造船、鉄工業などの市内産業は「個人の経営責任」という調子でつぶれるままに放置している実態を批判。
 江島前市政につづく中尾市政は、第一次産業は「つぶれるのは当たり前」と見なし、市外大手業者による大型ハコモノ利権などの不動産バブル、大型店を乱立させて市内商店街をなぎ倒し、下関の経済を根こそぎ外に流す略奪政治をやり、市議会はもっぱら自分の利益優先のオール与党となり、「市議会の常識は市民の非常識」と呼ばれる実態を明らかにしている。
 そして、「個別利害を優先する政治ではなく、市民みんながよくなる政治が必要だ。下関の主人公は、だれがなんといおうと働く市民だ。議会の中だけで議会を変えることはできず、それを変える原動力は市民の世論と運動だ」とし、「日頃は目立たないが本当の実力をもっている裏方の婦人たちをはじめ、市民の声を市政に届け、市政の真実を市民に知らせ、市民運動を強いものにするために働く議員がいるなら、市政を変える力になる」と市民運動代表としての自らの立場を鮮明に訴えている。
 選挙カーからは、「個別利害を優先するのではなく、市民みんながよくなる公共性、公益性を優先する政治をする」「市民運動を強め、下関を変えるために働く」などのフレーズとともに、テーマソングとして「三池の主婦の子守歌」が流され、市民からは老若男女を問わず親しみ深い反応が寄せられている。

 手振り声をかける働く市民

 この訴えが、市民の政治行動を大いに激励するものとなっている。
 住宅地では、選挙カーの音を聞きつけて寒風吹き荒ぶなか家から出てきて手を振ったり、握手を求めてくる主婦たち、家の窓をあけて懸命に手を振ってくる年配者が目立ち、「下関を変えるために頑張ってください!」「どの候補者も名前の連呼ばかりで政策がない。その内容を声を大にして市民に届けてください!」と熱っぽく語り、カイロや温かい食べ物を差し入れる人など、市内の各所で「市政を市民の手で変えたい」「市民代表として頑張ってほしい」との激励が寄せられている。
 また、タクシーやバス、運送トラック、宅配業務の労働者、工事現場の作業員、ガソリンスタンド従業員、携帯ショップの婦人従業員、水産加工に携わる婦人たちなど働く市民たちが、すれ違いざまに車内から手を振ったり、クラクションを鳴らしてエールを送る。また、仕事の手を止めて「頑張れ!」と声をかけていくなど、働く人たちが特に強い共感を寄せている。
 家の中から夫婦で出てきた農業婦人は、「市長も議員も公約は選挙の時だけの口先で当選すればすぐに市民を裏切る。そんな者はもう下関にはいらない。ぜひ、市民の声を議会に届けて、議会の汚さも市民に知らせてほしい」と切実な思いを語り、夫婦で温かく選挙カーを見送った。
 市内各地で本池後援会への入会を勧めてきた市民たちも駆けつけ、「私たちも最後まで頑張りますよ!」「この議会の現状をまた四年間続けさせるわけにはいかない。絶対に負けられない」と自らの運動として思いを寄せた。
 商店街では、商店主たちが店から出てきて演説を聞いたり、地域利害や営業上のしがらみを超えて人目をはばからず共感を表し、にこやかに選挙カーを見つめて「頑張れよ!」と大きく両手を振る商店主も見られる。
 旧郡部の豊北町の漁村部落では「長周新聞の勤務員として立候補」という紹介に強く共感。漁港で働く漁師の婦人たちが「漁に出ている父ちゃんたちの分も私らがしっかり聞いていくからね!」と声をかけてきたり、家家の玄関から一斉に出て来てにこやかに手を振る住民たちが演説に耳を傾け、「農林漁業を潰せば国は滅びる。大手の略奪商法に負けない産地、消費者が直結した流通システムをつくりましょう」「海山の利害を超えて全町、全県、全国が団結して原発という国策を跳ね返した豊北原発斗争の精神がいまこそ必要です」という訴えに深い共感を表して手を振っていた。
 旧豊浦町では、住民たちが演説場所に集まって熱心に耳を傾け、「この地域でも声をかけている」「体に気をつけて頑張ってくれ」といいながら、集めた後援会への入会ハガキを手渡してくる姿がみられた。どんなに遠くにいても畑仕事の手を止めて、選挙カーに大きく手を振る農業者たちの姿も多くみられ、市政変革を望む市民の切実な思いがあらわれた。
 市議選で「低調」なのは既存の各陣営であり、市民のところの政治意識はきわめて鋭くあらわれている。それはオール与党議会を含む安倍・林代理の中尾市政がやっている反市民、反下関の政治を市民の手で何としても変革しようという強い熱気としてあらわれている。

 本池妙子氏の演説(要旨)

 ただいま紹介されました長周新聞勤務員で下関市民の会から立候補しました本池妙子です。
 私は、豊北原発阻止のたたかいに新聞社としてかかわり、近年はゴミ袋値下げ署名運動、老人休養ホーム・満珠荘の再開要求署名など、市民運動を裏方の事務局としてとりくんできました。
 中尾市政と市議会は昨年の12月議会で老人福祉としての満珠荘条例の廃止を決めました。10万人もの市民の署名をなんのためらいもなく踏みにじるというものでした。中尾市政と市議会はまったく市民の声を聞く耳がなく、別世界にいることをあらわしています。
 しかし議会が決めたから終わりとは思いません。市民運動をこれまで以上に強め、新しい市議会で再度老人休養ホームとして条例を復活させることを求めていきます。
 下関は今大変な事態にあります。市内には仕事も雇用もなく、高校、大学の卒業者の就職がありません。職があっても、契約社員や派遣、パートなど非正規ばかりで、将来の展望を描くことはできません。市役所では、月収12万ほどで3年契約の嘱託職員が900人におよんでいます。
 農林業をはじめ、水産業、造船、鉄工など下関の産業はつぶれるままに放置されています。農林漁業をつぶせば国がつぶれることになります。「競争力がない」とか「個人の経営責任」といっている場合ではなく、欧米のように国が補助金を投じて、なんとしても守らなければならないものです。ところが、民主党菅政府はアメリカの要求に従って環太平洋経済連携協定・TPPに加わり、農漁業をつぶし、製造業は海外移転して国内に外国人を導入し、日本をつぶす売国と亡国の政治を突っ走っています。
 下関では、産業の衰退によって市内にはお金が回らず、このままではつぶれてしまうことをみんなが心配しています。
 江島市政に続く中尾市政は、農林漁業をはじめ製造業がつぶれるのは「時代遅れであたりまえ」という対応をし、わざわざ市内業者を排除して市外大手業者による大型のハコモノ利権ばかりをやり、また川中の区画整理や駅前開発など銀行だけが儲ける不動産バブルをやり、さらに大型店を乱立させて商店をなぎ倒し買い物難民をつくり、生産者を買いたたき、下関の金を外に流すことに力を入れてきました。下関は外来者の植民地状況にあり、意図的に下関を食いつぶし、略奪する政治がやられています。そして市役所の税収も減り、山銀の儲けも減っています。
 市議会は年収1000万の食い扶持をもらってオール与党となり、この略奪政治の賛成マシーンとなっています。議員たちは、市民のこととか下関の将来とかを考えるのではなく、自分の損得だけしか考えていません。議員たちは市民感覚を失い、市議会の常識は市民の非常識となっており、どはずれた腐敗が評判になっています。
 このような状態は絶対に変えなければ、市民はたまったものではありません。議会を変えるには、議会のなかだけではできません。金力、権力が支配する選挙では、議会で市民派が多数になることはありません。そうではなくて、市政と議会を変える原動力は、市民の世論と運動です。下関の主人公は、誰がなんといおうと、働く市民です。市民の支持を失ったらどんな権力者もその地位を維持することはできません。したがって、市民の声を市政に届け、市政の真実を市民に知らせ、市民運動を強いものにするために働く議員がいたら、市政を変える力になると思います。
 そのために私は、個別利益優先ではなく公共の利益を第一にし、私心を捨てて公に尽くす精神を堅持し、市民代表の立場を貫く決意です。
 選挙は地域利益、企業利益、そのほかのさまざまな世話や恩義関係が優先しておこなわれてきました。そのあいだに、下関をつぶす大きな政治が横行してきました。個別利害を優先する政治ではなく、市民みんながよくなる政治が必要です。
 私たちは豊北原発阻止のたたかいを誇りを持ってたたかいました。浦浦の利害をこえ、海山の利害をこえ、全町、全県、全国が団結して、原発という国策を見事に跳ね返しました。そういう精神が今求められていると思います。
 私の選挙を通じて、日頃はめだたないが本当の実力を持っている、裏方の働く人たち、とくに婦人のみなさんが政治参加の行動を始めるきっかけになっていることを、大変うれしく思っています。
 選挙戦は市民運動代表として絶対に負けるわけにはいきません。この選挙で傲慢な中尾市政と市議会勢力に、市民の力を知らしめなければならないと思います。
 どうか、みなさんのご支持、ご支援をよろしくお願いします。

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