トップページへ戻る

私心なく市民の為の運動体
下関市民の会総会
            市議選は本池氏擁立   2010年7月5日付

 民主主義と生活を守る下関市民の会は4日、下関市の勤労福祉会館で第31回定期総会を開いた。江島市政を打倒し30万市民のためにたたかってきた活動の教訓を明らかにし、今後の運動方向をめぐって論議を交わした。婦人たちを中心にした新役員体制も発足し、来年2月の市議選では議会に代表を送りこむことを確認した。
 開会に先立って挨拶した古田好都顧問は「市長選で市民の会は中尾氏を推薦したが、市役所を建て替えない、満珠荘を老人休養ホームとして元に戻す、あるかぽーとは芝生公園にするなどの公約はことごとく破られてきた。満珠荘の存続を求める署名をとりくんできたが、九万人もの署名を無視するような市政は、普天間問題を強行した鳩山内閣のようなもので、世論に逆らって野垂れ死にするほかない。ワッショイ! ワッショイ! と下から揺さぶらないといけない。市民の会のような団体はよその街にはない。下関の街を良くするために、そしてもっと活性化させるために力を合わせよう」とのべた。
 その後、議長を選出し、婦人の理事たちが2009年度の活動報告と、今年度の運動方針を読み上げて提案した。
 活動報告のなかでは、7年前の有料指定ゴミ袋の値下げを求める10万人署名をきっかけに、30万市民のために奮斗する新しい質の市民運動に発展してきたこと、ゴミ袋の値下げにとどまらず、安倍代理・江島市政の暴走を許さない市民の運動を喚起してきたことを明らかにした。給食食器改善を実現し、07年の市議選では3000票を得て市議を送り出したこと、あるかぽーと開発では市民運動の盛り上がりによって、市有地売却議案を否決させる役割を果たしたこと、老人休養ホーム・満珠荘存続を求める運動では、議会側からの「運動をやめろ」「あきらめろ」の妨害をはねのけて、「六万人で認めないのなら10万人を集めよう」と奮斗してきたことなど、経過を報告した。
 満珠荘署名が市民運動のシンボルになるなかで、各方面を激励し「市政を変えよう」の積極的なとりくみへと波及していったこと、保育園存続を求める運動や学校統廃合反対、市庁舎移転の撤回を求める運動などが全市的に盛り上がり、市長選ではついに江島前市長を不出馬に追いこむ力を発揮したこと、中尾氏を押し出す原動力になったことを明らかにした。
 そして中尾市長が当選後に公約を破棄し、安倍・林代議士の代理人政治をはじめるなかで、市民のなかでの宣伝と論議を強め、中尾市政に圧力を加えていること、市民生活の貧困化が一方で深刻になるなか、市外発注の大型箱物事業をやめて市内に仕事を回すこと、市民の雇用と生活を守ることを求めて署名を開始したことを報告した。
 このなかで活動の教訓としては、満珠荘署名をとりくんでわかったように、「どうせ変わらない」「やってもだめ」ではなく、市民の会の運動が市政を揺り動かしてきたことに確信を持つこと、市民一人一人とつながって世論を激励してきた役割について明確にした。市民の会内部においても「何をやってもダメ」とあきらめていく流れや、中尾与党になっていこうとする流れに対して、間違いを正面から論議し解決していったこと、辞めていく人もいたが、見返りを求めるのではなく、純粋に30万市民の共通利益のために献身していく立場を鮮明にしたこと、「市政を変える力は市民のなかにある」ことを確信して、さらに運動を強めてきたと報告した。
 活動としては他に、「原爆と下関空襲展」「原爆と戦争展」を下関原爆被害者の会とともに市役所ロビーでおこなったこと、人民言論紙である長周新聞社の55周年記念祝賀集会にも会として参加したことが報告された。
 今年度の活動方針としては、市民のなかに入って生活要求や実情をつかみ、運動をさらに強めて公約違反の中尾市政に公約を守るよう迫ること、大型箱物行政ではなく、市民が働いて食べていける街にするよう世論を一層強め、来年2月の市議選に候補を押し立てて、運動をより強力なものにすることが提案された。
 具体的政策課題としては、@教育予算削減をやめさせ学校教育への予算を増やし、父母負担軽減を要求する。A高齢者福祉切り捨てに反対し、国民健康保険制度や介護保険制度、年金制度の改悪に反対する。老人休養ホーム・満珠荘の早期再開を実現させる。B障害者福祉の改悪に反対する。C所得税、住民税、消費税など各種税制度の改悪による重税に反対し、市独自で下げられる料金を引き下げさせる。D旧豊浦郡四町の切り捨てでなく、地域の振興発展を求める。E公共事業の市外大手発注をやめさせ、地元業者最優先でおこない、雇用の場をつくるよう求める。F原水爆禁止・戦争反対の運動を強める。G『月刊しものせき』の読者や会員を広げる。H運動の財政作りのため不用品バザーをおこなう、などが提起された。

 市政動かす運動に確信 活発な論議が発展

 その後、会員同士の活発な論議が発展した。満珠荘署名を熱心にとりくんできた男性会員の一人は「9万6000人まで到達した。あと4000人をなんとしても集めて10万人を突破したい。157円で高齢者が風呂に入り、休憩できていたのを500円にすると議長は言っていたが、お金をかけなくて良いから元通りの老人休養ホームとして早期に再開させたい」と決意をのべた。
 これにたいして、「10万人もの署名を無視する市政など通用するはずがない。何が政治家かということになる。社会福祉にカネを出さぬ者は、市議選や市長選でも踏み絵にして態度を迫ろう。料金を下げさせるなり、やるべきことはある」などの意見が相次いだ。
 婦人会員の一人は下関大丸前で街頭署名をとりくむなかで、市民からの信頼が厚いことを実感したと発言した。会に入って4年になるという別の婦人は「給食食器改善の問題から仲間に加わったが、あの運動も最終的に市が1000万円を出して、それまでアルミ製の猫のエサ皿のような食器だったのから、アルマイト製に変えることができた。下関の子どもたちのために変えることができた。署名をがんばれば市政を動かせると思った。みんなとともに市民のために運動していきたい」と確信をもっていきいきと語った。
 来年2月の市議選については、理事会で検討した結果として、市民の会事務局の本池妙子氏を新たに擁立することが提案され、満場一致で承認された。
 発言を求められた兵頭氏は「理事会に次期市議選への出馬は辞退したいと伝えた。満珠荘存続を求める請願について、否決されるとわかっていて強行採決を主張し、運動に迷惑をかけたこともあった。どうせやってもムダだという側に自分自身がおり、議会の側から見ていたと思う。みなさんから送り出していただいたのに、役割を果たすことができず申し訳ない。小倉さんの代から市民の会の運動にかかわってきたが、これからも市民運動に全力をあげてとりくんでいきたい」とした。
 これにたいして、「3年前の市議選で全力をあげてとりくんだ。3000人もの人が票を入れてくれたことへの責任がある。仮に兵頭氏が次に出るといっても、実際には市民から相手にされない。3000人なり30万市民に責任を負わなければならないし、市民あっての市政という立場を貫けるかどうかが問われている。市政を変える力は市民運動にある。あるかぽーと開発が良い例で、市民が圧力をかけて廃案にした。議員だけで動くわけがない。議員はやり手かどうかでなく、議会にいて市民の立場、視点を貫くかどうかだ。そのためにはみんなも日日監督し、批判援助する働きかけがいる」という意見が出された。
 婦人の理事たちは「しっかり教訓にして本池さんを指導監督してやっていきたい」「理事会のみんなで力を合わせて選挙戦もたたかっていきたい」とのべていた。
 会計報告の後に役員改選がおこなわれ、婦人たちを中心にした新役員体制が発足。古田顧問が「女性パワーで市民の会もますます活動を広げてがんばっていきたい」と代表して挨拶をのべ、拍手で承認。総会を閉じた。

トップページへ戻る