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       <狙撃兵> ブッシュのポチの高杉詣で      2006年8月2日付

 小泉首相が8月6日の広島の平和式典に出る前の4日と5日、下関と萩に来て、高杉晋作と吉田松陰の見物をするといっている。維新革命への流れを決定づけた決起の地・功山寺や高杉の墓がある東行庵、萩の松下村塾などを回るという。アメリカに行ってプレスリーに狂った神経で、明治維新も軽いのりのついでに見物するというわけである。
 小泉という男の頭の構造というものは、常識とはまったく違った回路をしていると見るほかはない。幕末維新になぞらえるならば、小泉はだれがどう見ても、ペリーの黒船来航に飛び上がってもみ手をしながら、松陰らを斬首・弾圧した徳川幕府・井伊直弼の側である。
 高杉晋作は上海に行ってあのような外国列強に屈従した国にしてはならないと決意し、徳川幕府を打倒し近代日本をつくり出して国の独立を守る道を切り開いた。馬関戦争の敗北の後の英国艦隊との長州藩を代表した交渉で、「長州藩は戦争に負けているのではない。いざとなれば長州30万の藩民が死んでもたたかう決意がある」といって、彦島割譲の要求をはねつけた。「ブッシュのポチ」といわれる小泉クンが似たところはまったくない。
 小泉は織田信長に自分をなぞらえるなど、あやかり商法の専門である。信長がやったことは天下統一である。小泉がやったのは「自民党をぶっつぶす」といって、日本をぶっつぶすことであった。「コメ100俵」といって教育費を削り、松陰や高杉を尊敬するといってブッシュのポチをやる。口で言ったら、それと別のことをすると理解しなければならないのである。このようなことについて世間常識では詐欺という概念を当てている。
 松陰、高杉の見物は、ブッシュのポチぶりがひんしゅくを買ったので、毒消しのつもりと見られる。直接には6日の広島に行くのが怖いのだと思われる。小泉は昨年も引きつった顔をして平和式典に参加し、毎年のこと被爆者との懇談はキャンセルしてそそくさと飛んで帰っている。今度は山口県で油を売っているヒマがあるわけだから、広島の被爆者との懇談会にのぞむ度胸を見せたらどうか。

                                           那須三八郎

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