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<狙撃兵>  日本国民の制裁をやめてくれ     2006年7月14日付

 北朝鮮がミサイル実験をしたことにたいして、小泉政府は大騒ぎをして制裁を連発。すると安倍、麻生、額賀などがいきなり「北朝鮮のミサイル基地を先制攻撃する準備をする」と全面戦争も辞さぬような非常識なことをいって、国際政治の場ですっかり孤立してしまった。「横暴な北朝鮮を懲らしめる」といって「暴支膺懲」の真似をはじめたと思ったら、先制攻撃という真珠湾攻撃の真似まではじめたので、びっくりしたのは日本人だけではなかった。こうして世界の目から見たらいかに程度の悪い連中がいまの日本の政治をやっているかをさらすことになった。
 北朝鮮がどのような政治体制をやるか、それがよいか悪いかは、北朝鮮が決めることであり、外国からとやかく言う筋合いではない。しかしアメリカは自分の言いなりにならない国は武力攻撃をして従わせると広言もし、実行もしている。日本の政府ははやくから、アメリカという外国がとやかく言うことに飛びついて踊るのが常識になっている。小泉政府の閣僚はそれがどの国でも通用すると思うなら世界からはアホとしか見なされないのである。
 このいい加減な政治は内政でおおいに調子に乗ってやられてきた。この間の小泉政治は「グローバリズムなのだ」といい、それに逆らう者は時代遅れの抵抗勢力などといってきたが、世界基準どころではなかったのだ。かれらは「制裁」「懲罰」といっていきり立ってきたが、毎日制裁された状態にいるのは日本国民の方である。小泉首相は先の衆議院選挙で、自分がやる郵政民営化に反対した仲間に「刺客」を送り込んで制裁した。市町村には予算削減の制裁攻めで町を解散させた。5年のゼロ金利で預金利息300兆円余りを巻き上げて銀行に奪い取らせ、法人税や高額所得者の税負担は大幅に切り下げその分を庶民から巻き上げる。これはまことに制裁である。小泉政府は国民のいうことは聞く耳がない。「北朝鮮は貧乏で独裁国家」というが、日本こそまともな職もなく、ホームレスや餓死、自殺が珍しくない貧乏国家、独裁国家ではないか。
 よその国を制裁したら、自分たちへの制裁がなくなるわけではない。逆に今度は戦時財政となって、軍需企業がボロもうけする変わりに、下下の税金ばかりはさらに増えることうけあいである。
                                        那須三八郎

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