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  <狙撃兵> 「ジャパニーズ・モンキー」        2008年10月29日付

 円高と日本株の大暴落がひき起こされ、日本経済が大崩壊しようとしている。これは自然にひき起こされたというのではなく、欧米のファンドが集中的な円買いと日本株の売り飛ばしをやっているのである。かつて、タイや韓国などがファンド資金の一斉引き上げなどで国民経済の壊滅的な破壊をされたのと似たことが、日本をターゲットにしてやられている。
 今度の詐欺金融による恐慌はアメリカの金融資本がつくったものであるが、かれらは悪いことをして破たんしたからおとなしく退場するというものではない。アメリカ財界が生き延びるためによその国、とくに日本に犠牲を転嫁しようと襲いかかっているのだ。円高と株暴落で日本企業をぶっつぶしたら、競争力低下であえぐGMなど欧米企業は一息つくという関係になる。他国の競争者をつぶし、勤労者に犠牲をかぶせるため、カネと市場を奪い合う力ずくの金融戦争となっている。
 ノー天気でお粗末な姿をさらしているのが麻生政府、日本の財界、メディアや学者である。「日本の金融システムは健全」とかいって、よそ事のような調子でいたのが、今になって大あわてをしている。麻生政府が対応策なるものを出すと、逆に株は暴落したりで、欧米ファンドからはまるでナメられている。三菱UFJなども9000億円をモルガンに巻き上げられて、いまでは1兆円を増資しなければやっていけないといい出した。日本で1番威張ってきた銀行が世界の笑いものになっている。
 これは独立した国としての事態の認識能力も対応力も統治能力もない姿である。万事アメリカの顔色をうかがって地位を温めてきた売国奴根性の破たんなのだ。アメリカ支配層はそんな甘いものではなかった。戦争でたたきつぶして属国として手に入れた日本であり、宗主国が危機に瀕したとき尻ぬぐいをさせるのは当然と見なしているのだ。アメリカ金融資本は、小泉や麻生など「貧弱なジャパニーズ・モンキー」程度にしか見ていない。日本の繁栄や平和のためには独立が不可欠であり、そのような新しい時代を切り開く見識と気迫を持った政治勢力の登場に進まざるをえない情勢となっている。
                                          那須三八郎

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