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狙撃兵 レッテルを貼られる政府
                        
2017年3月27日付
 安倍政府の倒壊が秒読み段階に入っているような雰囲気が漂っている。国会はすっかり空転してしまい、森友学園問題に決着がつかない限り事が前に進まないばかりか、国民からの冷ややかな視線は強まるばかりである。自民党にとっては、内閣総辞職によって局面を打開するか、もしくは安倍政府もろとも次期国政選挙で大惨敗を喫して道連れとなる道を選択するのか判断が迫られているところだろう。安倍晋三のために自民党が犠牲になるか、自民党のために安倍晋三が犠牲になるか、党と個人のどっちを守るのかが問われている局面にも見える。「公」か「私」かの選択において、「私」が東京五輪まで総理大臣をするために泥船状態を続けるのであればそれもよし。粘って抗ってみればいい。しかし、最悪の場合は自民党全体が有権者に叩き潰される可能性をはらんでいる。自民党の未来がどうなろうが知ったことではないが、まさに公私混同や私物化の弊害がここにきて噴き上がっているような印象だ。
 森友学園の問題は、開き直った次の瞬間には籠池&菅野ペアが爆弾級の新事実を放り込み、その度に右往左往している姿が象徴的だ。真綿で首を絞めるようにジワジワと新事実を突きつけ、しかも何かのエンターテインメントのようにSNS等を通じて拡散されるものだから隠蔽することができない。自民党議員たちやネットサポーターたちによる懸命な擁護も後手後手で虚しい。なぜ、タダ同然で国有地が払い下げられたのか-根本的な問題を解き明かさない限り、世間は納得しないし森友学園問題には終わりがないのである。
 証人喚問では、「内閣総理大臣夫人付・谷査恵子」のFAXなど全貌を明らかにする上で重要な証拠が明るみに出た。ノンキャリ公務員に財務省を動かすような力などないことは誰でも分かる。従って、大概の国民が薄々ではあるが、この事件の登場人物や真相について感づきはじめ、安倍昭恵は何をした? と怪しんでいる状態だ。潔白なら正正堂堂と首相夫人が国会に出てきて、証人喚問で真実を語ればよいだけである。ところが、堂堂と証人喚問に応じた籠池と比べても、その主張を嘘だと主張する側は証人喚問には応じずにフェイスブックで反論したり、逃げ回っているような印象ばかりを与えている。嘘つきが堂堂としていて、嘘つきでない側が逃げ回るというようなことがあるだろうか? と世間はますます疑いの眼差しを向ける。この繰り返しである。
 疑惑がスッキリと解明されるまでは、それこそ「レッテル貼り」の対象になるのは仕方がない。貼る側ばかりに非があるのではなく、貼られる側にも原因はあるのだ。最終的に、その身体にはいったい何枚のレッテルが貼られたのか、ほとぼりが冷めた頃でいいので、山本太郎あたりに国会で質問してほしいと思う。

吉田充春
 

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