トップページへ戻る

   <狙撃兵>   「戦争を知らない子供達」政府      2006年10月2日付

 安倍新政府は、「官邸主導政治」をやるのだといって、補佐官を5人おいたり、特命チームをつくったりして、アメリカのホワイトハウスのようにするのだといっている。大臣も国会も官僚機構も付属物のようにしてトップダウン政治をやるのだというのだ。
 アメリカの場合は大統領制であり、国民全部の直接投票でそのポストにつく格好になっている。安倍氏の場合は、下関の選挙区で適当な選挙をして代議士になっただけであり、あとは自民党の多数票となったことで、国会多数で総理大臣になっただけである。安倍氏が自分は大統領になった気になってホワイトハウス型国家で突っ走ろうといったって、国民は大統領になってくれと頼んだわけではなく、笛を吹かれたって踊りようがない。
 「集団自衛権を行使できるようにするのだ」、というのが安倍氏の目玉である。集団自衛権といっても自分と官邸スタッフに「武器を持って戦争をしに行かせてくれ」というのでなく、自衛官、国民に武器を持って命を捨てに行けというのである。しかし国民をその気にさせることができないのでは、から文句を叫ぶだけで終わりである。
 また中国、「韓国」との関係改善が課題だという。これらの国国へのかつての侵略を反省するのは自虐史観だといって開き直り、靖国にも参拝するが自分は黙っているから相手も黙っていろという。相手を逆なでするようなことをして、相手を納得させるのだというのである。そんな脅迫政治は安倍代理市政下の下関市民が実感してきたもので、その結果みんないうことを聞かなくなっているものである。そしてこの関係は日米関係である。ブッシュから「パールハーバーをやった国民があったような目にあわせてやる」と逆なでされるようなことをいわれながら、「自衛隊をイラクに派遣せよ」といわれてハイハイと従うのは小泉政府であった。自分たちがブッシュ政府のいうことなら何でも受け入れるからといって、アジア諸国が自分たちのいうことを何でも聞くと思っても通用するわけがない。
 国民を納得させその気にさせる力がなく、官邸政治家だけがどこかへ飛んでいこうというのである。自分の言い分をいうばかりで、人の言い分も聞き納得させ動員することは苦手という、無鉄砲な凶暴性とひ弱さを合わせ持った「戦争を知らない子どもたち」政府といわなければならない。
                                   那須三八郎

トップページへ戻る