トップページへ戻る

      狙撃兵  ジャンケンで都知事決めるな   2016年7月1日付

 参院選直後に実施される東京都知事選は、コソ泥たちのポスト争奪戦かと思うような展開を見せている。自民党はジャニーズ所属の人気アイドルグループ『嵐』メンバーの父親(元総務事務次官)を担ぎ上げれば代理都政も安泰と見なし、擁立に向けてあの手この手で持ちかけていたが固辞されていた。その間にやるなら「今でしょ!」といわんばかりに立候補表明したのが小池百合子だった。自民党都連や本部の了承もなく勝手に会見まで開き、そこしかないタイミングで「先出しジャンケン」の挙に出たのだった。「後出し」なら党を割る謀反者だが、先手必勝である。
 これに激怒しているのが安倍自民党だ。かつての自民党総裁選で、安倍晋三ではなく石破支持に動いたことに恨み骨髄のようで、以後「女性活躍」のメンバーからは外され、冷遇されていたのが小池百合子だった。日本新党→ 新進党→自由党→自由民主党(清和会)に流れ着いた政界渡り鳥が、どうせ冷や飯なら国会議員から都知事にという願望も透けて見える。それで「先出し」「後出し」で揉めている光景を見て、オマエたちはジャンケンで都知事を決めるつもりか? 安倍晋三の恨み如何で決めるのか? と思うのである。こんなことをくり返しているから石原慎太郎、猪瀬直樹、舛添要一みたいなのがいつまでも続き、五年間に四回も都知事選をやるハメになるのだ。
 首長は有権者が選ぶものと思っておらず、自民党都連なり首相官邸が決めるものと見なして
いる。それで人気アイドルにすがりついて「勝てる」「勝てない」を算盤勘定しているのも浅ましい。重要なのは、ジャンケンの先後論争以外に、では東京都政をどうするのかがまったく置き去りにされていることである。首都直下地震などが懸念される首都の防災をどうするのか、失態続きのオリンピックもいったいどうするのか、「保育園落ちた。日本死ね」で有名になった保育行政をどうするのか等等、都政にまつわる問題は山積している。都民の暮らしに責任を持つ立場から、こうした施策をどうしたいのかが抜け落ち、都民がどう思っているのかお構いなしに、選挙前から知事ポストは自分のものくらいに思って「オマエ、先にいったな!」等等で揉めている。子どもにも劣る身内喧嘩を見せられて、反知性も大概にしろ! と思うのである。武蔵坊五郎

トップページへ戻る