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      狙撃兵     模擬投票やって何が悪い?      2015年7月6日付

 山口県議会の一般質問で、安倍派1年生議員の笠本某(長門市)がどこで聞きつけたのか、柳井高校2年生が安保法制について自分たちの考えを発表し、どの意見が説得力があるか模擬投票で問うた授業について「主権者教育の政治的中立性」がどうなっているのかと難癖をつけて騒動になっている。「メディアを懲らしめろ」の国会議員にしても地方の県議会議員にしても安倍派若手はこんな者ばかりが増殖している。模擬投票の結果、仮に賛成が圧倒していたら果たしてケチをつけたのだろうか? 子どもに否定されたからといって、一高校の授業に目くじらを立てて政治介入する事の方が傍目から見て異常である。
 授業ではとくに偏向教育をやったわけでも何でもない。来年の参院選から18歳の高校生も投票権を行使することがわかっているなかで、30代の若手教師が教え子たちにみずからの意見を持つことの大切さを教え、時事問題について考えるきっかけをつくっただけである。このいったい何がいけないのかさっぱりわからない。
 ところが弱腰なのが県教委で、「配慮が不足していた…」と謝り、事なかれ主義で処理しようとしている。県教委の配慮は不足しているどころか、自民党最大会派に配慮しすぎである。この場合、自民党議員による教育への政治介入こそ問題にしなければならない。「教育は不当な支配に服することなく、国民に対し直接に責任を負うべきものである。教育行政はーー 」(教育基本法)のくだりを議員に読んで聞かせるくらいしてもいい。勉強が足りない者が飛び跳ねているなら、なおさらである。
 投票年齢の引き下げは笠本某たちの親分にあたる安倍自民党が国会で決めたことだ。「18歳がしっかりとした判断ができるか否か」がまさに問われ判断できるのだといって引き下げた。それなのにいざ有権者になる勉強をしたら、安保法制にケチをつけるとは何事かといわんばかりにいちゃもんをつける。しかも模擬投票ごときにムキになっている。18歳の投票結果に怒るくらいなら投票権など与えなければよいし、それを決めた国会に文句を言わなければ筋が通らない。
                                           吉田充春

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