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  <狙撃兵 日本列島の領有権どうする       2012年8月24日付

 尖閣諸島の領有権をめぐって、石原都知事が都が買い上げるとぶちあげ、野田首相も自衛官の派遣をやると息巻いている。尖閣諸島に中国側が上陸すれば東京都議ら地方議員の突っ走りどもも上陸する。自衛艦を派遣するなら中国側も軍艦を派遣する。軍艦同士が対峙したなら軍事衝突が起きるのは仕方がなく、あれよあれよという間に戦争に突き進んでいくコースである。原発再稼働をやり、消費税増税をやり、オスプレイ配備を歓迎し、TPP参加も、なにもかもアメリカのいいなりの野田政府が、今や戦争をやろうとしていることについて、腹を据えて対決しないわけにはいかない。
 尖閣諸島の領有権を騒ぐが、沖縄の領有権、日本全土の領有権こそが日本社会の現実的な大問題である。日本中に米軍基地がはりめぐらされ、制空権も制海権も握られて、空港、港湾、道路から水道、電気、病院などあらゆる人的物的資源が米軍優先で押さえられている。この日本列島の領有権をアメリカからとり戻すことが民族の最大問題である。
 石原や野田らが「なめられてはならない」という調子で戦争挑発を息巻くが、アメリカに「なめられ切っている」現実にはもみ手をしておべんちゃらをする。民族の利益のような勇ましそうな格好だが、その実際は虎の威を借る狐にほかならず、ひ弱な売国奴の姿にほかならない。世界の目からは、日本政府は万事アメリカのいいなりで独自の外交戦略を持った国とはみなされていない。貧乏をしながらもアメリカとわたりあっている北朝鮮をバカにできる姿ではない。
 朝鮮、中国、東南アジアの国国は、日清、日露の戦争から第2次世界大戦に至るまでの日本帝国主義の残酷な侵略に対する恨みがうっ積している。そして日本人民のなかでも、戦前の残酷な搾取と弾圧のうえに戦争で、とくに米軍の日本占領計画による沖縄戦や原爆投下、全国空襲などによって三百数十万も犠牲になった、あの戦争による筆舌に尽くしがたい苦難の体験はますますよみがえっている。今開き直ってこれらすべてを覆し、敵に回して突っ走ろうという為政者どもは、それだけの覚悟を持っているのかも疑わしい。日本をつぶしているお粗末なチンピラ政治はいいかげんにしなければならない。
                                       那須三八郎

 
 

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