トップページへ戻る

  <狙撃兵> 市民の命削らせる市議会か       2012年3月21日付

 下関市議会総務委員会で、本池議員の発言をとらえて、公明党・長議員を先頭に安倍派議員らが恫喝を加えた問題は、市民常識と対立した下関市議会の異常さを広く暴露するものとなった。本池発言は、旧郡部の豊北町で、救急車を呼んだがよそへ出動していて間に合わず死んだ人が出たことをめぐって、救急車や職員を増やして住民の命を守るようにすることを訴えたものだった。そのなかで「殺人政治といった」と言葉じりをとらえて、住民の命の心配をすることを抹殺するものとしてあらわれた。
 市民の命をないがしろにする政治はまん延している。国の防災対策の見直しが迫られるなかで、冠水した埋立地への消防移転を、市民の命より市役所建て替えのじゃまをとり除くのを優先してごり押しする。そして下関港が米軍の重要港に指定され、人工島とそれにつながる巨大道路があらわれ、市民が知らぬ間に軍港化・要塞都市化が進行し、ミサイルの標的となって市民の命が危険にさらされる。市民病院は独立行政法人化で医師も看護婦も辞めていき、市民の命が削られる。まさに殺人政治が大問題である。このとき議会は市民の命を守る側か、命を奪う側か、どっちなのかが問われているのだ。
 さらに本池議員が金庫の床が破れたといったのは大ウソだといって騒いだ。金庫の床の問題ひとつをとらえて、トイレ改修工事やグラウンド整備、新校舎建設などの山積する疑惑を解明し大学を正常化する議会の役目をつぶすのである。長議員は市立大利権の直接の関係者であり、その利害の側から市民の公共性を守るべき議会の機能をつぶす側にいるのだ。
 市議会のこの様こそ市民の不幸の要因である。議会基本条例も政治倫理条例も今度の議会で決めたばかりだが、議員の多くははや思い出す様子もない。このような議会の様子が広く市民に知られることになったのは良いことである。密室議会の非常識で懲らしめたつもりが、市民の常識で締め上げられて、懲らしめたつもりが懲らしめられていたというケースが繰り返されている。市民感覚をなくした愚かさである。
                                      那須三八郎

 
 

トップページへ戻る