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     狙撃兵 山口4区の私物化    2017年7月14日付

 「私や妻が関係していたということになれば、首相も国会議員も辞める」が仮に現実になると、次期衆院選の山口四区は俄然面白みが増してくる。それこそ「選挙区の私物化」が大きな争点になるからだ。地元では数年前から「晋三の次は兄・寛信の息子が地盤を継ぐ」「ゴッドマザー(洋子)も含めた安倍家の家族会議で決まったそうだ」等等と囁かれてきた。私物化がこれほど批判世論に晒されているなかで、跡目相続を平然と実行するというのであれば、これは是非とも「下関は安倍家のものだ!」と正正堂堂と叫んで選挙をたたかってもらいたい。系列の市議会議員や県議会議員たちも、全国区の視線に晒されるからといってよそ行きの面をするのではなく、いつもの如く「オレたちに逆らうのか!」「安倍先生、オイラたちの活躍ぶりを見ててください」みたいな調子でやっておればよいではないかと思う。この間のモリ&カケの顛末を眺めていて、下関こそ私物化政治の故郷ではないか…と恥ずかしく思っている有権者は多い。従って長年の歪んだ政治風土ともども、これにどうケジメをつけるのかが問われる選挙にしなければ話にならない。
 下関では、春先の市長選で珍しく自民党の安倍派と林派が激突した。その結果、割れた公明票を除くと双方共に基礎票は四万票足らずだったことが炙り出された。それぞれ単品ではたいしたことないのである。ところが、国政選挙になると安倍派+林派、公明党の1万8000票、三菱や神戸製鋼をはじめとした労働組合「連合安倍派」の組織票をかき集め、開票が始まる前の午後八時には当確が出るという選挙をくり返してきた。この持ちつ持たれつで便宜を図りあう馴れ合いの構造を突き崩さなければ、安倍支配という岩盤を破壊することなどできないのも現実だ。
 市長選では安倍派も林派も互いに「オレの下関」を奪い合い、最後は代理戦争どころか安倍晋三夫妻が直接介入して秘書を市長にねじ込んだ。現職市長ポストをもぎとられた林派の恨み節ったらないが、叩き潰されてなおその選挙を手伝うのか否か、感情的には複雑なところだろう。こうなったら「微笑みあってつねりあいっこ」みたいなことはやめて、全面戦争をしたらどうかという声もある。
 長年、参議院議員の身で忸怩(じくじ)たる思いをしてきたのが林芳正だ。目下、安倍派との正面衝突は回避して3区転出を画策し、河村建夫の地盤をもぎとろうと必死になっている様が話題になっている。下関西高校時代の三羽ガラスといわれた現山口銀行頭取や宇部興産役員あたりの人脈も生かして、今度こそ3区転出を! が悲願のようだ。しかし、河村建夫も自分の息子に地盤を継がせたいために譲らない。一区でも高村正彦が自分の息子を代議士にしたがっているとかで、あっちもこっちも代議士どもが選挙区を私物化して「オレのもの」を争っている。この染みついた私物化体質を改めさせる選挙にすることが必要だ。
                                        武蔵坊五郎

 

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