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植民地支配「事実に反す」発言
                嶋倉教育長が「謝罪文」     2008年7月11日付

 下関市の嶋倉剛教育長が朝鮮半島への植民地支配について「歴史的事実に反する」とムキになっていた問題は、9日に嶋倉氏が市議会に「謝罪」の意味をこめた経過報告書を提出する体裁をとって、事態収拾に向かうこととなった。先月26日にとんでもない歴史認識を披露したのち、批判世論が高まると「賛成派とも反対派とも会わない」と意味のわからないことをいって市長応接室に籠城したり、一生懸命に逃げ回っていた。本人がどれほど反省しているのかは、当事者だけでなく市民のまえでも自分の言葉で語ってもらわなければわからないが、山口朝鮮学園の父母や関係者、在日同胞も、発言の撤回と見なして抗議行動を終了することを決めた。

 本人出てきて思い述べよ
 発言から2週間。在日朝鮮人による市役所内での抗議行動は連日繰り広げられ、多い日には100人ちかくが市教委や五階市長室に押しかけていた。7日には開庁時間から終業まで、嶋倉氏は市長応接室に立て籠もった。市教委は市議会の日朝友好促進議員連盟(平岡泰彦会長)を通じて落としどころを探っていた。
 市議会は9日、教育長にたいしてこれまでの経緯を文書で報告するよう勧告し、同日夕方に教育長が関谷博議長にたいして報告書を提出。「日朝平壌宣言の詳しい内容までは認識が不足していたまま発言してしまった」「その発言に至る経過において感情的になる部分があった」などとし、「今回のことでは大変ご迷惑をおかけいたしました。教育行政の信頼が失われないよう、職務にあたってまいりたいと思います」と結んでいる。
 文面には謝罪の文字は一片もなく、発言の撤回を意味する言葉もない。ただの経過文章ではあるが、とりあえず「本人も反省の意を示している」ということで、長秀龍副議長(公明党)が学園関係者らを呼んで内容を説明した。
 学園側は「長副議長の説明では、朝鮮学園をはじめとする当事者、在日同胞と市民各位にたいして迷惑をかけたという意味だ、と聞かされた」と記者会見で説明。金理事長は「だれに向けているのかあいまいな箇所もあり、100%納得している訳ではないが、反省の意を示しているということで、抗議行動は終わりにしようと思う。補助金増額については引き続き要望していきたい」と語った。

 文科省責任持って引きとれ
 議会や市教委など、幕引きを急ぐ周囲がお膳立てしての「謝罪文」となった。
 この間、天下り文科省キャリア(着任から2カ月程度)の暴走で騒動してきたが、在日朝鮮人が多く住んでいる下関では当然のことながら、「植民地支配という部分については歴史的事実に反する」「(日朝併合は)対等だ」などという歴史ねじ曲げは世の中では通用しないこと、在日朝鮮人との友好をぶち壊してケンカする嶋倉氏のような人物が、大手を振って歩けない力関係を証明した。下関市内でも、山口県内でも注目度は高く、「バカじゃないのか」「自分が出てきて謝罪してケジメをつけることもできないのか」の世論が高まっていた。
 表向きの事態収拾とはいえ、嶋倉氏のような偏向教育長が居座り続けること、下関の現実を知らないのに文科省推奨のトップダウンで威張り散らすこと、失敗したら果てしもなく逃げ回るというのは、子どもたちにとっても有害で、市民にとっては迷惑極まりない。暴走のツケを背負わされる現場もたまったものではない。下関の教育長に不適格な人物は必要ないので辞職してはやく帰ること、文科省事務次官が責任をもってひきとることを望む世論は強い。
 有名人になった嶋倉氏については、今後の1つ1つの言動にも細かい視線が注がれることとなった。

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