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主婦らが各所で街頭署名
               10枚100枚と署名用紙預かる人も     2003年7月1日付

 下関市で家庭ゴミ収集方法が、6月30日から変わった。これまでの5分別から10分別にふえたことと、有料指定ゴミ袋となり一般ゴミ45gで一枚50円と、市民に新たな負担がかけられる。県内の市ではもっとも高いゴミ袋代にたいして、主婦を中心にする市民グループ「有料指定ゴミ袋を値下げさせる会」が、3週間で2万人以上の署名を集めるなど、市民のあいだでも値下げを求める世論が大きなうねりになりはじめている。
 海峡ゆめ広場のフリーマーケット会場では、6月29日の9時ごろから10人の主婦や若者たちが、「山口市と比べて五倍も高い、ゴミ袋を値下げさせましょう」の看板を立てて、行きかう買い物客や出店者に、署名の協力を呼びかけた。
彦島在住の70代婦人は、「少ない年金でどうやって切りつめていこうかと考えているときに、ゴミ袋が1袋50円になって、どうやってゴミをへらそうかと悩んでいる。いままでもパックはスーパーに持っていっていたし、ゴミが出ないように気をつけてきた。試しにと、生ゴミをためて出すようにしてみたり、庭のすみに穴を掘って埋めてみたが、子バエが発生してたいへんだった」と話して、値下げを実現させてほしいと期待をこめた。
 3人連れの主婦たちは「これまでもゴミをへらすように協力してきたが、有料化しなければ市民はゴミをきちんと出さないと、まるで市民が悪いようでおかしい」「いままで10袋で98円のゴミ袋を使っていたが、それでもゴミがなるべく多くならないように気をつけてきた。これ以上、家庭で少なくしろといってもむつかしい」「スーパーで物を買えばゴミがついてくるようなしくみになっている。わたしたちにへらせといわれても、どうしようもない」などと、口口にいいあっていた。

一日で千人の署名が集まる
 30代の主婦は、近所にも協力してもらうと、5枚ほど預かっていった。「どうやって支出をへらそうかと思っていたときに、ゴミ袋を有料化されると、家計にはとてもこたえる。みんな思いはいっしょのはずだ」と、自分の住む団地を回ってみたいと話した。出店者のなかでも、10枚、100枚単位で預かっていく人たちがいた。また介護保険が高いと訴えていく高齢者や、住民税も他都市と比べて高いのではないかとの疑問なども寄せられた。
 はじめて署名運動に参加したという60代の婦人は、「年配者の方方が協力的だろうと思っていたが、若い世代の方がゴミの値下げを切実に求めていた。表面だけ見れば若い人たちは派手なようだが、家計はぎりぎりなのだろう」と心を寄せていた。
 スーパー王喜前でも、署名運動がとりくまれた。勝山の団地でクリーン推進委員をしている60代婦人は、「30日からスタートするが、不法ゴミをチェックするために、さっそくゴム手袋と緑色のボランティア袋が配られた。ゴミの仕分けも自治会がやれということで、なにもかもやらせておいて、高いゴミ袋代をとるとはおかしいと思う」と、署名簿に記していった。
 長府漁協前の日曜朝市や、清末の野菜一100円市場でもとりくまれたほか、唐戸市場にも署名簿が持ちこまれた。事務局によるとこの日の行動で、1000人強の署名が集まったほか、多数の市民が署名簿を持って帰るなど協力したという。
 「公明党から、市が決めた値段なのだから、署名をしてはいけないと指示がおりてきた」「保守系の市議が自治会長をしていて、署名簿は回覧しないといわれた」など、市民の切実な思いが、政党政派のしがらみで押しとどめられようとしていることにも、疑問の声が噴き上がっている。

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