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    <狙撃兵> 力をなくした推「反」談合選挙        2006年2月2日付

 上関町議選挙をめぐって、町民世論が鋭く発展している。中電お仕着せの推進派、「反対派」の候補陣容の貧弱ぶりがさらしものとなり、その枠をはずれた戸津の商店主の勇気ある立候補表明に大きな共感が起きている。
 反対派で票をもらって議員報酬を得てきた外村氏がこれまでの支持者を売り飛ばして推進派に看板をかえて出たり、漁業権を放棄するためのカンパを集める山戸氏が「反対運動をつづけるため」といって恥ずかしげもなく出たり、一族である柏原町長の与党でありながら「反対派」の看板で出る二足のわらじの岩木氏、そして選挙違反で町長を辞職して「みそぎ」中の加納氏がこらえきれずに名のりを上げるなど、いろんな候補がそろって、人もたまげる「中電劇場型選挙」となっている。
 世の中は、アメリカにまねて「官から民へ」といい、M&A(企業買収)が大はやりである。電力会社では田舎会社の方の中電は、企業どころか地方公共団体を、金も払わずにM&Aするという、最先端のテクニックを実行してきた。上関町は「公共」を売り飛ばして、私企業下請のただの「地方団体」になってしまった。その結果、人は住めなくなって廃村、無人島になろうとしている。
 町長も議員も組合長や区長も、中電の顔色を見るばかりで町民の心配などだれもしない。柏原町長をかつぐ推「反」談合議員体制は、人が住めなくなろうと、町がつぶれようと、ビクともしないで、「稼ぐが勝ち」のホリエモン流を突っ走ってきたのである。
 推進派9人、「反対派」5人で折りあいをつけようとしているが、選挙になったら数十票しかないような候補が、5本の指では足りないほどいる。議員というのは、町民のなかで信用がない人間から順番に出ているようなものなのだ。ここに新しい候補があらわれるなら、議員の相当数の入れかえが簡単に起こる情勢になっている。
 売り飛ばされる町民の方では、ここまできて世論がガゼン盛り上がってきた。中電・推進派の側は、あらゆる手を使って「出るくぎは打つ」という実績を重ねてきたが、既存の推進派組織にも「反対派」組織にも縛られない候補があらわれ、全町的な喜びの声が上がっている。24年つづいてきた推「反」談合による町売り飛ばしの政治構造が音を立てて崩れるときがきているのである。
 上関の政治情勢は激しく動いている。この町民世論の発展は、愛町精神の人物を何人もおし立てる力となっている。町をつぶしてしまう売町政治に鉄槌を加え、漁業を中心とする生産による地道な発展に道を開くこと、町政を町民の手にとりもどすこと、そのための町民の大論議、大団結が急激に発展している。       
                                        那須三八郎

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