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峠のパネルに外国人が釘付け
             アンケートから 被爆者の思いを共有  2005年7月28日付

 広島平和公園における原爆展キャラバン展示には、例年にまして海外から外国人の訪問が多い。学生や教師、家族連れ、一般ツアーなどでアジア、ヨーロッパ、アフリカ、中南米など世界中から被爆地・広島へ学びにきている。終日、大群でおしよせるように原爆展に集まり、英文パネルにかじりつくように熱心に参観していった。記された英文アンケートは2日間で70枚をこえ英訳パネル冊子が40冊求められた。 「加害責任の反省」とか「原爆投下を許す」のでないと国際的には適用しない、などという主張がはびこってきたが、外国人は峠三吉の精神に深い共感をしている。以下、アンケートの一部を紹介する。
 ▼とても有益な資料を見ることができた。これはとても感動的だ。この展示は、とても繊細なものを伝えているが、それが力強い表現だ。世界の人人はここに来て、この事実と二度と再びくり返させないことを心に刻むべきである。わたしは、原水爆禁止運動はきわめて重要であるし、現存する原子爆弾に反対したたかいつづけるべきだと思う。広島・長崎をくり返すようなすべてのものを廃絶するためにも、多くの人人に原爆の惨状を伝えるべきである。(イギリス・26歳男性・教員)
 ▼この展示はすばらしい表現で原爆の惨状を伝えてくれた。小学生の詩が胸を打つ。アメリカ帝国主義と戦争商売人に反対して立ち上がるすべての運動はひじょうによい考えだ。60年まえの第二次世界大戦がどんなに悲惨なものであっただろうか。アメリカはいまも日常的に無防備の民間人を殺しつづけている。(アメリカ・英語教師・29歳)
 ▼これは原爆の大惨事を非常にはっきりと伝えている。人物画や写真は、当時の人人につづく悲しみを表している。わたしは、この運動は人類にとってもっとも大切なことだと思う。世界の人人はこの運動を最優先すべきである。いつの日か原爆慰霊碑の灯火が消えることを願っている。(フランス・会社員・28歳)
 ▼とてもひどい、悲惨だ。みんなが、なんのために原爆が落とされたのかを知るためにこの運動をすることが必要だ。(フランス・22歳、男性)
 ▼このパネル展示は、原爆のおそろしさをよく描いている。詩と写真は被爆者の悲しみを描いている。世界の政治家はこの原水禁運動をもっとも重視しなければならない。(フランス・28歳、男性)
 ▼このパネル展示はとてもよくわかり、とても感動を覚えた。詩と写真はとても衝撃的であるが、ひじょうに力強い。この原爆がふたたび使われないために、多くの人がこの展示を見て、広島でなにが起きたのか思い起こす必要がある。原爆の使用に反対してたたかいつづけることが重要だと思う。広島や長崎のようなことをふたたびくり返さないために被爆した人人の体験を伝えつづけることが必要だ。(イギリス・26歳、女性教師)
 ▼この展示は、1945年8月に起きたことについて、学ぶことができるのでとてもよい。詩や絵や写真が展示してあるのでとてもよい。詩や絵や写真が被爆した人たちの気持ちを伝えているからだ。原水禁運動はとても重要だ。今日世界には原水爆戦争の危険が迫っている。だから世界の指導者の原水爆戦争についての考え方を変えさせるために全力をつくす必要がある。
(イギリス・30歳、男性)
 ▼このパネル展示はとても衝撃的だ。原爆でなにが起きたのかを知ることができてとてもよかった。わたしの国、アメリカが日本にたいしておこなったことについて、わたしは個人的に謝罪したい。なぜアメリカがこのようなことをしたのか理解できない。わたしは自分の国の大統領、ブッシュを信用しない。かれがまた原爆を使おうとしているのではないかと危惧(ぐ)している。(アメリカ・22歳、女子学生)
 ▼このパネル展示は戦争の恐ろしさを人人に伝えている。この展示は世界中の人人が見るべきだ。わたしはどんな戦争にも反対なので原水爆禁止運動に賛成する。(アメリカ・24歳、女性)
 ▼写真と詩を見ることで、原爆を受けた日本人の気持ちをだれもが理解できる。世界中の子どもたちが原爆の実態を知ることで平和な世の中を求めるようにすることが大切だ。平和な世の中を実現していくようにしていくことが大切だ。展示を見て、とても励まされた。(ドイツ・45歳女性教師)
 ▼このような悲惨な体験を一度も経験したことのないカナダから来た。原爆ドームやパネル展示を直視することができない。人類がこのような恐ろしいことをしたということが信じられない。この展示をつうじてもう一つの戦争についての見方を知った。とりわけ広島のパネル展示を見たことで、原水禁運動を支持することは当然だと思った。(カナダ・20歳、男子学生)
 ▼とても悲しくなった。原爆で亡くなった人人のことを思うと泣きたくなる。子どもたちは両親を亡くして、とり残され、親もまた子どもを失った。とても悲惨なことだ。直爆で死ななかった人もほとんどの人が原爆症でそのあと亡くなっていった。人類はこのようなことを決してくり返してはならない。罪のない人人が犠牲にならないように戦争を起こしてはいけない。(カナダ・21歳、女子学生)
 ▼このパネル展示はとても感動した。涙を抑えることができない。原爆によってなにがもたらされるかを鮮明に描いている。(カナダ・21歳、男子学生)
 ▼この原爆展は原爆の恐ろしさについてよくわかる。子どもたちの詩を使っているのがとてもわかりやすい。アメリカ帝国主義と戦争政治に反対する運動はとても重要だ。第2次大戦後60年たって、アメリカはいまでも罪のない人人を殺しつづけている。(29歳、男性教師)
 ▼原爆展は、なにが起こり、原子戦争がどのような被害をもたらしたのかを人人に知らせるよい方法だ。詩や被爆者の体験と思いを読んでとても胸をうたれた。今後、パネルをほかの言語にも翻訳するとよいと思う。パネルを見ていたわたしのまわりには、韓国人や中国人の団体、何人かのドイツ人がいた。原水爆禁止運動は正しいよい運動だ。核兵器は必要ない。(アメリカ、女性、25歳、教師)
 ▼展示は、原爆にかかわる事実、文章、写真、絵を歴史的に編集したすばらしいものだ。原爆はほんとうに犯罪行為であり、そうしたものとして人人の記憶に永遠にとどめられるだろう。原水爆禁止運動はとても重要だ。原水爆を、いかなる形でも、たとえ「抑止力」としてであっても、製造することはなんの価値もない。(カナダ、女性、48歳、大学教授)
 ▼原爆展を見てとても深刻な気持ちになりショックを受けた。ここに来て、これまで本やテレビで知っていた核兵器の被害よりはるかに強烈なものを見て感じた。原水爆禁止運動のことはよく知らないが、これまでの運動はあまり効果的ではないような気がする。(カナダ、男性、18歳学生)
 ▼原爆展は、原爆の恐ろしい破壊力、罪のない市民に与えた被害をはっきりと示している。これらの写真は世界中でできるかぎり多くの人に見せるべきだ。各国の政府が原水爆を完全に廃絶することをいまも考えておらず、原水爆の結果についてほんとうに理解している人があまりにも少ないことが信じられない。この問題についてもっと関心を集めることが必要だ。国中や外国でもっとたくさん原爆展をやるべきだ。(ドイツ、女性、19歳、学生)
 ▼原爆展を見たあとの感想を表現するぴったりの言葉を見つけるのはとても困難だ。写真にあるようなことがほんとうに起こったとはだれも信じられないだろう。でもそれがほんとうに起こったと知ったとき、怒りはつのり、怒りのあまり口がきけなくなる。こうした展示は、人人が忘れないようにするうえできわめて重要だ。とくにいまのテロの時代に。原水爆禁止運動は支持しなければならないが、もっとも重要なことは、いっしょになって問題を解決するための国と国のあいだのコミュニケーションだ。(ドイツ、女性、20歳、学生)
 ▼わたしは広島と長崎の歴史について長いあいだ調べてきたが、峠の詩と組み合わさった原爆展の写真を見て胸をうたれ悲しくなった。冷戦が終わりドイツが統一したあと、多くのドイツ人はまだ存在している核兵器のことを忘れている。すべての原水爆を廃絶する斗争はつづけられるべきだ!(ドイツ、男性、36歳、歴史研究家)
 ▼あれだけ多くの人を傷つけることができる、心のない、あるいは石のような心を持った人がいたし、いまもいるということを感じた。原爆と戦争に反対してたたかうよう人人に訴えることはとてもたいせつだ。でも、戦争でいま犠牲になっている人を助ける運動もできると思う。(スイス人、女性、教師)
 ▼こうした展示はよい発想だ。展示のなかには、わたしがこれまで知らなかった新しいこともいくつかあった。こうしてだれもが見ることができる公園でやるのはよいことだ。わたしはこの運動についてほとんど知らないが、原水禁運動はよい考えだと思う。(スイス、女性、29歳、教師)
 ▼原爆がどれほどひどいものかがわかった。こんな兵器が存在することを許せない! 罪のない市民の命を奪うこと以外のなにものでもない。原爆展にはほんとうに胸をうたれた。犠牲者の痛みと悲しみが伝わってくる。すべての核兵器を禁止し廃絶する運動をつづけていかなければならない。(スウェーデン人、男性、24歳、コンピュータプログラマー)
 ▼とてもためになりました。わたしが知らなかったことがたくさんあった。原爆を受けた人がどんなケガをして、どんな目にあったのか知らなかった。わたしたちはアメリカの視点からいつも見ていた。アメリカはいつも自分たちの都合のいいようにいう。より事実に即した視点が今日つかめた。(メキシコ人、女性、20歳、学生)
 ▼この展示はとても重要だ。戦争の恐ろしさと空しさをはっきりと思い起こさせてくれる。原爆があれほど残虐で、原爆投下が必要なかったということに、わたしは同じ人類が人類にしたこととして、恥ずかしく思う。わたしは原水爆禁止運動を全面的に支持する。あの悲劇がふたたびくり返されるのを許してはならない。(イギリス人、男性、52歳、公務員)

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