舞   姫



春に目覚めし花のごと
散るは我身の夢の舞い

夜をきわめしおぼろ月
浅きめまいと匂い立つ

さだめ儚きひとの世を
今宵の薄月に献じなん

せめて一夜の夢ならば
いと絢爛と散りゆかん

添えど悲しき人なれど
この身を焦がす弥生花


2003.04.21  TAMON

写真:瑠奈