『かえるの絵本』音楽レヴュー

2004年7月12日

『かえるの絵本』の楽曲にはとても良い音楽が揃っているのですが、作品自体がマイナーな事もあって、かえほんの音楽について扱っているページが見当たりません。なので、書いてみる事にしました。サウンドトラックは発売されたのですが、物語を一度クリアしてあるアイテムを買う事で、好きな曲を聴けるようになります。とりあえず、それに倣ってリストアップしてみました。ただのリストじゃつまらないかなという事で、僭越ながら曲毎にコメントを付けましたけれど、私の音楽的嗜好は偏っていますし、音楽的素養も無いですので、あまり真に受けないで下さいね。

それで、かえほんのサウンドはCHAMYさんという方が手掛けられているのですけど、この方は開発元の所属ではなくて、T‘smusicという所におられる方みたいです。かえほんは題名のとおり絵本的な世界である訳ですけれど、音楽もそれに合わせて絵本的です。なんというか、雰囲気がとてもデフォルメされて音楽になっているというか。デフォルメといっても、ただいかにもといったようなものではなく、ちゃんと音楽の核となるものがあって、かえほん独特の音楽世界が構築されています。民俗音楽的な感じで、素朴な音色とかようようと歌われるメロディとか。聴いているとほっとするような音楽です。

《Beginning of the Tales》
タイトルの曲。短いながらもとても華々しくて、ゲームを始めたプレイヤーの心を掴む。
《Where`s My Memories?》
キャラクターメイキングの時に流れる。キャラクターメイキングを楽しみにするプレイヤーは多いと思いますが、その時のワクワク気分を、跳ね回っている音がくすぐるかのようです。
《Corona, the Phantasmal City》
コロナの街のテーマ曲。街の賑わいが伝わってきます。キャラクターの月一イベントではこの曲がスローで流れ、出だしがイイ感じ。かえほんの楽曲は、調と速度を変えて使われます。
《Adventurers》
冒険者宿で流れる曲。疲れた冒険者を暖かく包んでくれるような旋律がとても素敵。ミーユのイベントでは、《優しい歌》を返す時に流れる。かえほんの中で一番、好きです。
《Woodsfolk》
エルフ集落、ユーンの森、ラケルの家で流れます。柔らかい曲調がとても快い。ミーユのイベントで、歌詞の断片を巧く繋ぎあわすと、ハイブの街で主人公が歌を披露する時にも流れます。
《The Ruling Classes》
政務室と貴族の館で流れる曲。個人的には、この曲を聴くとレーナエが想い起こされ…別の曲を聴くべくトラックを回します。
《Pop`n Roll》
ミニゲーム用のポップな曲。木管楽器系の音色でメロディーが奏でられる後半部のコード進行はイイ感じ。ミーユのイベントで詩人に歌を返す時にも流れます。サウンドトラック未収録。
《Perspirate Shiny》
仕事の場面で使われる。最初のメロディがユニーク。遊んで間もない頃を除けば、仕事場面を長く見る事はさほど無いだろうけど、結構イイ感じに展開する曲。
《Praise of Youth》
訓練の場面で流れる。腕立てに腹筋背筋をしている情景が目に浮かびます。この曲もミーユのイベントで流れたかな? 余談ですけど、器用の訓練、アッシュは平気なのでしょうか?
《Relaxationaly》
休養場面で聴く事が出来ます。子守歌のようで、気持ちの良い曲。プレイ中に小休止を取る場合は休養場面にしておくと良いかも。ミーユのイベントで歌を返す時にも聴かれます。
《Pleasure》
依頼を達成して、大団円の結果を迎えると流れる、凱旋のテーマみたいな曲。胸を張って冒険者の宿に戻ろうって感じ。
《Rampage》
大物の敵と対峙した時等に聴く事が出来ます。雰囲気を表した曲で、メロディは途中にわずかしか出てきません。
《Sorrow》
回想シーンや悲愴な場面で流れます。かえほんの楽曲の中でも、メロディラインがしっかりしていてわかりやすい曲です。
《Haste》
危機系イベントシーンの曲。前半部は単調なフレーズの繰り返しですが、後半部はドラマチックな展開で聴かせます。
《Lands Eternally》
山地系の冒険ポイントで流れます。雰囲気がよく表れた曲だけど、あまり盛り上がらない。味のあるメロディなのだから、もうすこし展開してほしかった気がします。
《Harmonize with Sprites》
森等の冒険ポイントで聴く事が出来ます。淋しい感じで、この曲を聴きながらダンジョンを彷徨っていると、滅入ってきます。
《Severe Trial》
物語の本筋で行く事になるダンジョン等で使われます。かえほんのダンジョン曲の中で最もメロディアスな曲。ホルンが奏でる旋律は、主人公の切迫した気持ちを歌っているかのようです。
《Lost into the Darkness》
洞窟内で流れる曲。暗い洞窟の重苦しい空気が表れている。洞窟が広かったりしてこの曲をずっと聴いていると、宝捜しとかせずに目的を達成して一刻も早くダンジョンの外に出たい気分に。
《Ancient Miracle》
主に遺跡系統のダンジョンで使われます。雰囲気が重視された曲だけど、メロディはわりと綺麗。極所的にバラバラと鳴る太鼓が寂しい感じ。
《Final Fort》
ゲーム内の3月31日に行く場所で流れる共通曲。物静かでどことなく不気味。レオンを追う赤竜編では特に焦燥感が掻き立てられます。サウンドトラック未収録。
《Battle Song》
戦闘曲。シンセ系のベースが使われたり、ドラムスが俗っぽい打ち方をしていたりと、異色の曲。管楽器が奏でるメロディーはユニークな感じ。ベースラインだけ追ってみても面白いかも。
《Genuine Enemy》
対ボス戦で流れます。ライナーノートによると、戦闘関係の曲ではかなりのボツが出たらしい。この曲は、あからさまなシンセ系楽器は使われていませんが、旋律感が薄いです。
《Blaze from Inferno》
ラストバトルの曲。迫力はあるけど、イマイチ盛り上がらない。民俗音楽的な色がそんなに含まれている訳でもない。民俗的な楽想で戦闘のテーマを表現するのはやっぱり難しい?
《Devote to the Winners》
戦闘勝利の曲。酒場対抗レースのゴールでも聴かれます。どうでもよいですが、酒場対抗レースでマノンに負けるとどうも釈然としません。
《Requiem》
普通にプレイしていると、おそらくマスターから受ける初めての依頼イベントでしか、耳にする機会がない。多分、全滅すると聴ける。サウンドトラック未収録。
《Dear Memories》
絵本のページで使われます。旋律の一部は《Corona, the Phantasmal City》と同じ。実際のオルゴールにならないでしょうか。もしグッズとして販売されたら買います。
《Eternal Romance》
通常のエンディング曲。解り易いメロディーが詰まっています。かえほんでオーケストラ編成の曲はタイトル曲とこれくらい。
《Friendship》
かえほんには通常エンディングの他にレアなエンディングもあるらしい。これはそのレアエンディング用の曲? 素朴で穏やかな曲調がかえほんらしく、個人的には《Eternal Romance》より好み。
《Promise to Meet Agein》
冒険を失敗すると聴く事になります。ただ、かえほんは簡単なので、わざと狙わない限り、この曲は耳にしないかも。短調だけど、徐々に希望の持てるような展開をする、実は良い曲。
《Veramente Finale》
絵本の題名を入力する時に流れます。メドレー形式ですけど、それぞれ編曲されていて儚げな感じが醸しだされています。夢物語の終わりといった感じ。

《Little Confusioner》 《Yell-Dance》 《Therapy》 《Lullaby》  《Hypnotics》 《Mad to Mad》 《Tranquility》 《Mystics》
以上は戦闘中の呪歌等。
《Birds Song》
鳥の鳴き声。プロローグで使われる。
《Obtained the Pleasure》
重要なアイテム等を得た時に流れる。
《Pure Tranquilizer》
ゲーム中のサウンドモードの41番目。音はない。おそらくエフェクト。
《Silence》
サウンドモードの0番目。タイトルどおり音は出ない。というか曲ではないですね。
なお、おまけゲーム『蛙之絵本 the しゅ〜てぃんぐ』には、11曲が収録されており、こちらの作曲はKamuidaさんとなっています。

▲記事目録へ