自分でキャラクターを作れるゲームって好きです。ドラクエ3とかテーブルトークRPGとか。自分でキャラクターに名前をつけてこの子はこういう子って空想するのが楽しいからなんですけれど。で、そういうキャラクターメイキングが出来るコンピュータゲームって、ありそうでなかなかない。よく探せばあったのかもしれないけど、プレステの『かえるの絵本』と『ジルオール』以来、長い間キャラクターメイキングできるRPGと私は出会えていませんでした。もうこういうゲームは出ないのかなと諦めていたんですけれど、ある時ネットをぐるぐる巡っていて、素敵な絵と面白い漫画を描かれているサイトに行き着いたんですよ。冒険者の一団が樹海を舞台に大活劇という、世界樹の迷宮のファンサイト様だったわけですけど、さらにそこからリンクを辿って他の世界樹ファンサイト様も見て回ったら、みなさん本当に楽しそうに自分の冒険者を描いていらっしゃったので、私も自分の冒険者であれこれ妄想したいーと『世界樹の迷宮』をDS本体ごと買うに至りました。私のDSはしばらく『世界樹の迷宮』専用機だったのですけど、『世界樹の迷宮』一本でDS本体の元が取れたと思えるくらい夢中で遊びました。
シリーズの1から3を通して、世界樹の迷宮と呼ばれる巨大な樹海を冒険するというものです。
1はエトリアという小さな街が舞台。この街外れに巨大な大地の裂け目があり、迷宮のような樹海を成していました。そこには見たこともない花が咲き、凶暴な獣が闊歩し、そして巨万の財宝が眠っているといいます。財を得るためか、名誉を得るためか、人々は樹海に足を踏み入れる。
2の舞台は北国。ハイ・ラガード公国には一本の樹、それは太く雲に届くほど高い大木があり、人々はそれを神木として崇めていました。そしてまた、その樹の頂の上には城が浮かんでいると言い伝えられていました。樹の中に遺跡と迷宮が発見されると、公国の大公は天空の城の伝説の真偽を確かめるべく、冒険者達に迷宮探索のふれを出した。
3は海に抱かれた島が舞台。島の街アーモロードの傍らには、島の水が落ち込む大穴とそれを取り囲むような迷宮があり、その深部は海底に繋がると言われていました。島を治める元老院は迷宮を踏破すべく島から遙か遠い大陸にまで冒険者達を募っていました。今日もまた一人、世界樹の迷宮の噂に胸を躍らせた冒険者が船を降りる。
この作品を作る上でスタッフさん達が目指したものは「新しくて懐かしいもの」だそうで。懐かしいっていうのは、3Dダンジョン形式でタッチスクリーン使ってマッピングするとか、FM音源のBGMとか、情景のテキスト表現だとか、そういうのを言っているんだと思うんだけど、ゲームシステム自体はすごく快適なんですよね。それで、最初にキャラを自分で作れるのであれこれ空想できて楽しいって書きましたけど、3Dダンジョン形式と情景のテキスト表現がもっともっと想像を掻き立ててくれて、さらに楽しいです。例えば、樹海を進んでいるとこんな感じのメッセージが…
「樹海の中を進む君たちは、色とりどりの花が咲き誇り、甘い香りがただよう広間にたどりついた。名の知らぬ花が風に揺れ、甘い香りはますます強くなってくる…。このまま、花の香りを楽しみながらここで休んでもいいし、この場から立ち去るのも自由だ。(休んでいきますか?)」
どうでしょう。私の頭の中では、キャラA「ちょっと疲れたからここで休んでいこうか?」、B「こんな場所で魔物に襲われでもしたらどうするの? さっさと進もうよ」、C「じゃあ俺が見張ってるから、お前らは休んでな。後で交替な。」なんて感じにキャラが勝手に動き出すんですけれど。ついでに、もう一つ
「樹海探索にもややなれてきた君たちは、迷宮の行き止まりと思える場所で、地面に小さな足跡を見つけた。足跡は東の方へ点々と続いており、その先の茂みから獣の鳴き声のような音が聞こえてくる…。(辺りを調べますか?)」
獣の鳴き声は気になるけど、調べにいって襲われたらたまらない(下手したら本当にパーティ全滅)。ウチのキャラ達はどう判断するだろう…?という感じです。世界樹の迷宮はこういうテキスト表現がとても多くて、その度に情景を想像するのがとっても楽しいです。この点、テーブルトークRPGとけっこう近いものがあるかも。そうでなければ、本を読む感じに近いかな。テキストを読むというのもあるけど、迷宮は複雑で、初見ではとても勝てない強い魔物も徘徊しているので、テキトーにサクサク進むって事が出来なくて、マッピングしながら慎重に進めないといけないんです。雑魚敵も油断ならないので本当にドキドキです。私なんかは数歩進んでマッピング、また数歩進んでマッピング、あっ曲がり角だ、強い敵が潜んでいたりしないかな、えいっ、あーやっぱりいたー、引き返せーという感じで遊んでいます。このマッピングしながら一歩一歩進めるのが、本のページを一枚一枚めくって読み進めるのと似ているんじゃないかなーと。眠る前に布団の中で本を読むのと同じような感覚で、私はこのゲームを毎晩ちょっとずつ進めていました。ちょっとづつと言ってもけっこう遊んでしまって寝不足になったりしましたけど。
今、携帯ゲーム機でさえムービーやアニメが当たり前な中で、『世界樹の迷宮』にはムービーもアニメもないけれど、でも遊んでいてとっても楽しいです。自分のキャラクターを作ってあれこれ空想して、樹海を探索しながらいろいろ想像して、とにかく想像する余地がたくさん用意されています。ゲーム機の表現力が上がってどうしても想像する余地が少なくなっている昨今、このゲームに出会えてとても嬉しかったです。シリーズの中でどれか一つオススメするとしたら、私はまず3かな。このシリーズは1、2、3と着実に進化していると思うので。1と2は、続けてセットで遊ぶといいと思います。パスワードでちょっとしたデータ引継ぎが出来ますし、物語のオチが…ね。公式サイトは世界樹1のサイト、2のサイト、3のサイトがそれぞれ分かれてあります。
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